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Yamareco

記録ID: 375371
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

丹波天平

2013年11月23日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
03:25
距離
9.9km
登り
933m
下り
844m

コースタイム

親川バス停 10:20
廃屋跡   11:05
丹波天平  11:55−12:05
丹波山?  12:30−12:35
サオラ峠  12:40
丹波バス停 13:45
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2013年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
奥多摩駅 09:30−(西東京バス)−10:12 親川バス停

(帰り)
丹波バス停 14:15−(西東京バス)−15:09 奥多摩駅
コース状況/
危険箇所等
●親川バス停 〜 廃屋跡
  親川バス停で下車すると、登山口は奥多摩駅方向に戻る形で国道を1分ほど歩いたところにあります。
  その後は道標完備の道で、特に問題となる箇所はありません。

  なお、途中で一番最初に出現する廃屋の地点で現在の登山道を外れ、保之瀬天平を経由して丹波天平に
  至る道(地形図の破線路に近いのかな?)の入口には、「崩落により通行できません」との注意標識が
  立てられていました。

●廃屋跡 〜 丹波天平
  登り始めは植林帯の急登で、キツイだけで面白味のない登りが続きますが、その間は道は明瞭です。
  ただし植林帯を抜けて自然林に入ると、傾斜が緩んで穏やかな景色に変わるのと引き換えに、落ち葉の
  ために道はしばしば不明瞭となります。道標は稀にしかなく、時折現れる赤テープが頼りで、それも
  途絶える区間が少しあったりしますが、でも微かな道の気配を感じ取りながら進むのも楽しいものでした。

  よく、お節介な赤テープが次から次へと現れて、道を見極める楽しさを奪われてしまうことがありますが、
  ここではそんなこともなく、道迷いに至らない最小限度の赤テープという絶妙の配置が嬉しかったです。

●丹波天平 〜 サオラ峠
  起伏の少ない広い尾根が続きますが、周囲があらかた針葉樹林になるために落ち葉の量は知れていて、
  この時期でも道が不明瞭になることはありませんでした。
  安らぎのある美しい景色に囲まれながら、とても気持ち良く歩ける区間です。
  倒木が登山道を塞いでいる箇所の多さが玉に瑕ではありますが、どれも容易に迂回できるものでした。

  ところで、サオラ峠のわずか手前で、登山道の左手(南側)にちょっとした高みがあります。
  地形図によれば標高は1430m圏となっていて、そこが天平尾根の最高点に当たります。
  行ってみても、少々ヤブっぽいだけのその地点には、何だか分からない石標が埋まっているだけでしたが、
  かつては「丹波山」という標識が立っていたことが古いレコで明らかにされています。
  ただ、その「丹波山」なる山名は、ネット上をどう探しても、その標識に関連するもの以外には記事が全く
  見つかりません。正しい名称なのかどうか怪しいので、この記録ではその地点を「丹波山?」としました。

