宇佐山 ー 小規模ながら石垣を有する城・宇佐山城址へ登る ー

2021年10月30日(土) [日帰り]

• GPS: 02:14
• 距離: 2.8km
• 登り: 264m
• 下り: 251m

コースタイム

日帰り

• 山行: 0:41
• 休憩: 1:34
• 合計: 2:15

8:48 スタート地点
8:58 9:02 宇佐八幡宮
9:15 10:44 宇佐山
10:50 10:51 宇佐八幡宮
11:03 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

ふもとの宇佐八幡宮が登山口になりますが、駐車場がないため近くの近江神宮の駐車場に車をとめます。隣接の保育園の入り口の脇に「宇佐山テラス・宇佐山城跡」へ向かう通路があります。宇佐八幡宮を抜けて登山道が続きます。

コース状況／危険箇所等

登山道は、よく整備されており道案内の看板も随所にあるため道に迷うことも無いと思います。

写真

10/30 8:49

近江神宮に車をとめます。青空です

10/30 8:49

近江神宮に隣接する保育園の脇に通路があります

10/30 8:50

案内板があります

10/30 8:52

宇佐八幡宮の鳥居をくぐります

10/30 8:54

参道を進みます

10/30 8:54

御足形

10/30 8:54

源氏ゆかりの八幡宮

10/30 8:57

金殿井

10/30 9:05

直登はキツイ結構な斜面をジグザグに登ります

10/30 9:06

ですね。

10/30 9:07

ここはお城の曲輪跡ともいうべき平坦な場所

10/30 9:08

結構広いです

10/30 9:09

竪堀のような窪みもある

10/30 9:09

この場所が人工的に作られたと思われる斜面と平坦地

10/30 9:13

ここも横堀のように見えるが断定できない

10/30 9:15

見上げると石垣が見えてきた

10/30 9:15

「本丸石垣」と表示がありました

10/30 9:15

手書き（印刷）の縄張り図が貼ってありました

10/30 9:16

歴史を感じる石垣です

10/30 9:18

曲輪と曲輪の間の鞍部に到着

10/30 9:18

左が本丸・二の丸跡のある方面

10/30 9:18

右が三の丸跡「宇佐山テラス」方面

10/30 9:19

三の丸・宇佐山テラスへ向かいます

10/30 9:20

木立の向こうに光が指す

10/30 9:20

琵琶湖が見える

10/30 9:21

10/30 9:21

素晴らしい眺望です

10/30 9:22

正面の湖岸が坂本城跡、その先に琵琶湖大橋が見えます

10/30 9:27

北曲輪に続く尾根。この先は進みませんでした

10/30 9:31

三の丸と本丸の間の鞍部に戻り、西側にある搦手口へ向かいます

10/30 9:31

道は下っていますが続いています

10/30 9:32

道はさらに続きますが、遺構らしきものは見つけれません

10/30 9:33

しかし道から外れると石垣跡らしき石積みが見受けられる

10/30 9:33

竪堀らしきものも見受けられる

10/30 9:34

ここは本丸の西側斜面を下った場所。一斗缶が捨てられているので人が入った痕跡がある

10/30 9:34

木立の先に石垣が見える

10/30 9:34

苔むした石が散乱しているが、焚火に使用したドラム缶やコンクリートブロックも散乱している

10/30 9:34

石垣が見える

10/30 9:35

木の根元にも石垣が見える。光の指す方向は本丸跡

10/30 9:37

5m以上続く石垣（石積み）

10/30 9:37

コの字に曲がっている

10/30 9:37

その先端は先述の木の根元の石積みにつながっている

10/30 9:37

帰宅してから色々自分なりに調べてみたが、宇佐山城址の遺構の記述の中に曲輪の東側には石垣の存在が見られるが、それは麓の街道筋から見上げて見える部分に監視目的に作られたとあり、西側の石垣に触れるものはどこにもありません。城の遺構とは関係のない後世の土留め的な石積み跡なのかも知れません。

