《イノシシの群れと遭遇》奥多摩湖ダム〜惣岳山〜御前山〜鋸山〜登計集落〜奥多摩駅
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,136m
- 下り
- 1,327m
コースタイム
10.37惣岳山〜10.08御前山〜12.09鞘口山〜12.40大ダワ
13.07鋸山分岐〜15.22愛宕神社前〜16.20奥多摩駅
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
体験の森からの登山道は、先の台風で崩落し通行止めになっているため、舗装道の最上部まで歩き詰める必要あり。かなり急坂の舗装道で、しかも大きくうねっているので距離はある。下山道として使った方が楽のようだ。 |
写真
感想
★晩秋は早めのタイムアップ
目標は御前山から鋸山を回って大岳山、御嶽ケーブルで下りてゴールという予定でしたが、日の短い晩秋はつるべ落とし、昼になるともう下山タイムです。急きょ予定を変更し、鋸山をパスし巻き道から稜線に出て、登計(とけ)集落を通って奥多摩駅へ下りることに。
奥多摩駅へ着いた時はちょうど4時すぎで結果オーライでした。ラジオを聴いていると、この日は一年中で一番日が短いそうでよけい気が焦ります。冬至の12月22日頃は今より少し陽が長くなっているのだそうです。
★イノシシの群れと遭遇
焦りました。奥多摩湖ダムから上がったサス沢山(サス沢中継地)から30分ほど登ったところでイノシシの群れと遭遇。急に下の方で騒がしい音がするので、見ると登山道の左2.30メートルほど下に細長い台地状になったところがあり、彼らはそこにたむろしていたみたいです。パッと見、頭数は5頭、すべて成獣です。
彼らにすれば上で急に鈴とラジオの音がしたのでパニックになり、群れになって駈け出したみたいです。こちらも焦っているから「ホホホホォ〜」とか「いたぞ〜」とか訳の分からない奇声をあげ、ステッキにくくりつけた鈴を掻き鳴らすなどして回避。
四頭が数珠つなぎになって下手へ突進。もう一頭一回り大きなボスらしきなのが何を思ったか逆方向へ駈け出し、それが足下の視界から忽然と消えた。
もしや...?とっさに足元の大きめの石を拾って下に向かって投げ込む。しばらくして静かになり、どうなるものかと様子をうかがっていたがそれ以上大事に至らず一件落着。人間て、極度に恐怖に陥ると頭の毛がソバだつのを実体験しました。そんなところは猫と大して変わらない動物生体反応ということでしょうか。
★奥多摩は動物たちのワンダーランド
一番多いのが何といっても”鹿”でしょう。昼間でも突然遭遇することがあります。テント泊では深夜の2時頃、早いときには8時9時時ごろには近くに出没し、人の気配を感じると、キィ〜ン?みたいなびっくりするような警戒音を上げます。人を襲うことはないと思いますが、大人しくしているといつまでもいるので、笛やライトで追っ払うことにしています。
▶イノシシもだいぶ多いように思います。今回のようにいっぺんに5匹ものグループを見たのは初めてでした。猟師たちにとって最も愛される獲物であるとともに、農作物を荒らす悪戯坊主なので、彼らも人の気配を感じると相当にパニクるようです。あの突進力とパワーで向かってこられたら、人間などひとたまりもありません。たとえ低山であっても音のするもの用意は必要です。
▶今年の山は、ドングリがどの山も豊作なようで登山道にもたくさん落ちています。熊もこれから冬ごもりに入る前の栄養備蓄で活発に山中を動き回っているとみていいでしょう。不意のかち合わせを防ぐためにも、鳴り物は絶対に忘れないようにしたいものです。
★奥多摩辺りでは初心者向きの山も多いので、一人静かに歩いている人けっこういます。中にはエッと思うような若い女性の独り歩きもありびっくりします。山ガールなどとはやし立てるご時世ですが、街遊びと違って、低山とはいえ山はそれなりの用心と、何が起きても自己完結できる意識が求められます。そのためにも山の住人(熊やイノシシ)達との鉢合わせ防止の鳴り物は必携です。危険な事態になってからでは間に合いません。
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