荒島岳―仕事ついでに100名山拾いシリーズ―


- GPS
- --:--
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 1,361m
- 下り
- 1,348m
コースタイム
天候 | 晴れだが昼まで雲多し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1.シャクナゲ平と前荒島の間の「もとが壁」に注意 2.帰路、じかんがあったら越前大野の大野城の天守閣に登って荒島岳を眺めることをお勧めします! |
写真
感想
7:00、福井駅をレンタカーで出発する。国道158号を西へ40kmだ。霧が出ていて、朝日が月のように見える。スモッグの中の北京の街という感じ。越前大野を過ぎる。荒島岳は大野盆地の南東に位置する独立峰だ。勝原(かどはら)駅のそばを通る。勝原コースの登山口が近いはずだが、分からないまま馬返しトンネルへ来てしまう。まじめに地図を取り出してチェックして、Uターンする。なんだ、小さいながらも表示があった。一段上がったところが駐車場だった。閉鎖されたカドハラスキー場のあった場所で、ロッジ・ギンレイの廃屋があった。すでに30台近い車がとまっており、その中に大型バスも1台あった。さすがというか。
8:20、出発(標高350m)。コンクリの車道のようなまっすぐな坂道を2,300m登った。終点の広場にはユンボが停まっていた。工事中らしい。ここから山道に入る。草の中のガラガラ石の歩きにくい道を行く。9:10、展望のきく開けた所に出た。何やら丸い台があった。まさか操車場・・・?リフトの降り場の基台らしかった。伊吹山と同じで、地方の小規模なスキー場が次から次へと閉鎖になっている。そこから樹林の中に入る。伊吹山と比べると道標がない山だと思ったが樹林の入り口に道標があった。
樹林の急な斜面をひたすら登っていく。ブナやミズナラの林に朝日が差して気持ちがよい。
9:50、出発から1時間半で、白山ベンチ935mに出た。展望があれば白山が見えるのだろう。ここまでは10人位を抜いて、7人位に抜かれた。行程の真ん中位かと思ったが、あとで考えると2/5だったし、よく見ると看板にもそう書いてあった。ここから90分で山頂まで行くかと思ったが、甘かった。
10:00、深谷の頭、1015m。この前後で、赤い地面にブナの根が露出した場所があり、看板に、“自然の荒廃を示す”と記されていた。その先は、急な階段があった。自然破壊に対する、「小枝のダム計画」で作られた階段とのこと。ひたすら登っていく。左手前方の樹間に見えるピークが荒島岳か。
少し下って登り返し、10:34、シャクナゲ平(1204m)に着いた。小高いピークで、数名の人が休んでいた。ここは中出コースの合流点でもある。まともな休みを取り、10分ほどで出発。コースは南へ90度曲がる。下り始めると、10:44、佐開分岐(1195m)があった。昔よく歩かれたらしいが、今は荒れているようだ。足の便さえあれば、別ルートを歩きたかった。この先は痩せ尾根となる。結構、事故が多いよう警告が記されている。どこが?と思ってしまうが、“もとが壁”と呼ばれる難所にでる。鎖もあって、手を使いながら急な狭い岩の間を抜ける。事故るとしたら、このあたりだろうか。中高年の集団が下山して来たので通過を待つ。大型バスのツアー客だろう。
11:20、前荒島岳1423m。なかなか出し惜しみをするというか、奥深い山だ。やはり、標高差で1200m近いだけある。累積だと1400m近いのでは。前方にいくつかピークが見えるが、ガスも出ていて、どれがピークかわからない。だましピークが多かった幌尻を思い出す。次のピークへ下って、灌木の間を登る。
11:40、やった、ようやく頂上だ(1523m)。3,40人の人が休んでいた。伊吹山よりはしっかりした登山者風の人が多い。ハイカーでは厳しいだろう(途中で下山したと思われるパーティーがいた)。晴れており、西は日本海が見える。素晴らしい展望なのだが、北は雲がかかっていて白山が見えない。能郷白山もかすんでよくわからない。風が強く寒い。荒島大権現の祠の脇でランチをとる。12:05、山頂を後にする。
前荒島岳を過ぎると、前方になだらかな山があり、山腹が紅葉で色づいている。50mほど登り返して、12:52、シャクナゲ平に戻った。次第に晴れてきた。あとは下りだけという安堵の気分も手伝ってか、シャクナゲ平から下りの紅葉は陽を浴びて輝き、一層、映えていた。一眼レフで写真を撮る人もいて、一眼レフを持って来なかったことを悔やんだ。13:32、白山ベンチ通過。14:00、リフト降り場跡地。青空が広がり、振り返ると能郷白山と思われるピークも見えた。14:30、駐車場帰着。
時間の余裕があるので越前大野の街中に入った。結ステーションという場所で屋店が出ていて祭りをしていた。神社の裏に大野城へ行く道があり、20分とある。登りとなると、つい歩き出してしまう。お城の天守閣に登ると、なんと正面に荒島岳の全容が見えた。荒島岳に上った人は、大野城にも上って山容を眺めるべきだと思ってしまう。
詳しい記録は下記サイトをご覧ください。
http://plaza.rakuten.co.jp/yamabokesya/diary/201311030000/
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