記録ID: 3806040
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無雪期ピークハント/縦走
奥秩父
地雷原を進め!!湯ノ丸峠から大蔵高丸・大谷ヶ丸経由で甲斐大和駅まで
2021年12月04日(土) [日帰り]
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 05:20
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 1,095m
- 下り
- 1,433m
コースタイム
天候 | 快晴で、風はほぼ無風。ただ、時折微風〜弱風が吹きました。 気温は夜明け前は0℃以下まで下がり、かなり寒かったです。逆に、日中は場所によっては13〜14℃くらいまで上がり、汗ばむほどでした。なお、当日の日の出(甲府)は0639でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
やまと天目山温泉 0757着 <現金のみ 300円> ※臨時便。正規の始発は0810発 なお、今シーズンは12/12までの運行 復路:JR中央線 甲斐大和駅 1423発 各駅停車高尾行 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆やまと天目山温泉〜湯ノ沢峠登山口 特に危険なところはありませんが、5匐瓩の舗装された車道(林道焼山沢真木線)歩きとなるので、車道歩きが苦手な方は、湯ノ沢峠まで車を使った方が良いかも知れません。ただし、現在途中で橋の架け替え工事を行っている関係で、林道始点(やまと天目山温泉から県道218号線を100mほど進んだ分岐点)から1.6劼砲△襯押璽箸茲蠕茲麓嵶渉鵡垰澆瓩砲覆辰討い襪燭瓠湯ノ沢峠に車で到達するには林道日川線から入る必要があります。 なお、両林道とも今年度は12/10〜来年4/28まで冬季閉鎖される予定なので、以降は車での通行は出来なくなります。 ◆湯ノ沢峠登山口〜湯ノ沢峠 湯ノ沢峠登山口から車道を離れて、沢沿いを上がっていきます。 赤テープはソコソコ付いているのでロストの心配こそありませんが、トレイルはかなり荒れており、沢沿いの斜面に付けられたトレイルが崩壊した箇所などを対岸へ徒渉しながら躱していきます。徒渉箇所は大小合わせて10回ほどありますが、徒渉箇所は特に整備されていません。またポイントによっては流れの深さ・水量・幅がソコソコある上、この時期はステップになる石の上に氷が張っているところがあります。足ごしらえにも依りますが、下手に落水して濡れると、そのあと低体温症や凍傷になりかねないので、絶対に落水することのないよう、細心の注意が必要です。 沢沿いに詰めていくと、途中から水量が落ち着いてきて、歩きやすくなります。なお、湯ノ沢峠の避難小屋直下には水場があり、この時期もある程度の水量がありました。そこを詰めると、湯ノ沢峠の駐車場・避難小屋・トイレ脇に飛び出します。なお、この時期、トイレは冬季閉鎖されていて、使用できません。 ◆湯ノ沢峠〜大蔵高丸〜ハマイバ丸〜米背負峠〜大谷ヶ丸 湯ノ沢峠からは緩やかなアップダウンを交え、大蔵高丸に向かいます。 広々とした尾根沿いで、展望も良いトレイルが続きますが、いくつかある稜線のお花畑には獣害除けのフェンスが設置してあります。トレイルにはロック付きの扉が設置してあるので、開けたら必ず閉める必要があります。大蔵高丸は緩やかなピークで富士山や南アルプスなどの展望が開けます。 ここからハマイバ丸までは引き続き穏やかなトレイルが続きますが、このあたりから段々とトレイルが掘れて深くなってきており、露出した土で滑りやすいところが出てきます。またこの時間くらいから、主に南向きの斜面を中心に、凍結した路面が日光で解け始め、ドロドロかつ滑りやすくなっている場所が出てきます。 特に、ハマイバ丸から少し進んだ先に、一気に高度を数十m落とすポイントがありますが、滑りやすい泥の急斜面で、おまけにステップのない直降が続くので、非常に難儀しました。 さらに進むと、米背負峠まで一気に高度を落とし、さらに米背負峠から大谷ヶ丸まで100mほど、荒れた急登で高度を上げると頂上に着きますが、トレースが薄いところがあるので、トレイルを外さないよう注意が必要です。なお、大谷ヶ丸の頂上はあまり展望はありません。 ◆大谷ヶ丸〜コンドウ丸〜曲り沢峠〜景徳院分岐 大谷ヶ丸から先は、頂上のすぐ先から急斜面で一気に高度を落とします。おまけに、落ち葉で膝下まで埋まるような場所もある上、さらに落ち葉や泥で滑りやすくなっているポイントが含まれるので、まるで地雷原を歩いているような状態でした。このため転滑落には細心の注意が必要です。また、トレースが薄いところもあります。