カンマンボロン経由瑞牆山と金峰山
- GPS
- 31:31
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 2,511m
- 下り
- 2,512m
コースタイム
- 山行
- 4:12
- 休憩
- 2:42
- 合計
- 6:54
- 山行
- 4:47
- 休憩
- 2:55
- 合計
- 7:42
天候 | 10月29日(金)晴れ、無風 10月30日(土)快晴、無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・カンマンボロンへのコースはマーキングは明瞭だが、ルートは一部不明瞭で、分かり難い部分もあった。マーキングは必要にして十分なので、見落としがなければ問題ないと思われるが、カンマンボロンへ向けて下るのは難しいと思われる。 ・その他のルートは明瞭かつ分かり易いので、特に迷うところはないと思う。 ・雪氷は、この2日間の時点では、瑞牆山周辺は山頂直下付近に一部凍結あり。金峰山は日陰や北斜面を中心にあり、滑り止めを使用している人も見られた。 |
写真
感想
10月29日(金)
瑞牆山荘近くの駐車場には5:38に到着。平日なのでさすがに空いてはいたが、それでもクルマの数は多く、準備中の人も多かった。やはり秋に人気の山なのだろう。食事とトイレを済ませ、完全に夜が明けて明るくなり、ヘッドライトが不要になってから6:21に行動開始。今回は富士見平小屋にテント泊するので、短い時間と距離とは言え、テント泊用のザックに荷物を満載で登る。歩き出しは紅葉がきれいだったが、空は曇っていてあまり映えない。それよりもザックが重くて紅葉を楽しむ余裕もなかった。それでも1時間弱なので富士見平小屋まではまさにあっと言う間だった。テント泊縦走をすることを考えたら、楽勝とも言える。7:11に富士見平小屋に到着。受付を済ませた後にテント設営にかかる。金曜日の朝なので、テントは5張り程度。どこでも好きな所に張れるが、快適そうなところを探すとだいぶ下ったところになってしまった。トイレが少し遠いが仕方ない。設置、休憩とサブザックへの荷物の積み込み後、8:03に瑞牆山へ向けて行動再開。
瑞牆山は過去何度か訪問していて、今回は以前とは異なるルートを用いる予定で来た。富士見平小屋から一旦みずがき山自然公園へ向けて下り、沢を渡った後に目指すカンマンボロンルートへ進む。以前自然公園から瑞牆山を周回した際、誤ってこのルートに入ってしまい、その時はカンマンボロンルートの存在を知らず、途中で引き返して通常ルートを歩いたことがあった。今回は事前に下調べをして望んだが、入口が分からずにしばし右往左往した。それでも以前の記憶などもたよりに無事コースに合流。踏み跡は明瞭だし、マーキングもしっかりしていた。また、進むと数は少ないながらも、場所を示すプレートもあって安心して進むことができた。しかし訪問が金曜日と平日だったためか、同じルートを目指すハイカーは皆無だった。週末にどのようになるかは分からないが、ツアーでも入らない限りは、比較的空いているのではないかと思う。カンマンボロンのルートは狭いながらも分かり易かったが、1箇所コースアウトしたことがあった。大きな岩の基部に出てしまい、これはどう見ても進めないと思い、確実なところまで戻り本来のコースに復帰することが出来た。カンマンボロンの看板が出てくる直前だったと思う。看板が出てくるといよいよ目的地は近い。見上げると梵字の一部が見える。更に進むと人一人ようやく通過できるような狭い岩の割れ目があり、それを超えるとようやく梵字が見えるところへ出てきた。今年の宿題を1つ片付けられた。カンマンボロンがよく見えるところは狭いテラスのようになっていて、数人も居ると居場所に困るようなところだった。しかし展望も良く、当然カンマンボロンの梵字のような岩の窪みも見えた。2人そろってここで休憩。後続がきたら狭いので譲らなければならなかったが、今日に限っては貸し切り。好天の中、ゆっくりと滞在することができた。ただこの先もまだ長いし、今日の好天であれば瑞牆山の山頂も是非行きたいので、適当なところで切り上げて下り始める。帰りも狭い岩の割れ目の通過に苦労する。太ったら通過不能だな、と思った。ここから先もしばらくは狭い樹林帯歩きが続く。通常の登山道と合流するはずだが、なかなか遠かった。途中2回休憩し、最後の休憩は、眺望の良いところだったし、合流地点までも至近だった。結局カンマンボロンコースの中ではハイカーとは誰とも会わなかった。
