歳末の房総関東百父子ツアー（高宕山：石射太郎P〜高宕観音〜八良塚周回）

2021年12月29日(水) [日帰り]

• GPS: 06:20
• 距離: 14.2km
• 登り: 1,428m
• 下り: 1,454m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:59
• 休憩: 1:21
• 合計: 6:20

距離 14.2km 登り 1,429m 下り 1,454m

9:27 石射太郎登山口
9:47 9:52 石射太郎山
10:01 10:04 樅の木テラス
10:54 11:04 高宕観音
11:10 11:11 高宕山頂下分岐
11:20 11:24 高宕山
11:27 11:51 山頂下ベンチ（昼食休憩）
12:05 12:06 高宕山頂下分岐
12:21 12:22 二等三角点豊英
12:27 12:32 志組分岐
12:48 12:49 郡界尾根分岐
12:59 13:03 八良塚分岐
13:19 13:22 八良塚
13:47 13:48 金吊
14:05 14:10 小ピーク
14:20 怒田沢分岐
14:27 14:32 山ノ神
14:48 208mピーク
15:05 15:13 監視所上広場
15:47 石射太郎登山口駐車場

天候

朝方曇り、のち終日ほぼ晴れ（高宕山山頂付近は北風強く寒し）

アクセス

利用交通機関：

自家用車

・ファミマのある関尻分岐を右折、国道465号線より標識に従い舗装の林道を約8km、石射太郎登山口Pへ（キャパ10台前後）
・志組（自然動物園：休園中）方面からのアクセス路は途中林道通行止め…

コース状況／危険箇所等

・石射太郎山〜高宕観音は展望良く、整備の行き届いた快適な尾根道
・高宕山頂周辺は低山とは思えぬ切り立った岩場・急坂（一部ロープ・ハシゴ・鎖あり）が続き、スリップ・落石注意
・山頂直下の分岐から大滝方面のコースは「通行禁止」の立て看あり
・八良塚分岐から八良塚（本山域最高点）山頂方面へのルート入口にも通行禁止の表示あり［実際は倒木処理もなされ、ほぼ問題なく通行可…］
・八良塚〜金吊付近の区間、一部倒木・山道崩壊箇所あり、赤テープ等のマーキング見落とさず、迂回路やロープ利用のこと

その他周辺情報

石射太郎登山口から国道465号線他で約16km、大江戸温泉物語・君津の森（宿泊施設）で日帰り入浴可（平日大人640円〈タオル付き〉、露天・低温サウナ・土産等売店あり／各種割引ききます／食堂は宿泊客限定、バイキングのみ）

写真

12/29 7:26

早朝のアクアライン・海ほたるPAにて。伊豆・丹沢方面には雲がかかり、霊峰富士のMagic Momentは拝めず…

12/29 9:26

久し振りの関東百巡り、本日は千葉県最後の一座・高宕山へ。一旦志組方面からのアプローチに失敗、下界を彷徨って辿り着いた石射太郎山登山口は、千葉ナンバーの車で満員盛況！