一気に150mほど高度を落とすと、傾斜が穏やかになり歩きやすくなります。 さらに進んで、1403mピーク手前では、突然幅15mほど切り払われた、広々とした路のようなものが現れて、思わずこちらへ進路を変えて進みそうになりますが、これは防火帯です。正しいトレイルは、これとは別の方向(防火帯は南方向、トレイルは西方向へ向かう)なので、誘い込まれないように注意が必要です(防火帯から先へ進めるトレイルはないようです)。防火帯から曲り沢峠までは比較的穏やかで歩きやすいトレイルで、コンドウ丸は穏やかなピークですが展望はないです。 曲り沢峠からは、滝子山(すみ沢)および景徳院(曲り沢)に向かうトレイルがあるようですが、曲り沢のルートはかなり荒れているようです(看板表示あり。また、みんなの足跡にも通過した軌跡がありません)。そのまま、オッ立の北斜面をトラバースして景徳院分岐に向かいます。この部分は距離的には500mほどですが、急傾斜の斜面をトラバースするトレイルが細い上、大量の落ち葉が堆積してその下に何があるのか分からないので、慎重に行動した方が良いと思います。 ◆景徳院分岐〜景徳院 景徳院分岐から景徳院に向かいますが、最初はオッ立の北斜面のようなトラバース(ただし短い)を通って、そのあとしばらく激坂で高度を落とします。 その後は、ヤセ尾根を通って下りていきますが、トレイル自体はそこそこ道幅があり、斜度もそこまでキツくないので、それほど危険は感じません。 ただし、時折斜度のあるトレイル上に落ち葉が堆積した地雷原が出現するため、無造作に足を出すと、滑ってたたらを踏むことになります。 トレイルはほぼ一本道でロストの心配はあまりありませんが、トレイル最下部で1箇所迷ったところがありました。ほぼ人家が近づいてきたところに、途中でガードレールが付いたコンクリ舗装の分岐がありますが、こちらに行かずに、そのまま進む方が良いようです。直進するトレイルは、倒木が塞いでいますが、これを乗っ越します(倒木の谷側にステップが切ってあります)。最終的にはどちらからでも行けるようですが、ガードレール方面に行くと遠回りになるようです。 最後は景徳院の境内裏にある墓地の脇にでて、そのまま景徳院の境内に入ります。景徳院には、武田勝頼公(戦国武将の武田信玄の息子で武田家滅亡時の当主)の墓所があります。 ◆景徳院〜甲斐大和駅 景徳院前にはバス停があり、公衆トイレと駐車場もあります。 景徳院からは車道(県道218号線)歩きとなり、特に危険なところはありませんが、車の交通量はソコソコある上、歩道がないところも多いので、注意が必要です。 |
その他周辺情報 | ◆栄和交通 http://eiwa-kotsu.jp/root.html ※なお、今年の上日川峠へのバス運行は12/12まで ◆林道焼山沢真木線(山梨県HP) https://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=77 ◆県道日川線(山梨県HP) https://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=71 ◆やまと天目山温泉 https://www.koshu-kankou.jp/map/higaeri/yamatotenmokusanonsen.html |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
Tシャツ(半袖)(1)
Tシャツ(長袖)(1)
サポートタイツ(1)
シューズ(1)
ザック(1)
キャップ(1)
サコッシュ(1)
靴下
グローブ
雨具
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
カメラ
ロールペーパー
ズボン
ハードシェル
毛帽子
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感想
いよいよ12月に入り、本格的な冬を迎える前に、やり残していた小金沢連稜主稜線の南側を回ってくることにしました。
もうかなり寒くなったので、だいぶ重装備でいったのですが、朝のうちはそれでも寒かったです。日中は暖かくなり、快適に歩くことが出来ました。
ただ、予想はしていたものの、凍結した路面が日光で解けて出来る泥濘や、落ち葉が大量に堆積してその下にあるものが隠されてしまうことによるモフモフ地雷が各所に発生。無造作な足運びをすると、てきめんに足ごと持って行かれるので、往生しました(苦笑)
そろそろ、中高度でも雪の可能性が出てくるので、これまで以上に天候への対応を考えた装備やプランを考えながら、体力維持に努めたいと思います。
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