一般ルートに出ると当然ながらハイカー多数。登りも下りも多くの人が歩いていた。無人の狭いルートをしばらく歩いた後なので、少しホッとしつつも、やはり人は多いと思わざるを得なかった。鎖場をいくつか通過し、北側の登山道との分岐を過ぎると山頂はもうすぐ。下山の人が多数で、狭い山頂は密が予想された。11:39に無事瑞牆山山頂に到着。今日2つ目のミッションを完了。やはり山頂は混んでいたが、それでも平日なので、座って休憩する場所は確保できた。今日は朝のうちは少し曇っていたが、その後良く晴れて、瑞牆山の山頂からは周囲の山々がよく見えた。明日行く予定の金峰山は、斜面に雪が着いているようで、白く見えた。八ヶ岳や南アルプスもよく見えた。風弱く、山頂にいても寒さは感じず心地よかった。山頂で少し休憩した後に下山開始。下山は北側に抜けて不動滝などを見つつ歩くと充実するのだが、今回は富士見平小屋にテント泊するので、元来た道を戻る。登りのハイカーとスライドしつつの下りとなった。平日なのでそれほどの混雑もなく下ることができた。沢を渡ると少し登り返しになるが、それも短距離で再び下りになる。テント場には13:20に到着。テントの数はあまり増えていなかったし、我々のテントの周りは空いていて、静かに過ごせそうだった。この後は水くみ後にテントの内外で体のメンテナンスなどしつつ過ごし、夕方4時を過ぎた頃から夕食開始。食後翌日の準備をして18時過ぎには本格的に寝に入ってしまった。テントの周りが空いていたため、静かに一夜を過ごすことができた。風もなく穏やかな夜で、星空もきれいだった。
10月30日(土)
4時20分起床。静かで快適だったので、10時間近く寝てしまった。今回は冬用の暖かいシュラフ持参だったので、尚更よく眠れたのかもしれない。起床後テント内を片付けて食事の準備。テントの中はそれほど冷えてはいなかったが、外は相応に寒かった。それでも霜は降りておらず、寒さ的には持参のしたウェアで楽勝だった。食事と準備とトイレを済ませて、5:58に行動開始。ヘッドライトはテントの中では使ったが、行動時は使わなかった。富士見平小屋からの金峰山は2度目。以前もやはり雪がある時期だったし、今回も事前の調べでは既に雪があることが分かっていたので、軽いアイゼンを持参した。小屋からしばらくは急登が続く。天気は良く青空で、風は相変わらずない。途中樹林の外に富士山が見えてテンションが上がる。急登が終わると鷹見岩の分岐付近まではトラバース気味に距離を稼ぐ。鷹見岩は見送り、大日小屋も通過。小屋付近は霜が降りていた。先行したパーティを交わしつつ進み、大日岩を通過。この辺りまでは雪氷はなし。のんびり歩くことができた。しかしこの先、稜線に上がる手前の斜面からは雪や氷が出始めた。滑り止めは使わずに歩けたが、人によっては必要かもしれない。稜線に上がると風が冷たく、たまらず2人ともジャケットを羽織る。だが風が抜けて冷たいところは限定的で、日向ではむしろ着ぶくれで暑いくらいだった。稜線に上がると展望が広がる。富士山がきれいだし、南アルプスや八ヶ岳、昨日歩いた瑞牆山もよく見えた。今日は本当に登山日和。しかし足下は日陰のところでは雪が踏み固まって氷に近くなっていて、通過に難儀するところもあった。山頂に向けて順調に標高を上げ、8:38に金峰山山頂に到着。風なく、穏やかで快適。周囲の展望も抜群。山頂周辺でしばし眺望を楽しんだ後は、少し下がって五丈岩付近で休憩をする。この辺りからの南アルプスや富士山は本当にきれいだった。
展望を十分楽しんだ後に下山開始。予想はしていたが、登りのハイカーとのすれ違いは頻繁だった。途中途中で止まって待つ。懸念の雪氷エリアは、自分は滑り止めの必要性は感じずそのままで通過した。Zさんもそのままだったが、何度か滑って尻餅をついていた。安全に通過なら、要滑り止めだったかもしれないし、実際に利用している人も見られた。稜線から降りてもしばらくは気が抜けない下りが続く。しかしそれも終わると後は雪氷のない快適な下りの道が続く。登りのハイカーの列は切れなかったが、好天の週末なので当然と言えば当然だろう。順調に標高を下げてと距離を進めて11:15にテントに戻る。テントは朝の出発時と比較すると増えていて、激増と言ってもいいくらいだった。テント場は相変わらず風もなく穏やかなので、帰りの支度をしつつも、テントやシュラフを良く乾燥させた。これをしておくと帰宅後が大変楽になるのだ。後片付けと食事の後、13:06にテント場発。ひたすら下る。午後なので登りのハイカーはさすがに少なかったが、それでもテントを持って登る人は見られた。紅葉を眺めつつ歩き13:54に駐車場着。予想はしていたが、駐車場はカオスになっていて、路駐も多数見られた。やはり秋が一番混むシーズンのようだ。
今回は富士見平小屋にキャンプして、2日で二山歩いた。富士見平小屋のキャンプ場はなかなか快適だったので、機会があればまた利用してみたい。金峰山は、単純往復でなくて、少し周辺も今度は歩いてみたい。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する