●サオラ峠 〜 丹波バス停
  サオラ峠から下り始めると間もなく、崖のような急斜面に差し掛かって、その斜面にわずかに刻まれた、
  すれ違いもできないような狭い道を進むようになります。
  普通に歩けるのは初めのうちだけで、次第に所々で足場が不安定になったり、岩が露出した急坂が現れたり
  する上に、道に積もった落ち葉が滑りやすいため、足を取られないよう慎重に通過する必要がありました。
  そんな区間が少し続きますが、補助ロープの下がる急坂を過ぎれば、あとはもう要注意箇所もなく、
  ジグザグ道をグングン下っていくと、やがて眼下に丹波山村の家並みが見えてきます。
奥多摩駅からバスに揺られること小1時間、親川バス停で下車します。
2013年11月23日 10:18撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 10:18
奥多摩駅からバスに揺られること小1時間、親川バス停で下車します。
バス停から奥多摩方向に歩いて1分ほど戻ったところに、登山口がありました。
2013年11月23日 10:21撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
2
11/23 10:21
バス停から奥多摩方向に歩いて1分ほど戻ったところに、登山口がありました。
登山道は、はじめから結構急な傾斜で山腹を登っていきます。
2013年11月23日 10:24撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 10:24
登山道は、はじめから結構急な傾斜で山腹を登っていきます。
登山道を少し登ったあたりでは、まだまだ紅葉を楽しむことができました。
2013年11月23日 10:28撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
11/23 10:28
登山道を少し登ったあたりでは、まだまだ紅葉を楽しむことができました。
(同前)
2013年11月23日 10:36撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 10:36
(同前)
尾根を乗り越して反対側に回ると、急な斜面にへばり付くようにして進む細い道に変わります。
2013年11月23日 10:39撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 10:39
尾根を乗り越して反対側に回ると、急な斜面にへばり付くようにして進む細い道に変わります。
しばらく経った頃、行く手に廃屋が現れました。こんな山奥に、かつて一体どんな暮らしがあったのだろう。
2013年11月23日 10:47撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 10:47
しばらく経った頃、行く手に廃屋が現れました。こんな山奥に、かつて一体どんな暮らしがあったのだろう。
廃屋となって相当の年月が経過しているらしく、建物の中を覗いてみたら、もう荒れ放題でした。
2013年11月23日 10:48撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 10:48
廃屋となって相当の年月が経過しているらしく、建物の中を覗いてみたら、もう荒れ放題でした。
さらに進むと、写真左手の石垣の上に、また別の廃屋が現れました。
2013年11月23日 10:50撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 10:50
さらに進むと、写真左手の石垣の上に、また別の廃屋が現れました。
こちらは外観を眺めただけですが、廃屋となってまだ年月が浅いのか、目立った損傷は見られない模様。
2013年11月23日 10:50撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 10:50
こちらは外観を眺めただけですが、廃屋となってまだ年月が浅いのか、目立った損傷は見られない模様。
時折景色が開けると、谷を挟んで向かい側にある山々が色付いている様子を見ることができました。
2013年11月23日 10:52撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 10:52
時折景色が開けると、谷を挟んで向かい側にある山々が色付いている様子を見ることができました。
ここには作業小屋程度のものが建っていたらしいのですが、完全に倒壊していました。
2013年11月23日 10:55撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 10:55
ここには作業小屋程度のものが建っていたらしいのですが、完全に倒壊していました。
左手の急斜面が何やら騒がしいと思ったら、サルの群れが一斉に駆け上がっていました。
2013年11月23日 11:00撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 11:00
左手の急斜面が何やら騒がしいと思ったら、サルの群れが一斉に駆け上がっていました。
登山地図が「廃屋跡」としている地点に到着すると、そこには石垣と平地だけが残されていました。
2013年11月23日 11:04撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 11:04
登山地図が「廃屋跡」としている地点に到着すると、そこには石垣と平地だけが残されていました。
登山道が植林された斜面に取り付くと、かなり急な傾斜が続いて、ふくらはぎが張り始めました。
2013年11月23日 11:09撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 11:09
登山道が植林された斜面に取り付くと、かなり急な傾斜が続いて、ふくらはぎが張り始めました。
少々キツい植林帯の急斜面を、15分ほど耐えて登っていくと、植林帯を抜けた先で自然林が広がりました。
2013年11月23日 11:21撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 11:21
少々キツい植林帯の急斜面を、15分ほど耐えて登っていくと、植林帯を抜けた先で自然林が広がりました。
地面には落ち葉が厚く降り積もり、感触を楽しみながら、それを踏みしめたり蹴散らしたりして歩きます。
2013年11月23日 11:24撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 11:24
