燕岳(強風でテン泊断念も絶景のご褒美!)
- GPS
- 29:58
- 距離
- 37.3km
- 登り
- 2,695m
- 下り
- 2,680m
コースタイム
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 7:24
- 山行
- 4:58
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 6:10
6:30宮城ゲート(駐車場) - 8:05力水(水場) - 9:50燕岳登山口 - 10:30第一ベンチ - 11:00第2ベンチ - 11:40第3ベンチ- 12:10富士見ベンチ - 12:50合戦小屋 - 14:00燕山荘
(総行動時間:7時間30分)
【2日目】
6:20燕山荘 - 6:55燕岳7:05 - 7:30燕山荘(下山準備)
(山頂往復時間:1時間10分)
8:20燕山荘 - 8:50合戦小屋 - 9:00富士見ベンチ - 9:10第3ベンチ - 9:25第2ベンチ - 9:35第1ベンチ - 10:00燕岳登山口 - 12:30宮城ゲート(駐車場)
(下山時間:4時間10分)
(総行動時間:5時間20分)
天候 | 1日目:曇時々晴れ(稜線強風) 2日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
この日は駐車場まで路面凍結、積雪はなし。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 ・宮城ゲートから燕岳登山口まで林道を13kmひたすら歩く。 ・林道は凍結箇所多し。(アイゼンをつけている人もいた) ・林道は基本雪道だがブルで除雪されていた。 ・登山口から先も終始雪道でアイゼン着用。 ・トレースはあるが合戦小屋から上部は風でトレースがない場合もある。 ・合戦小屋から先は冬道となるため夏とルートが異なる。 ・稜線、山頂へのルートは燕山荘のスタッフが立ててくれている旗が目印になる。 ・1日目は強風のため幕営できず。(本来のテン場は吹き溜まりで利用できないが、燕山荘の階段下のくぼ地に張れる) ■その他 ・宮城ゲートに登山ポストあり。 ・この連休は燕山荘でクリスマスパーティーあり。(ケーキとワインが振る舞われる) ・燕山荘に泊まっていたのは60名程度。全員小屋伯でテン泊なし。 ・夕方の外気温は-15度。 ・温泉は山のたこ平の日帰り湯(大人500円)・・・露天風呂あり。 |
写真
感想
およそ20年前、自分にとって初めての登山は燕岳だった。
当時松本に住んでいた自分はバイト先の知り合いに連れられて燕岳に登り、燕山荘に泊まった。
松本から近くて、学校登山でも使われる手頃な山、その条件を満たしていた山が「燕岳」だったと記憶している。
初めての山小屋となった燕山荘は普通に快適で、稜線や燕岳からの景色は美しかった。
それから20年たった今、いよいよ冬季の燕岳に登る時がきた。
あの時とは違う、誰かに連れられて行くわけではないし、そこそこ山を経験した今だからこそ見える景色もあるはずだ。
燕山荘に泊まるのも良かったが、せっかく稜線にテントを張れる機会なので頑張ってテン泊装備で登ることにした。
朝6:30、林道の宮城ゲート手前の駐車場を出発し登山口まで13kmの距離をひたすら歩く。
この距離を歩いてまで燕岳を訪れようとするのは本当に山や燕岳、あるいは燕山荘が好きな限られた人達だけだろう。
所々に登山口までの距離を記した標識があるのだが、いいような悪いような・・・結構歩いたつもりでもあまり距離が変わっていないとガッカリしてみたり(笑)
とはいっても所詮は林道歩き。技術は求められない体力勝負の世界。
出発から3時間ほどで登山口に到着。ここで気持ちを切り替えよう。
「ここまで車できたと思えば、あとは普通に登るだけ・・・」
はい、疲れが吹き飛びました(笑)
そんなわけで、普通に燕山荘に到着(笑)
途中、森林限界を超えてから風が強くなってきたが、時間を追う毎に更に勢いを増してくる。
テントの受付を済ませ、小屋の階段下のくぼ地をスコップで整地したものの、いかんせん風が強すぎてテントが張れない。
張れたとしても飛ばされない自信もない(^^ゞ
指の感覚もなくなってきている・・・
はい、あきらめました。
せっかく重い荷物を担いで来たのに悔しいが、命には代えられないので燕山荘に退却!