12/29 9:29

車通行止めの林道トンネル横から登山道へ。いきなりの急登、薄氷も張る寒さに息も上がります…

12/29 9:31

この山はサルが観光資源なのですね！

12/29 9:46

ひとしきり急登をクリア、石射太郎山の展望ベンチ着。ここはスイセン咲き乱れるパラダイスゾーン！

12/29 9:48

石射太郎山のピークは尖った岩峰、通行止めになってます…

12/29 9:51

旧餌付け小屋の中には、四季折々の石射太郎山の絵などを展示。

12/29 9:54

石射太郎山裏手から、本日お初の富士山登場！

12/29 10:02

富士も見える見晴台へ寄り道。ムスコ殿も気分良くパノラマ撮影中…

12/29 10:03

記念に1枚パチリ。超高山に登った気分！

12/29 10:07

目指す高宕山方面。3つぐらい顕著なピークあり。

12/29 10:30

倒木祭りゾーンに突入。歩きやすく整備されてます。有難や！

12/29 10:47

高宕観音への石段の参道。左の山腹へ「熟練者コース」が分岐、少々気になりますが、我々は素直に正面の一般人コースへ。　

12/29 10:51

観音堂の直下、巨大な石塔あり。

12/29 10:54

高宕観音到着。鎌倉殿の伝説あり、スゴい岩場にうまく作ってありますね！

12/29 10:56

お堂裏手からの「胎内巡り」楽しんだ後、本堂に安全登山＆家族平安祈願のお詣りしていきます。

12/29 11:03

観音堂の前は絶好の展望スポット！ここでお弁当食べるのも一案です。

12/29 11:04

岩をくり抜いた切り通し抜け、いざ高宕山へ！

12/29 11:11

最後の急登にさしかかり、ローブの掛かる岩場通過。

12/29 11:17

クサリも付いたハシゴを登り切りました。低山とは思えぬ高度感…〈汗…〉

12/29 11:18

右側の岩場はデンジャラスゾーン、左に迂回路あり。

12/29 11:21

高宕山山頂着。北風が冷たいですがスゴい高度感、切り立った頂上は360度の大展望！

12/29 11:23

富士山も頑張ってまだ見えてます！

12/29 12:00

分岐まで戻り、帰路はふれあいの路コースを八良塚へ。

12/29 12:03

少々荒れ気味ですが、木道あり。

12/29 12:12

岩場の滑りやすいトラバース路にも、しっかり手摺付いてます…。

12/29 12:14

高宕山山頂直下を通過、赤テープあり。こちら側からも登れそうです。

12/29 12:17

今秋の黄葉の残照。色々あった本年もあと2日で閉幕です…

12/29 12:20

メインコースから2分、高宕山の二等三角点へ！これもピークハント症候群の1症状か…〈ムスコは呆れて苦笑…〉

12/29 12:29

志組分岐着。休憩にちょうど良いベンチあり。今朝、車で迷い込んだ志組（動物園：休園中…）へのルートは出だしから厳しそう…

12/29 12:47

群界尾根分岐。我々は左の関東ふれあいの路コースへ。

12/29 12:53

この先の崩壊区間はさすがに通過困難、左上に高巻き道あり。

12/29 13:20

八良塚山頂到着。本山域の最高標高点ですが、樹林に囲まれた超ジミーな山頂です…〈溜息…〉

12/29 13:21

三角点かと思いきや、ナゾの「天然記念物」標柱あり…

12/29 13:47

尾根を辿り、小ピーク・金吊通過。展望ゼロ、世にも珍しい、鬼瓦の山名標識あり…

12/29 13:50

金吊直下、ややデンジャラスゾーンを下ります…

12/29 14:30

山の神到着。小さな鳥居と祠あり。短くお詣りします。

12/29 14:52

208ピークの先、倒木お祭りゾーンを何とか突破…。

12/29 15:20

監視路分岐。「通行禁止」とありますが、八良塚からのコースはほぼ問題なく歩けました…。

12/29 15:22

倒木ぬかるみゾーンに、新しい木道あり…

12/29 15:23

道端に、芸術的なバランスロック状のケルンあり。

12/29 15:33

20世紀文明の遺物でしょうか…？

12/29 15:34

素掘りトンネル!?登場。

12/29 15:34

トンネルの中は真っ暗です…

12/29 15:36

2つ目のトンネルは、出口が落石で塞がってます…

12/29 15:44

最後のトンネル・通行止めゲートを抜けると、駐車場ゴール！

12/29 15:45

朝はあれだけ賑わっていた駐車場も、午後4時前で我が愛車が1台のみ。本日、八良塚周回コースは我々だけだったのかも…

12/29 16:29

下山後のお楽しみ、君津の森「大江戸温泉物語」へ。同じチェーンのお台場店などとは異なり、ムスコ殿の健保割引で平日大人1人500円強にて格安入浴！（露天風呂付きの広い浴場ながら天然温泉ではなく、サウナもヌルめの上、レストランは宿泊客限定のバイキングのみでしたが…）