地面には落ち葉が厚く降り積もり、感触を楽しみながら、それを踏みしめたり蹴散らしたりして歩きます。
似たような景色が続きますが、気持ち良く歩けるために飽きません。
2013年11月23日 11:25撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 11:25
似たような景色が続きますが、気持ち良く歩けるために飽きません。
次第に傾斜が緩んで歩きやすくなるとともに、目の前に広がる景色もどんどん大らかになっていきます。
2013年11月23日 11:27撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 11:27
次第に傾斜が緩んで歩きやすくなるとともに、目の前に広がる景色もどんどん大らかになっていきます。
さらに登って行くと、広葉樹林はカラマツ林に変わりました。
2013年11月23日 11:39撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
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11/23 11:39
さらに登って行くと、広葉樹林はカラマツ林に変わりました。
上部にはまだ黄金色に輝くカラマツの黄葉が残っていて、目に鮮やかでした。
2013年11月23日 11:43撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 11:43
上部にはまだ黄金色に輝くカラマツの黄葉が残っていて、目に鮮やかでした。
稜線の左右にはずっと木立が続き、展望は今ひとつで、雲取山や石尾根も、樹木越しに見るのがやっと。
2013年11月23日 11:41撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 11:41
稜線の左右にはずっと木立が続き、展望は今ひとつで、雲取山や石尾根も、樹木越しに見るのがやっと。
最後に急坂を登り詰めて、丹波からの道を合わせると、いよいよ前方の景色が大きく開けました。
2013年11月23日 11:52撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
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11/23 11:52
最後に急坂を登り詰めて、丹波からの道を合わせると、いよいよ前方の景色が大きく開けました。
丹波天平は、とても山の中とは思えないような、穏やかな景色が広がっていました。
2013年11月23日 11:52撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
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11/23 11:52
丹波天平は、とても山の中とは思えないような、穏やかな景色が広がっていました。
三角点は、登山道を少し外れた左手の高みにありました。
2013年11月23日 11:54撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 11:54
三角点は、登山道を少し外れた左手の高みにありました。
カラマツの林に囲まれた中で、静かに流れる時間を少し楽しんでいきます。
2013年11月23日 12:00撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 12:00
カラマツの林に囲まれた中で、静かに流れる時間を少し楽しんでいきます。
三角点を後にしても、なにしろ広〜い丹波天平のこと、しばらくの間は伸び伸びとした景色が続きます。
2013年11月23日 12:05撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
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11/23 12:05
三角点を後にしても、なにしろ広〜い丹波天平のこと、しばらくの間は伸び伸びとした景色が続きます。
立ち去りがたい雰囲気に、ついつい後ろを振り返ってしまいますが、どちらを向いても景色はほぼ一緒。
2013年11月23日 12:05撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
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11/23 12:05
立ち去りがたい雰囲気に、ついつい後ろを振り返ってしまいますが、どちらを向いても景色はほぼ一緒。
何故かそこだけ樹木のない一角に出ました。見通しが良くなって、開放感あふれる印象的な光景でした。
2013年11月23日 12:07撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
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11/23 12:07
何故かそこだけ樹木のない一角に出ました。見通しが良くなって、開放感あふれる印象的な光景でした。
そして広場の向こうには、久々に見る広葉樹林が、落葉してもなお美しく佇んでいました。
2013年11月23日 12:07撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
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11/23 12:07
そして広場の向こうには、久々に見る広葉樹林が、落葉してもなお美しく佇んでいました。
その後は断続的に緩やかな登り坂が現れて、引き続き美しいカラマツ林の中を進みます。
2013年11月23日 12:08撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
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11/23 12:08
その後は断続的に緩やかな登り坂が現れて、引き続き美しいカラマツ林の中を進みます。
相変わらず展望は樹木越しですが、登山道を外れて稜線の縁に出ると、雲取山をスッキリと眺められました。
2013年11月23日 12:19撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
11/23 12:19
相変わらず展望は樹木越しですが、登山道を外れて稜線の縁に出ると、雲取山をスッキリと眺められました。
