快晴の八ヶ岳(渋の湯〜東・西天狗岳ピストン)
- GPS
- 06:14
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 907m
- 下り
- 893m
コースタイム
− 9:57 黒百合ヒュッテ(〜10:58 耐風準備+昼食)
− 11:03 中山峠 − 12:00 天狗岳(東天狗)山頂 − 12:25 天狗岳(西天狗)山頂
− 13:19 黒百合ヒュッテ − 14:29 登山口 − 14:35 渋の湯
天候 | 快晴(ただし午後から雲が広がった) ※東天狗に向かう稜線上は強風 気温 8:21 渋の湯 △11℃ 9:57 黒百合ヒュッテ △5℃ 12:25 天狗岳(西天狗) △12℃ 稜線に出ても意外と下がらなかったが、 東天狗の強風にさらされている時はもっと低かったかもしれない。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
最後の坂道が上がれるかどうかが課題で、 過去のレコを見てもその日次第という感じなので心配でしたが、 丁度除雪作業車が整理された直後のようで無事到着しました。 ・駐車場は1日1,000円。 ※ルートは手入力のため実際と若干異なる可能性があります。コース通りに歩いています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●渋の湯〜黒百合ヒュッテ ・登山口からすぐに急登で若干滑りそうな時がありましたが、気にする程のことではなく、 ヒュッテまではノーアイゼンで問題なし。 ・渋の湯出発時点でマイナス11℃。 これから高度があがるとどこまで寒くなるのか懸念しましたが、 風もないので歩いていると暑いくらい。 途中でアウターを脱いで、アンダー+薄いフリースで歩きました。 ●黒百合ヒュッテ〜天狗岳(東天狗) ・うわさでは稜線に出ると相当な風が吹き荒れるとのことなので、ヒュッテにて耐風準備。 ・確かに強風が吹き荒れ、顔が痛くて足元がふらつくことも何度かありましたが、 覚悟の範囲内でした。 ・東天狗の頂上近辺は岩稜地帯で雪が飛ばされて岩肌が露出しているので アイゼンが使いづらいと感じました。 ・雪自体は新雪のため軽いのですが、ピッケルが刺さりにくい。 ●東天狗〜西天狗 ・一旦、東西の天狗の間のコルに降りたあと、再び急登です。 意外にも風はほとんど感じず、その点は楽ですが、 人があまり歩いていないせいかトレースが固められていないので、 結構な頻度で膝上くらいまでは踏みぬきました。 (だんだん気持ちも萎えてきて、もう西は撤退しようかなと思い始めた頃、 西天狗の稜線に出た) |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
■初の厳冬期八ヶ岳
丁度1年前に初めて滋賀県の比良山系の雪山を登って、
厳冬期の登山に心魅かれるようになりました。
今年も比良をホームに色んなコースを楽しみたいと思っていますが、
Futaroさんのご紹介で蓼科山近くのスキー場で年末年始を家族と過ごすことになり、
せっかくなので八ヶ岳に挑戦することに。
八ヶ岳自体登ったことがないので、ピストンで、トレースは期待できて、
稜線の厳しさも多少感じられる天狗岳を目指すことに。
(家族はさすがに八ヶ岳につれて上がることはできないので、
下界でまったりと時間をつぶしてもらう)
■素晴らしい八ヶ岳の樹林帯と、厳しい稜線の洗礼
渋の湯を出発してすぐに急登が始まり樹林帯の中を進みますが、
30分程度で道は次第に穏やかになります。
深い森は厚く雪化粧し、雲ひとつない青空をバックに、霧氷の純白が映えます。
黒百合ヒュッテ前後の素晴らしい青と白の世界に笑いがこみ上げてきます。
ヒュッテ前でゆっくり耐風準備をしていたらいつの間にか小一時間が過ぎてしまい、
少しピッチを上げて稜線へ急ぎます。
ヤマテンの予報では赤岳の山頂で風速15m/秒とのこと。
確かに中山峠を過ぎて東天狗への稜線に出た瞬間に西から強風が吹き荒れると同時に
周囲の景観は素晴らしい雪化粧したアルプスの山々が広がります。
東天狗は岩稜地帯のようで雪は吹き飛ばされて岩が露出しているところもあり、
12本アイゼンを慎重に進めていきます。
そして東天狗山頂。南には赤岳の格好よい鋭峰がそびえており、
東西にはアルプスの山々が、そして北側には美しい蓼科山の山容も。
向かいにそびえる西天狗へは一旦下ってからの登り返し。
意外にも風はなくなり快適ですが結構踏みぬきが多く、疲れてきた頃に山頂が見えました。
東天狗とはまた一味違う絶景を堪能し、来た道を戻りました。
■悩んだ末の装備について
今まで滋賀県の比良近辺の雪山しか経験したことがないので、
2,500m級の厳冬期の雪山がどのようなものか実感を持てず、
色々とヤマレコの情報を何度も拝見して、
自分がどの程度の装備の補充をすべきか考えました。
あまり金もかけ過ぎない前提で臨んだ装備は以下の通り。★は新規購入。
(個人的な備忘録です)
○ウェア
アンダー ・・・上は、化繊シャツ2枚(モンベルのジオライン、ノーブランドの速乾シャツ)
下は、化繊のタイツ。
ミドル ・・・上は、フリース2枚(MILLE★、ユニクロ)
