雷電山@奥多摩 馬場慎墓参りのおまけ
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- GPS
- --:--
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 337m
- 下り
- 321m
コースタイム
高源寺 10:30〜11:00
雷電山入口 11:10
雷電山 11:45〜12:00
二俣尾分岐 12:15
二俣尾駅 12:30
天候 | はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
5万図持参で表記の登山道をあてにしていたが、ほぼ廃道〜杣道という感じ。 稜線上はよく整備された遊歩道だが、地形図の表記とは若干異なる場所を歩くことになる。 機会があれば逆コースで地形図表記の登山道を探してみるのも一興。 ≪登り≫ 高水山への分岐の橋を渡るとすぐ右手に一応舗装された道がありココから入る。 一見、民家の駐車場かと見紛う感じで標識はなく、すぐに荒れた感じの廃道となる。 適当に進むと鬱葱とした林の中に石垣やら廃屋が現れあまりよろしくない雰囲気。 その後は林業向けと思われる杣道を経験と勘を頼りに辿ると稜線に至る。 ≪二俣尾駅への下り≫ 稜線上の遊歩道には下り口の表示があるが、地形図上の道とは違う尾根を下っている。 登山道というよりは作業道に近く時折ヤブや倒木で不明瞭となる。 一部、読図というより地形を読んで踏み跡を見つける感じになるので慣れない人だと不安になるかも。 |
写真
感想
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ちょっと前のことだけど、奥多摩に行くたびに友人の墓参をする方のレコをみた。
お墓参りってのも悪くないと思った。
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そんな訳で、次男坊の遠足で立川駅まで行くついでに、
長いこと会っていない友人の寝床を探すことにした。
軍畑の駅から高水山への道を20分ほど歩くと高源寺というお寺がある。
今朝、小野さんに電話したら『見晴らしのいいとこにババシンのお墓があるよ!』
ということだったので、辺りを見回すと、小高い石積みの上に彼の寝床はあった。
なるほど、景色がよろしい。
南東斜面なので北風もあたらないし、なかなか良い天場を選んだものだ。
平日の今日も、すぐ目の前の道を何人かの登山者が歩いていた。
山の話を聞かせてもらうには丁度良さげだが、
墓石の下敷きじゃぁなかなか山にもいけないだろうし、
歯がゆい思いもしていることだろう。
馬場慎と出会ったのは、空木の避難小屋だった。
お互いの職場が近かったので、それから何度か山に登った。
『30までに山スキーとクライミングをやりたかった』
という彼の夢は叶えられたが、
40の夏に兵庫佐用の集中豪雨で彼の命運は尽きた。
お互い妻子持ちになった後、学会のついでに転勤先の神戸に遊びに行ったのだが、
家族一緒に六甲から宝塚までぶらついたのが最後の山となった。
馬場さんが立川高校陸上部出身と知ったのは、しばらく一緒に山を歩いた後だった。
学生時代一緒に暮らしていた小野さんや寮によく遊びに来ていた若林さんと同期だった。
小野さんはコロンビアに行ったきり音信不通だし、
若林さんは学生時代に白血病で還らぬ人となっていた。
小野さんと馬場さんを再会させる為に頑張ってみたこともあったが、
ほんのすれ違いでなかなか叶わず、
彼らが再会できたのは、棺桶の内と外だったようだ。
墓石とにらめっこしてる自分も似たようなもんだ。
学生の頃に死んだ友人というやつは、机も寝床もそのままで、
ぷっつりと消えてしまうから困る。
なかなか埋め合わせができずに長いこと消化不良になる。
なのに、大人になって新聞記事で知る友人の死は、
なんだか現実感がなくて、ある意味都合がよろしい。
いままでなんとなく葬式や墓参りを避けてきたのは、
彼の死を認めたくなかったせいかも知れないし、
行かなければ認めずに済む日常があったせいでもある。
今回、良いきっかけがあって初めて馬場さんの寝床を見ることができた。
墓参りってのも悪くない。
ヤマレコとLiccaネエさんに感謝。
今日歩いた雷電山への道は、ほぼ廃道だったけど、
彼がガキンチョのころは、ちゃんとした道だったんじゃなかろうか。
辛垣城なんてのは、秘密基地にはちょうどいいし、
傷だらけのハナタレ小僧の馬場しんを想像してみた。
そういえば、彼の戒名には『青山』という字が入っていた、
青梅生まれの山好きか、青空の似合う山男か・・・。
いつか彼の娘が大人になったら、昔話でも聞かせてあげよう。
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