八ヶ岳・権現岳東稜 八ツ東面雪稜バリエーションコンプリート
- GPS
- 28:00
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,473m
- 下り
- 1,460m
コースタイム
- 山行
- 11:34
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 12:51
- 山行
- 1:53
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 2:05
天候 | 晴天・無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
初日:快晴無風
まだ暗いうちに駐車場を出て小屋へ向かう。
ここを歩くのも9年ぶりくらいらしい、相変わらずテープべた張りだが一部以前とルート取りが変わった場所があった(砂防ダム脇の斜面崩壊など)
途中から雪が出てくるものの、少ない。数日前に大雪情報を聞いたのでワカンまで担いできたがこれは…。
出合小屋には先行パーティあり、権現沢?のアイスらしい。夜にも1パーティ来たがこっちもアイスだった。
小屋内にテント張ってガチャを着けて軽い荷物で出発。権現沢の左俣を詰めていく。雪は相変わらず薄い。
最初のゴルジュを越えたところで左岸に入るルンゼを詰めるかどうか協議するも「これちゃうやろ」ということでさらに沢を詰める(がどうもこれが正解だったらしい)。滝がいくつか出てくるが積雪と氷結不十分で登れずいずれも左岸を巻く。ゴルジュが終わったがまだルンゼ出てこない。通り過ぎたみたいだがここでいいか、と適当なルンゼのち支尾根を詰めて稜線へ。しかし引き続きヤブっぽい。やっぱ八ヶ岳はこんなもんだよな。
尾根を進んでいくとどんどん権現の山頂ドームが迫った来て威圧的だ、とナイフリッジ的な細尾根が登場。
ノーロープで進むも悪いらしく、右手の雪のルンゼへ降りて細い場所を巻く。その上は結構な傾斜の雪壁で奮闘的。あんまり安定してない場所だがここからはロープ出さないと行けなさそうなのでここで準備。
1P目:D 7-8mの悪い草付きを登ってバンドへ上がりここから左へ10mほどトラバースして左手スカイラインで切る。ペツルの立派な支点あり。トラバースの足場が狭くてこわい。
2P目:Y 権現バットレスのハイライト。+と聞いていたがそんなに難しくない。ホールド、スタンス共に豊富、残置も欲しいところに出てくる感じで快適なクライミング。天気良すぎて暑かった。30mくらい伸ばしてここもペツルの支点で切る。
3P目:N 出だしがハイステップで足が上がらないのが核心、もう一段上がると傾斜が落ちてあとは歩きっっぽくなる。40mくらいで灌木で切る。
と結構さくさくと登攀セクションは終わった、ここから20分くらい?で権現の山頂へ着いた。
一休みしてから縦走開始。トレースあってよかったね、と思ってたらどうも権現までのトレースらしく下りの長梯子(めっちゃ怖い)の上で途切れており以降、ラッセルとなる。東稜側は寡雪だったがここの稜線はけっこういい感じで積もっていて吹き溜まりでは膝上ラッセルと踏み抜きで苦労する。しかし稜線なのでワカン使わず。懐かしの旭岳東稜の頭を見送りつつツルネの頭へ向かう。
ここに着いた頃にはもうだいぶ日が傾いており、急ぎ下っていく。夕陽で照らされた赤岳がいつもにも増して紅く美しかった。富士山もグラデーションする空の向こうに佇んでおり、スマホで撮ったら「お正月!」みたいな写真が撮れた。
ツルネ東稜は大昔に下った印象通り狭くてゴシャゴシャしてて歩きにくい。ほどなく日暮れとなったがなんとオレのヘッドランプが故障。Nさんに予備ヘッデンを借りて下ったが見えにくくて苦労した。沢に出た後もルートが見えにくく登りよりも苦労するもなんとか小屋へたどり着く。先に出たアイスの人たちはまだ帰ってなかった。
その代わり夕方に着いた人が小屋でストーブ焚いてて大変暖かく過ごせた。こんなことで年末山行の訓練になるのであろうか、いやはや。翌日は速攻下山。以上。
感想:昔は八ヶ岳の東面マニアだったのでよく来た。しかしこの権現東稜だけは取りこぼしていてようやくこれで東面バリエーションのコンプリートができた。(旭東稜2本、天狗尾根2本(1回は中退)、赤岳東稜2本)この前にこの辺に来たのは2014年らしいので7年ぶりか、やっぱりシーズン序盤に八ヶ岳で雪が積もらなくなってから来る頻度が減った気がする。あとはノーマルルートの杣添尾根だな…。
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