MILLEはずっと着用。ユニクロは稜線に出ている間のみ防寒対策で重ね着。
下は、秋・春用のズボン。
アウター ・・・上下ともレインウェア(モンベルのストームクルーザー)
予備でユニクロの上着(ジャケット)を持っていましたが使用せず。
その他 ・・・グローブ(薄い化繊の手袋+BDグリセード★。
予備にイスカのオーバーグローブ★
バラクラバ★(モンベルの中厚手のウール)
顔面に吹き付ける強風をしのぐには
もう一枚顔面を覆うものが欲しいと感じました。
(レインウェアのフードは小さいので)
ゴーグル★(稜線に出てからはゴーグルが必要でした)
ゲイター★(ピッケルでひっかけそうなので雪山用のごついのを新調)
○靴・靴下 ・・・いつも履いているAKUの3シーズン用+靴下
(登り始めは足先が冷たかったが、歩いているうちに違和感なし)
○アイゼン ・・・12本歯(稜線に出てからは必要と感じました)
○ピッケル ・・・BDベノムアッズ★(稜線ではあったほうが安心でした)
一番悩んだのはアウター。レインウェアでも何とかなるのかどうかは聞く人によって
意見は異なりますが、とりあえず今回はレインウェアの着心地をテスト。
アウターの防風性が心細い分、フリースを2枚重ねで対応。
今回は風速10m強くらいなので特に問題なし。
ただし、レインウェアを脱いだら、内側が発散した汗の蒸気がびっしり凍りついてました。
また驚いたのがカメラの電池。予備の電池も使い切るくらい消耗が激しかった。
オイルを使う携帯カイロで温めていたがなぜか山頂では冷たくなっており、次回対策が必要。
■最後に
色々と気候条件を想定して装備に悩みましたが、結果的に素晴らしい好天にめぐまれ、
遠くにはアルプスも臨む雪山の絶景を堪能することができました。
まだまだ初心者の域を出ませんが、今後も少しづつ山行の範囲を広げていきたいと思います。
今回もお会いした皆さんありがとうございました。
tubataroさんこんにちは!
年末年始でと仰っていたので年明けアップかと思ってましたが…
早速の八ヶ岳レコ嬉しい限りです
しかも装備なども詳しく、いつも参考になるレコありがとうございます☆
比良も良いですが、やっぱりそっちは更に良さそうですね!
僕も来シーズンにはそっちへ!と想いを膨らませながら楽しく拝見しました。
来年も宜しくお願いします
またご一緒させて頂けることを楽しみにしています♪
tubataroさん、こんばんは。
年末、八ヶ岳だったんですね!
いやぁ〜、いいお天気で最高の山じまいでしたね♪
私も来月に天狗へ行こうとしているので、とっても参考になります。風でかなり状況が変わるので、その対策をどうしようかと。やっぱりバラクラバはあった方がいいですよね〜。また出費が・・・(笑)
今年はヤマレコ通じて色々とお世話になりました。
大体行こうとしている山が同じだったこともあって、レコ参考にさせて頂くことが多く有り難かったです!途中からは違う路線に行ってしまいそうな気配でしたが(爆)
また、来年もよろしくお願いします。
ご家族でよいお年をお迎えください。
ありがとうございます。
初めての山域で雪山となるとやはり色々と不安もありましたが、
案ずるよりも生むが安しという感じでした。
無理せず少しづつステップアップをしていきたいと思いますので、
また情報交換お願いします。
また比良でもご一緒しましょう
ありがとうございます。
今シーズン目標にしていた山で登り収めができました。
バラクラバは薄いものにして、さらに大きめのネックウォーマーなどがあれば
温度調整ができてよいなあと感じました。
先日の比良、ご一緒できず残念でした。
年明けにでもまた機会あればお願いします。
来年はTRIさん系のタフなコースも挑戦したいです。
思い返せば初めての比良の雪山が昨年の12月末。
おかげさまでヤマレコ仲間も増えてよい経験ができた1年でした。
来年もよろしくお願いいたします。
こんばんは
何処の山もそうですが特にアルプスは
天気に左右されますよね
晴れていても強風が吹いてたりと、森林限界を
越える山は、ひとあじ違いますよね
お疲れ様でした、仮面ライダーさん
明けましておめでとうございます。
おっしゃる通り、天候次第で難易度の幅が大きいのが
2500m以上の山々ですねえ。
冬山の場合は特に。
私が登った日は寒波の狭間で運がよかったと思います。
無理せず少しづつ目標値を上げながら
学んでいきたいと思います。
今年もよろしくです。
tubataroさん、今晩は。
新雪が森を蔽い、青空と白い山頂が見える、最高のコンディションですね 初めての八ヶ岳でこの景色を見られると、また登りたくなりますよね
北八ヶ岳は池もとっても素敵だし、通年営業の山小屋も多いので、次回は是非ご家族で泊まりで池も含めて登られると楽しいですよ。子供達もきっと喜ぶ事請け合いです
ありがとうございます。
事前に色々と情報をいただいたおかげで
安全に登ることができました。
仰る通り快晴の八ヶ岳を堪能できて、また次回の目標を考え始めました。
スキーも家族全員、大変楽しく過ごすことができました。
みなさんにもよろしくお伝えください。
またどこかの山でお会いできることを楽しみにしています。
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