【塩尻】鳴雷山(1093m)
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- GPS
- 01:30
- 距離
- 3.3km
- 登り
- 341m
- 下り
- 338m
コースタイム
- 山行
- 1:18
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 1:30
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
「鳴雷山」とは、インパクトある名前だ。火祭りだけでなく、「砥石地蔵」を拝むためにも、是非とも訪れたいと思っていた。
床尾神社近くに車を置いて出発。登山道の入口にクマ注の警告がある。夏草を踏んで入山。奥に分岐があり、「大門先経由鳴雷山」方面を取る。驚いたことに、見上げる位置の草むした台地に、埋もれるようにして鳥居があった。
18号鉄塔の広場から、再び草ヤブを踏んで尾根道に入る。ほどなくして床尾神社の奥宮の前に立った。五穀豊穣・家内安全・・・ここは、天保年間より信心を集める神社だ。毎年8月に、伝統の火祭りが行われる。
村人が集う火祭りのYou Tube映像もポイントが高い。床尾は、米ではなく、麦を作って生活の糧にしていた。麦わらで作った松明を持って山頂に登り、豊作を祈願するんだって。
山頂から東に降りかけると、クマの大きな落とし物がある!ビビリながら、砥石地蔵にお参り。僧形の石仏だ。台座には天保14癸卯(みずのとう;1843年のこと)・砥山連中の刻印があった。彼らはこの山域一体で砥石を切り出していた人たちだ。砥石用の石で石仏を建立した人々の、厚い信仰心に触れる思いだ。
ここからの下山路は、拡幅されて高速道路なみだった。2020年に宗賀地区が小型重機を使って、のり面掘削と路面整地、土留め工事を施している。道幅も1.5mに広げた。
里山の良さが凝縮された山なんだけど、お祭りの後継者も少なくて、どこも同じ悩みを抱えている。旅人の目線だから気づく魅力であっても、住むとなると別の話かもしれない。それでも、振り返り振り返りしつつ、後ろ髪引かれながら、車のアクセルを踏む私がいた。
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