素泊まり-6,500円なり(泣)
後で燕山荘のオーナーと話す機会があったが、こんな風はあまり経験がないとのこと。ツイてない。
ともあれ、予定外とはいえ20年ぶりに燕山荘に泊まることとなった。
夕食時・・・素泊まりの自分は隅っこでおでんとカレーを温めて食べていた。
食堂では・・・サンタさんの恰好をしたスタッフが皆さんにケーキを振る舞っている。
どうやらワインのサービスもあるらしい。
「ああ、ケチって素泊まりにするんじゃなかったな。」
気分はマッチ売りの少女。
まだテントにいた方が余計な情報が入って来ないだけよかったかも。
そんなことを考えているとひとりのサンタさんがやってきた。
「素泊まりの方にもケーキをどうぞ!」
捨てる神あれば拾う神あり、とはこのことか。
やっぱり燕山荘は最高だ!←単純
テン泊断念で挫折感を味わってことも忘れ、すっかり気分を良くして眠りについた。
翌朝、まだ暗く寒いロビーで自炊し早めの朝食をいただく。
目当てはモルゲンと御来光。
早速外へでると風はすっかり収まり東の空は白み始めていた。
そしてすぐに気付く。
「ヤバい!絶景だ。」
この時期には悪天であまり見ることのできない剱、立山や鹿島槍方面など、北の山々も全て眺めることができた。
東には浅間山、八ヶ岳、富士山、南アルプス。
南には、槍、穂高、常念、大天井など。
眼下には雲海に加えて松本と安曇野の夜景まで輝いている。
燕山荘のオーナーも「この時期こんな良い景色はあまり見れないよ」と言っていたが、その通りだと思った。
そして燕岳の山頂でご来光を拝む。
自分の他に3名ほどいたが、この時期ならではのとても静かな山頂だった。
山頂でも思う存分絶景を楽しみ、燕山荘へと戻った。
なごり惜しかったが荷造りをして下山。
最高の景色と天気のせいかみんな笑顔が絶えない。
各々に記念撮影等をしてから下山の途についたようだ。
最後13kmの林道歩きも絶景の余韻を楽しみながら歩けば苦にならなかった。
それ以上に、また来よう!そんな気持ちが更に強くなった。
初めての登山でこの場所を訪れてから20年・・・改めて燕岳と燕山荘の素晴らしさを知ることができた。
一番最高の写真じゃない!?
こっちはこの三連休、山に行けず。ケーキ食ったり、能登中島の牡蠣づくし食いに行ったり、家族サービス。それぞれのクリスマスですな(^^)
yamachan、こんばんは。
能登の牡蠣づくし、いいですね。今食べたい。(笑)
今回もヤバいくらいの景色でした。
最近は何かを断念すると、代わりに別のご褒美がもらえる流れになってます(笑)
夕刻、強風の中の荒涼とした雰囲気もよかったし、夜明けの張りつめた空気、それとモルゲン、雲海、夜景のコラボなど、良い条件がそろい過ぎてました。
小屋泊まりの装備ならもっと気軽に登れそうなので、毎年の恒例行事にしたいと思っています。
Sanchan33さん、こんばんは!
燕岳、いいですね!!! 僕もこの山のバランスのとれた美しさが大好きです
夏のハイマツと花崗岩のコントラストも素晴らしく、冬は比較的安心して登れて北アルプスの厳冬期の厳しさと神々しいほどの景色を見せてくれますね
それにしても見事な写真ですね!
シュカブラと朝日のあの色が最高です
家に飾りたいくらい気に入りました
kaikaireiさん、おはようございます。
この日も燕岳にするか甲斐駒にするか仙丈にするか悩んだ結果、燕にしました。
天気予報では南アの方が良さそうでしたが、いちかばちか燕に行ってみたら結果大正解でした。
燕はさすが北アルプスの女王といった感じでそれほど険しくなく、コマクサの花が良く似合い、周りは広々として景色もよく、夜景も見える素晴らしい山ですね。
自分は女王というより、どちらかというとプリンセスだと思っています。
夏は混みすぎるのでこの時期がこの山の良さを一番味わえるかな、と思っています。
kaikaireiさんも天気がいい日を狙って是非!
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