丹波天平
- GPS
- 03:25
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 933m
- 下り
- 844m
コースタイム
廃屋跡 11:05
丹波天平 11:55−12:05
丹波山? 12:30−12:35
サオラ峠 12:40
丹波バス停 13:45
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
奥多摩駅 09:30−(西東京バス)−10:12 親川バス停 (帰り) 丹波バス停 14:15−(西東京バス)−15:09 奥多摩駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●親川バス停 〜 廃屋跡 親川バス停で下車すると、登山口は奥多摩駅方向に戻る形で国道を1分ほど歩いたところにあります。 その後は道標完備の道で、特に問題となる箇所はありません。 なお、途中で一番最初に出現する廃屋の地点で現在の登山道を外れ、保之瀬天平を経由して丹波天平に 至る道(地形図の破線路に近いのかな?)の入口には、「崩落により通行できません」との注意標識が 立てられていました。 ●廃屋跡 〜 丹波天平 登り始めは植林帯の急登で、キツイだけで面白味のない登りが続きますが、その間は道は明瞭です。 ただし植林帯を抜けて自然林に入ると、傾斜が緩んで穏やかな景色に変わるのと引き換えに、落ち葉の ために道はしばしば不明瞭となります。道標は稀にしかなく、時折現れる赤テープが頼りで、それも 途絶える区間が少しあったりしますが、でも微かな道の気配を感じ取りながら進むのも楽しいものでした。 よく、お節介な赤テープが次から次へと現れて、道を見極める楽しさを奪われてしまうことがありますが、 ここではそんなこともなく、道迷いに至らない最小限度の赤テープという絶妙の配置が嬉しかったです。 ●丹波天平 〜 サオラ峠 起伏の少ない広い尾根が続きますが、周囲があらかた針葉樹林になるために落ち葉の量は知れていて、 この時期でも道が不明瞭になることはありませんでした。 安らぎのある美しい景色に囲まれながら、とても気持ち良く歩ける区間です。 倒木が登山道を塞いでいる箇所の多さが玉に瑕ではありますが、どれも容易に迂回できるものでした。 ところで、サオラ峠のわずか手前で、登山道の左手(南側)にちょっとした高みがあります。 地形図によれば標高は1430m圏となっていて、そこが天平尾根の最高点に当たります。 行ってみても、少々ヤブっぽいだけのその地点には、何だか分からない石標が埋まっているだけでしたが、 かつては「丹波山」という標識が立っていたことが古いレコで明らかにされています。 ただ、その「丹波山」なる山名は、ネット上をどう探しても、その標識に関連するもの以外には記事が全く 見つかりません。正しい名称なのかどうか怪しいので、この記録ではその地点を「丹波山?」としました。 ●サオラ峠 〜 丹波バス停 サオラ峠から下り始めると間もなく、崖のような急斜面に差し掛かって、その斜面にわずかに刻まれた、 すれ違いもできないような狭い道を進むようになります。 普通に歩けるのは初めのうちだけで、次第に所々で足場が不安定になったり、岩が露出した急坂が現れたり する上に、道に積もった落ち葉が滑りやすいため、足を取られないよう慎重に通過する必要がありました。 そんな区間が少し続きますが、補助ロープの下がる急坂を過ぎれば、あとはもう要注意箇所もなく、 ジグザグ道をグングン下っていくと、やがて眼下に丹波山村の家並みが見えてきます。 |
写真
感想
今回の行先は丹波天平。
天平の読みは「でんでえろ」で、山頂や尾根に平坦な地形が広がっていることを意味しているらしく、殿平(でんだいら)や堂所(どうどころ)などと同じ語源を持っているようです。
それらの中でも、妙に訛ったこの「でんでえろ」という読みのインパクトは大きくて、最初に知った時からずっと気になっていた場所でした。
しかも、急登を経た山の中に忽然と出現する、安らかで心和らぐ空間が、訪れた人たちを漏れなく魅了している様子なので、昨年あたりからずっと出掛ける機会を窺っていたのです。
そんな雰囲気を存分に味わうには、静けさを噛みしめながら歩くに限るという思いから、紅葉がお目当ての人出が落ち着いて、道に落ち葉が降り積もるこの時期に出掛けてきました。
丹波天平に着くと、評判通りに、とても山の中とは思えないような、穏やかで寛げる雰囲気に満ちていました。そこでは時間もとても静かに、そしてゆったりと流れているかのようです。
しかも嬉しいことに、周囲に人が全くいないタイミングに当たりました。自分さえ足音を止めてしまえば、あたりにはほぼ静寂の世界が訪れて、時折、風が木の葉を揺らす優しい音が聞こえてくるだけです。
落葉が進んでもなお美しいカラマツ林が広がる景色も見応えがありましたが、なにしろ針葉樹のこと、蹴散らして歩くほどの落ち葉はありません。
人が少ないという点は目論見通りだったのですが、フカフカの落ち葉道をもっといっぱい歩きたいという狙いもあって、この時期を選んでいたので、その点については少し当てが外れてしまいました。
ブログの記事はこちら (使用写真はヤマレコと同一ですが、写真の説明は少し丁寧に書いています)
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2013-11-23
文章主体の詳細ページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2013_10_12/mt2013_10_12.html#20131123
コメント
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ここは秋が一番良い季節かもしれませんね
僕が行った時は天気予報に皆さん騙されて 日曜でもサオラ峠まで誰とも会わなかったですから :idea
その時は落ち葉でフカフカの道でしたよ
cellistさんは温泉に興味無かったと思いますが、三条の湯の辺りも三条沢の景色と長閑な山小屋の景色がマッチして落ち着ける場所でしたよ
三条の湯からお祭バス停までの後山林道も一般車通行止めなので、静かな歩きが出来る所でした。
もし歩かれた事が無ければオススメですよ
はじめまして。
大変ご丁寧な山行録で参考になります。
私も同日に丹波天平を歩きました。
なお、丹波山の標識ですが、私も確認できませんでした。
どうやら、ピークのそばにある棒切れ(33のお写真)が
標識だったのではないかと私は思っています。
「丹波山」と書かれた部分が無くなり、棒が残って今の場所に移動したのかと…
ネット上に残っている写真に写った標識と
現在の棒きれがとてもよく似ています。
niiniさんこんばんわ。
秋が一番良い季節という点、全く同感です。
今回は敢えて紅葉の最盛期を外して出掛けて、それが思惑通りだった面もありましたが、やっぱり最盛期の様子も見てみたくなってしまいました。
この数年のうちに、今度は初冬ではなく、秋真っ盛りに、また訪れてしまうかもしれません。
そしたら・・・また同じルートで歩くのも芸がないので、下りはniiniさんお薦めの後山林道を歩いてみようかな。
takenobiさん、コメントありがとうございます。
廃屋跡のところで休憩されていたパーティーの方ですね。後からやって来て、ちょうどその場所で追い越していった単独行のハイカーをご記憶でしたら、それが私だと思います。
さて、ピークのそばに立っていた棒が、かつての丹波山の標識だったのではないかという件は、確かにご推察の通りかもしれません。
ご指摘を受けて改めて両者を見比べてみますと、確かに良く似ているばかりか、棒の上部には、かつて標識が取り付けられていた跡が見えるような気までしてきました。
私は現地では何も気付かなかったのですが、注意深くご覧になられていたのですね。
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