12/29 18:09

君津の森では晩メシにありつけず、危うく夕食難民になりかけましたが、館山道・君津IC直前の県道脇の複合アメニティ「四季の蔵」に滑り込み。和食レストランでお目当ての海鮮丼＆刺身煮魚定食、更にクジラの唐揚げで親子プチ打ち上げです！

撮影機器：

F-04K FUJITSU

装備

備考

（消費水分量：２名分）ペットボトル（午後ティー500ml ）×２、ガッツギア×２、ポリタン水約400cc.（昼食時湯沸かし用）

感想

さとなお

急病で入院の父の逝去から約一月、葬儀や事後対応で慌ただしい日々を過ごすもようやく一段落。数知れずの名山ツアーを共にした父を偲び、心にポッカリと空いた虚無感を埋めつつ、心身のストレス緩和を兼ねて年末休暇の長男を誘い出し、久々の関東百名山ツアーに出かけます。今回のターゲットは房総でただ1座登り残した人気の山、高宕山です。
　早朝のアクアライン・海ほたる渋滞につかまった上、愛車のカーナビ情報がやや古く、志組方面の林道に迷い込んだ挙げ句、林道通行止めゲートで雪隠詰め・Uターンする羽目に…。結局、当初予定より2時間近くの遅れで登山口の石射太郎駐車場に辿り着き、いきなり出発前からつまづきますが、ここから一時は2019年の台風被害（風倒木・山道崩壊）で通行止めとなった周回コースも復旧作業や整備が進み、案内標識も完備されて快適に真冬の低名山ハイキングスタートです。
　コース中詳細は本文・写真キャプションに委ねますが、高宕山頂直下のベンチでご一緒したシニアご夫婦のお話では、房総の山々の多くが先年の台風被害で大きなダメージを受け、復旧に手間取る中で、この高宕山コースは数少ない歩きやすく快適なハイキングの楽しめる山域とのこと。その言葉通り、東京湾越しの霊峰富士はじめ、いきなりの好展望が開ける石射太郎山〜展望テラスから気持ちの良い尾根歩き、その後は鎌倉殿以来の長い歴史を感じさせる高宕観音、そして標高300m強の低山とは思えぬ切り立った急坂の続く高宕山頂付近は、我が父子の登降欲を大いに満足させてくれました。
　冷たい北風の吹き渡る山頂下のベンチで弁当昼食を済ませ、ほとんどのハイカーが石射太郎方面へピストンで戻る中、我々は距離のある八良塚の周回コースへと足を踏み入れます。ここから先は一転して行き交うハイカーもほぼ皆無、時折山鳥の声や乾いた木々のこすれ合う音が響き渡る中、静寂の尾根歩きが続きます。山ノ神付近までは崩壊・トラバース箇所も多く、慎重に歩を進めますが、そこから先は一転してペースアップ。まだ明るいうちに約12kmのルートを歩き切り、朝は満員盛況ながら我が愛車のみ寂しく佇む出発点の駐車場へ無事帰り着きました。下山後のお楽しみ、日帰り温泉入浴と海鮮料理の夕食をスムーズに済ませ、アクアライン渋滞にもさほど苦しめられず、午後8時半前、長い1日の行程を終えて自宅に帰り着きました。
　これにて関東百名山巡りも残り4座、いよいよ最後のカウントダウンに入りました。本来なら300名山ゴールの箱根・神山ツアーや秩父の岩峰2座（二子山／立岩）を秋の紅葉シーズンにクリアし、来春にも最終ターゲットの神津島を目指す予定でしたが、父の弔事でしばしゴールインは先になりそうです。変異種拡大でコロナ禍の先行きも少し心配ですが、冬場は基礎体力の回復に努めながら、春以降の名山巡りの本格再始動に向け、心身の鍛練を図りたく思います。
［※2021年12月30日記］