10/30 9:41

本丸西側の散策を終え鞍部に戻って来ました。三の丸と本丸間の鞍部は堀切のように見えます。

10/30 9:42

本丸へと続く登り道

10/30 9:42

本丸下の横堀跡。書物によれば登城路を狙撃する武者を隠すための塹壕のように掘られた溝だそうです。

10/30 9:43

本丸跡には現在、放送施設が建てられています

10/30 9:43

本丸東斜面は石垣が積まれていました

10/30 9:44

本丸に所狭しと建つ放送施設

10/30 9:45

機材を運搬するためのラックのレールが西斜面に続いています

10/30 9:48

本丸と二の丸の境にある枡形虎口跡

10/30 9:48

枡形を構成している土塁の一部

10/30 9:48

散乱したり埋まったりしていますが、石垣で強固に守られていたと思われる

10/30 9:49

下の段は二の丸です

10/30 9:50

本丸土塁と二の丸の間にある横堀跡

10/30 9:51

横堀跡

10/30 9:52

本丸・枡形虎口跡を望む

10/30 9:53

二の丸先端より下に降りてみる

10/30 9:54

下段にも帯曲輪・竪堀跡が見受けられる

10/30 9:54

竪堀跡

10/30 9:54

二の丸へと続く登り道

10/30 9:55

斜面に石垣が見えます

10/30 9:55

二の丸斜面にも石垣があった

10/30 9:57

この下にも曲輪のような平坦地が見える

10/30 9:57

ちょっと急だが下ってみる

10/30 10:01

降りてきて正解でした。石垣がありました

10/30 10:02

しっかり積まれています

10/30 10:02

木の根と同化した石垣。山城には多い光景です

10/30 10:03

良好に残る隅部分

10/30 10:03

この石垣の上は城郭の二の丸南隅下の腰曲輪です。素晴らしいです

10/30 10:11

高さ3m・横幅10m近く残っています

10/30 10:11

ここにも縄張り図が貼ってありました

10/30 10:13

竪堀跡

10/30 10:16

二の丸東斜面を見上げる。多数の石が見受けられます

10/30 10:18

二の丸・本丸へと続く直下を歩くと至る所に崩れた石垣の石がゴロゴロしている

10/30 10:19

ここにも人が入っていた痕跡が

10/30 10:20

右側に石垣が見える。本丸下の石垣にたどり着いたようだ

10/30 10:20

登山途中に見えた看板で紹介があった石垣です

10/30 10:22

苔むした石垣が哀愁を感じます

10/30 10:23

隅部が欠けているようですが、右に再び石垣が見えているのでここで屈折させて横矢を掛ける仕掛け場所か

10/30 10:24

武者隠しの横堀跡

10/30 10:25

上部が大きく崩れている本丸石垣。石仏がありました

10/30 10:28

本丸跡に建つ放送施設の直下にも石垣が残る

10/30 10:31

本丸へ戻り、本丸途中西側に降りる道があったので降りてみました。

10/30 10:31

コンクリートの壁で土留めされたエリアに出ました。

10/30 10:31

崩れた石が散乱している

10/30 10:31

元々山にあった石が崩れたのか、土砂に埋もれていた石垣が崩れたのか謎が深まります。

10/30 10:32

このエリアは大変危険な状態です。平坦地の端に亀裂が入っており先は崩れています。

10/30 10:33

下の方にコンクリート片や鉄筋が見えます。土砂崩れがあったようです。

10/30 10:33

崩れた土砂・コンクリート片とともに大きめの石も混じっています

10/30 10:34

本丸跡に戻ります

10/30 10:53

麓の宇佐八幡宮に戻って来ました

撮影機器：

PowerShot SX720 HS CANON

感想

tos-M

明智光秀にゆかりの城として検索したらこの城がありました。
光秀自身は、坂本城築城までの短い間城主として入ったようですが
この城は戦闘のあった城で浅井・朝倉連合軍に攻められ城主だった
森可成（もりよしなり・本能寺の変で信長とともに討ち死にした森蘭丸の父）
もこの攻城戦の前に討ち死にしていますが、浅井・朝倉連合軍の猛攻に耐えて
城を守り切りました。
坂本城築城により廃城になったと伝えられていますが、宇佐山城は
織豊期の石垣造りの城郭として貴重な遺構として今に伝わります。
宇佐山は、標高335mの山で、麓の近江神宮が登山口となり、宇佐八幡宮
を経て、山頂まで整備された登山道が山頂の宇佐山城址まで安全に導いて
くれます。宇佐テラスと呼ばれている三の丸跡からは、琵琶湖をはじめ
大津市街地や対岸の草津市や守山市はもちろん遠くの山々も見える絶景が
疲れた体を癒してくれました。
石垣跡も素晴らしくこじんまりとした城ではありますが見応えのある城跡
でした。滋賀県には素晴らしい山城がたくさんあります。
石垣造りの達人集団・穴太衆発祥の地でもある大津市の山城、
ハイキングにお勧めです。