長良川支流前谷川
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- GPS
- 08:28
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,491m
- 下り
- 1,253m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
どの滝にも弱点があり、直登か、あるいは比較的容易に捲き上がれる。が、流程が長いので早出を心がけたい。 山頂に向かうのがツメのセオリーではあるが、猛藪を避けるのであればH1550付近の二俣を左、左へと取り、稜線へと向かった方が格段に早い。 登山道はとても歩きやすいが、スキー場からは長い傾斜のある下りで閉口する。 |
写真
感想
ネットを徘徊していたときに前谷川についての記録を見た。
入り口からナメが続くなかなかの秀渓とのことで、ぜひ行ってみたいと思っていたが白山山系単独遡行は沢1年生としてチョットキビシイのではないかと二の足を踏んでいた。
そうこうしているうちに11月突入。
何となく沢シーズン終了か!? と思っていた矢先にボスから前谷川のお誘い。
「寒くて遡行どころではなくなるのではないか」と思ったが、来年まで待てないし 前から行きたかった前谷川なので参加することにした。
朝5時集合場所での気温は余裕の一桁で凍えながら準備をして入渓地点まで移動。
あたりが明るくなるにつれ気温の上昇が肌で感じ取れる。
なんとか遡行は形になるかと思っていざ出発。
橋の上から見た前谷川はすでに銘渓を感じさせ、入り口付近から始まるナメの饗宴にしばし寒さを忘れるが、直後に異様なまでに滑るナメの洗礼を受けヒザまで水につかり 紅葉も終わりがけの季節を身を持って感じることとなる。
ナメも一段落し無粋な堰堤を越えてからはゴーロ→滝→ゴーロを繰り返すこととなる。
滝はほどよい緊張感を伴って側壁や草付きを巻く。
いずれも困難と言うほどではないが、じっくりと処理する必要があるので、多人数の場合は意外と時間がかかることだろう。
源流の雰囲気がでるまでルートファインドは初級。以後のツメは各自思い思いのルートを描けばよいが、いずれも強烈な薮をしばらく漕ぐこととなるので体力は温存しておこう。
登山道に這い出てからはスッキリと晴れ渡った遠くまでよく見通せる秋晴れとなっており、山頂からの景色に期待がふくらむ。
ヤブ漕ぎ後だとことさら歩きやすく感じた登山道にて最後の一登りをこなし大日ヶ岳山頂に到着。
山頂からは白山はもちろん御嶽、乗鞍、北アルプスと期待通りの景色が広がり今回も大満足の遡行となった。
次に石徹白方面に来るのはおそらく山スキーとなる。
石徹白の隠れた秀渓を味わうのは来年お楽しみとして取っておくとしよう。
この谷の初遡行は遥か17年前。
前日に石徹白在住の知り合いの方のご厚意で泊まったこと、谷中で偶然福井の岳友と出会ったことなどが当時の記録に書かれていたが、そんな記憶はすっかり脳裏から消えていた。17年の記憶など、まったくあてにならないというのが正直なところだ。しかし谷に踏み入ると、おぼろげながらもどのような渓相だったかが断片的にも蘇ってくるから不思議なもの。
谷は序盤に美しいナメ滝に彩られた、美麗な渓相を披露する。足下には幾重にも落ち葉が重なり、そして水面に浮くこれら色とりどりの落ち葉が、晩秋の情緒を一層盛り上げていた。
しかし実際は美しい景色とは裏腹に、ヌメるナメ滝に足を取られまいかと冷や汗ものだった。しかし序盤はほんとうによく滑った。
谷は大味で溯行は楽である。しかし流程はことのほか長いのでのんびりとはしていられない。標高1500mほどでようやく源流帯に入るものの、そこから見える稜線は遥か先だ。またネマガリの猛藪を目の前にして、意気も落ちるのは当然のことかもしれなかった。
今回はこの藪帯を避けて、左稜線へと道を分けることにした。しかし分けた支流が一本早かったようで、狙った谷に戻るまでには、結局猛烈な藪の中を彷徨うことになってしまった。
稜線に飛び出して顔を上げると、そこにはなだらか大日ヶ岳への稜線が裾野を延ばしていた。ここから山頂までは一足投の距離だったが、これがまた、疲れた足にはひどく堪えたのだった。
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