サオラ峠のすぐ手前で、登山道左手にあるちょっとした高みが、天平尾根の最高点です。
2013年11月23日 12:29撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 12:29
サオラ峠のすぐ手前で、登山道左手にあるちょっとした高みが、天平尾根の最高点です。
という訳で、一応ピークを踏んでおきましたが、そこには何だか不明な石標が埋まっているだけでした。
2013年11月23日 12:34撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 12:34
という訳で、一応ピークを踏んでおきましたが、そこには何だか不明な石標が埋まっているだけでした。
かつてはピークから丹波山村を見下ろせたようなのですが、現在は落葉した樹木の間に辛うじて覗ける程度。
2013年11月23日 12:31撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 12:31
かつてはピークから丹波山村を見下ろせたようなのですが、現在は落葉した樹木の間に辛うじて覗ける程度。
丹波山からわずかに下ってサオラ峠に到着。日差しが降り注ぐ明るい峠でした。
2013年11月23日 12:40撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 12:40
丹波山からわずかに下ってサオラ峠に到着。日差しが降り注ぐ明るい峠でした。
サオラ峠を出てすぐの所で、樹木越しに南側の景色が少し見られました。中央の一番高いピークは大菩薩嶺。
2013年11月23日 12:45撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
11/23 12:45
サオラ峠を出てすぐの所で、樹木越しに南側の景色が少し見られました。中央の一番高いピークは大菩薩嶺。
その左側では、富士山の頂上が少しだけ顔を出していました。写真左半分のピークは雁ヶ腹摺山です。
2013年11月23日 12:45撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
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11/23 12:45
その左側では、富士山の頂上が少しだけ顔を出していました。写真左半分のピークは雁ヶ腹摺山です。
崖のような急斜面に差し掛かると、その崖にわずかに刻まれた、すれ違いもできない狭い道を進みます。
2013年11月23日 12:46撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
11/23 12:46
崖のような急斜面に差し掛かると、その崖にわずかに刻まれた、すれ違いもできない狭い道を進みます。
所々で足場が不安定で、岩の露出した急坂もあります。しかも落ち葉が滑りやすく、足元に要注意でした。
2013年11月23日 12:50撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
11/23 12:50
所々で足場が不安定で、岩の露出した急坂もあります。しかも落ち葉が滑りやすく、足元に要注意でした。
急斜面を抜ければ、もう落ち葉が滑っても安心。引き続きジグザグ道でどんどん高度を下げていきます。
2013年11月23日 13:01撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
2
11/23 13:01
急斜面を抜ければ、もう落ち葉が滑っても安心。引き続きジグザグ道でどんどん高度を下げていきます。
高度を落とすとともに、それまで冬枯れの景色だった登山道にも、秋の色彩が蘇ってきました。
2013年11月23日 13:06撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
11/23 13:06
高度を落とすとともに、それまで冬枯れの景色だった登山道にも、秋の色彩が蘇ってきました。
(同前)
2013年11月23日 13:06撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
11/23 13:06
(同前)
登山道脇に耕作地が現れるとゴールは間近。前方には丹波山村の家並みが見えてきています。
2013年11月23日 13:27撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 13:27
登山道脇に耕作地が現れるとゴールは間近。前方には丹波山村の家並みが見えてきています。
その後は耕作地内の通過があって、動物除けの柵を計3回開閉して通過していきます。
2013年11月23日 13:29撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 13:29
その後は耕作地内の通過があって、動物除けの柵を計3回開閉して通過していきます。
耕作地から、先程まで歩いていた天平尾根を仰ぎ見ます(見えているのは稜線そのものではない模様)。
2013年11月23日 13:33撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 13:33
耕作地から、先程まで歩いていた天平尾根を仰ぎ見ます(見えているのは稜線そのものではない模様)。
最後の柵を抜けて、農道に出たところが登山口でした。
2013年11月23日 13:33撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 13:33
最後の柵を抜けて、農道に出たところが登山口でした。
あとはバス停まで、大きなジグザグを描きながら農道を下るだけです。
2013年11月23日 13:39撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
11/23 13:39
あとはバス停まで、大きなジグザグを描きながら農道を下るだけです。
丹波バス停は、トイレ併設の大きな待合所付き。14:15発のバスにここから乗ったのは3人だけでした。
2013年11月23日 13:44撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
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11/23 13:44
丹波バス停は、トイレ併設の大きな待合所付き。14:15発のバスにここから乗ったのは3人だけでした。
撮影機器:

感想

今回の行先は丹波天平。
天平の読みは「でんでえろ」で、山頂や尾根に平坦な地形が広がっていることを意味しているらしく、殿平(でんだいら)や堂所(どうどころ)などと同じ語源を持っているようです。
それらの中でも、妙に訛ったこの「でんでえろ」という読みのインパクトは大きくて、最初に知った時からずっと気になっていた場所でした。

しかも、急登を経た山の中に忽然と出現する、安らかで心和らぐ空間が、訪れた人たちを漏れなく魅了している様子なので、昨年あたりからずっと出掛ける機会を窺っていたのです。
そんな雰囲気を存分に味わうには、静けさを噛みしめながら歩くに限るという思いから、紅葉がお目当ての人出が落ち着いて、道に落ち葉が降り積もるこの時期に出掛けてきました。

丹波天平に着くと、評判通りに、とても山の中とは思えないような、穏やかで寛げる雰囲気に満ちていました。そこでは時間もとても静かに、そしてゆったりと流れているかのようです。
しかも嬉しいことに、周囲に人が全くいないタイミングに当たりました。自分さえ足音を止めてしまえば、あたりにはほぼ静寂の世界が訪れて、時折、風が木の葉を揺らす優しい音が聞こえてくるだけです。

落葉が進んでもなお美しいカラマツ林が広がる景色も見応えがありましたが、なにしろ針葉樹のこと、蹴散らして歩くほどの落ち葉はありません。
人が少ないという点は目論見通りだったのですが、フカフカの落ち葉道をもっといっぱい歩きたいという狙いもあって、この時期を選んでいたので、その点については少し当てが外れてしまいました。


ブログの記事はこちら (使用写真はヤマレコと同一ですが、写真の説明は少し丁寧に書いています)
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2013-11-23

文章主体の詳細ページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2013_10_12/mt2013_10_12.html#20131123

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コメント

cellistさんも天平ですか?
ここは秋が一番良い季節かもしれませんね
僕が行った時は天気予報に皆さん騙されて 日曜でもサオラ峠まで誰とも会わなかったですから :idea

その時は落ち葉でフカフカの道でしたよ
cellistさんは温泉に興味無かったと思いますが、三条の湯の辺りも三条沢の景色と長閑な山小屋の景色がマッチして落ち着ける場所でしたよ

三条の湯からお祭バス停までの後山林道も一般車通行止めなので、静かな歩きが出来る所でした。
もし歩かれた事が無ければオススメですよ
2013/11/25 23:24
丹波山の標識
はじめまして。
大変ご丁寧な山行録で参考になります。

私も同日に丹波天平を歩きました。
なお、丹波山の標識ですが、私も確認できませんでした。
どうやら、ピークのそばにある棒切れ(33のお写真)が
標識だったのではないかと私は思っています。
「丹波山」と書かれた部分が無くなり、棒が残って今の場所に移動したのかと…

ネット上に残っている写真に写った標識と
現在の棒きれがとてもよく似ています。
2013/11/26 17:34
RE: cellistさんも天平ですか?
niiniさんこんばんわ。

秋が一番良い季節という点、全く同感です。
今回は敢えて紅葉の最盛期を外して出掛けて、それが思惑通りだった面もありましたが、やっぱり最盛期の様子も見てみたくなってしまいました。
この数年のうちに、今度は初冬ではなく、秋真っ盛りに、また訪れてしまうかもしれません。

そしたら・・・また同じルートで歩くのも芸がないので、下りはniiniさんお薦めの後山林道を歩いてみようかな。
2013/11/26 22:37
RE: 丹波山の標識
takenobiさん、コメントありがとうございます。
廃屋跡のところで休憩されていたパーティーの方ですね。後からやって来て、ちょうどその場所で追い越していった単独行のハイカーをご記憶でしたら、それが私だと思います。

さて、ピークのそばに立っていた棒が、かつての丹波山の標識だったのではないかという件は、確かにご推察の通りかもしれません。
ご指摘を受けて改めて両者を見比べてみますと、確かに良く似ているばかりか、棒の上部には、かつて標識が取り付けられていた跡が見えるような気までしてきました。
私は現地では何も気付かなかったのですが、注意深くご覧になられていたのですね。
2013/11/26 22:38
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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