【過去レコ】 栂海新道が蓮華温泉になってしまった?(白馬岳・雪倉岳・朝日岳)


- GPS
- 78:50
- 距離
- 34.6km
- 登り
- 3,963m
- 下り
- 3,389m
コースタイム
猿倉駐車場5:30 白馬尻小屋6:50 緊急用避難小屋11:05 白馬岳頂上宿舎12:25(食事) 白馬山荘13:25
第2日
白馬岳山頂5:00 三国境5:35 雪倉岳避難小屋7:25 雪倉岳山頂8:30 朝日岳山頂13:30 朝日小屋14:30
第3日
朝日小屋4:10 朝日岳山頂5:10 吹上ノコル5:45 白高地沢鉄橋11:00(食事・迷い)12:30発 蓮華温泉ロッジ16:00
第4日
蓮華温泉ロッジ4:30 天狗ノ庭6:30 白馬大池8:30 乗鞍岳頂上9:15 天狗原10:35 栂池ロープウェイ12:20
天候 | 第1日・第3日・第4日は曇り 第2日だけ晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三国境から朝日小屋間には軽アイゼンを履くほどでもない雪渓が幾つかあり、踏み跡も少なく横断するのに注意を要する。 白高地沢の鉄橋は登山道より上流にあって、川を渡ってから登山道に戻るのに道がなく捜すのに苦労した。 |
写真
感想
【2014. 1. 2】
栂海新道を歩きたいと思ったのは南アルプス市の亀ヶ川さんのHPを見たからである。
氏はウイスキーのジャンボボトルを背負って針ノ木雪渓をスタートしてテン泊で親不知まで縦走した。
何日かかったかは忘れてしまいHPも閉じられてしまったので判らないが大変楽しいHPで、朝日小屋に差掛った時に台風の影響で暴風雨となり小屋に泊めてもらおうと声をかけると、女小屋主が昨日はどこへ泊まったかと尋ねるので雪倉非難小屋に泊まったと応えると「そこは遭難しそうな登山者が避難のために泊まる小屋で一般の登山者の宿泊所ではない」とまくし立てたらしい、氏も意地になってテント代を払い暴風雨の中をテントで眠れない一夜を明かしたとのことが書いてあった。
日本海へ縦走する栂海新道のことは知らなかった、ロマンを感じ針ノ木雪渓からは無理でも白馬大雪渓なら私でもなんとかなるかなと考えていたら、2010.12.4に亀ケ川さんが富士山で遭難死してしまった。
HPを見ると氏は凄い探検家で山梨県境を徒歩で藪漕ぎをしたり北富士演習場を横切ったりして一周したり、笊が岳・笹山・黒戸尾根甲斐駒ケ岳等を日帰りをしたとか1月北岳1泊や2月厳冬期富士山日帰り、糸魚川から駿河湾まで日本横断自転車ノンストップラン等々。
「上手の手から水が漏れる」と言うことか。
朝日小屋の女主人に「あんたの言っていることは道理でも、ものには言い方がある」とイヤミの一つも言ってやりたくなった。
第1日
白馬岳は好きな山でいろんなルートから何回も登りたい。
去年はNHKで放映されている「坂の上の雲」のエンディングに流れる小蓮華岳の山頂へなだらかに伸びる尾根を歩きたくて蓮華温泉から登った。
今回は3年前と同じ白馬大雪渓から登る。
その時は9月だったが8月に雪渓上部であった崩落死亡事故の影響で、あの大きな白馬山荘の宿泊者は10人程度しかいなかった。
今回は登り出しが5:30と早いのでまだ人は疎らだが、花の季節でもあり相当混むものと覚悟してきた。
私は予約しておいたので良かったが、案の定受付で「一つの布団に二人になることもある」と言われている人もいたようだ。
大雪渓は霧が出ていて涼かったが、前回のような迫力ある景色は見られなかった。
第2日
白馬岳山頂でモルゲンロートと絶景を堪能して5:00に出発する。
三国境から先は初めて歩くルートになる、土曜日だがこのコースを歩く登山者は少ないようで雪倉岳山頂に4人ほどいただけだった。
登山道は雪渓とお花畑が続き霧も出てきた。
ゆっくりと景色と花を楽しみながら歩き朝日岳山頂に13:30に着く。
なんと途中で食事もしたが雪倉岳山頂からコースタイム3時間半のところを5時間もかかっている。
夏山シーズンで最初の登山になる、ここ2年ほど冬場に低山にも登らなくなったせいか全く調子が出ない。
さて朝日小屋の女小屋主は思ったより若くて想像していたイメージではないようだ、受付の時に何時に出発されましたかと聞くので日の出を見て白馬岳山頂を出たと答えると「それなら栂海新道は、今回は止めたほうが良い」と正直に言ってくる。
私も道々でそのことを考えていた、蓮華温泉に入るバス道が崩れているので蓮華温泉はガラガラだとの情報もあり気持ちが半分蓮華温泉に傾いていたので、あっさりと栂海新道は諦めて衛星電話を借りて蓮華温泉ロッジへ宿泊の予約を入れる。
小屋はビックリするほど混んでいるので、聞くと皆さん栂海新道をやる人たちで今日北俣小屋の駐車場から登ってきたのだそうだ。
酒を呑んで騒いで強者の山おばちゃん等は威勢がいい、それが8時になると8畳ぐらいの部屋に10人ぐらい入ってシーンと静まり返るので流石だ。
綺麗な山小屋で食事もオカズの品数が多く、蕎麦までついて山小屋とは思えない美味しさだ。
イヤミを言うことも忘れて眠りについた。
第3日
朝日小屋を4:10に出る、今日は朝日岳から1,250m下って白高知沢に出て、300m登り返して蓮華温泉ロッジへ着く予定だ。
曇っているので朝日岳では展望はない。
白高知沢では靴を脱いで渡河するか迷ったが上流の鉄橋を渡ることにする。
鉄橋を渡ったところで少し早いが食事にして時間があるのでコーヒーを飲んでから出発すると登山道が崖から先が崩れてないではないか、周りを探すも見当たらず渡河地点に戻って対岸を見てから戻り、川岸を辿って登山道に出ることができた。
30分以上のロスがあり蓮華温泉ロッジへの到着が16:00と遅れ、そこへ折からの夕立で楽しみにしていた露天風呂は諦めざるを得なくなった。
それでも内風呂で名湯を堪能することができた。
第4日
蓮華温泉ロッジを4:30に出発する。
今日は乗鞍岳に千mほど登り、600mほど下って栂池ロープウェイに出るだけだ。
白馬大池から栂池までは初めて通るルートになる。
栂池自然園に来たことがあるので同様に簡単な道かと思っていたら、乗鞍岳周りの安山岩がゴロゴロした歩きにくい道や溶け始めた雪渓の下りがあったりして、対向者も多くて時間がかかる。
やっと栂池ロープウェイに乗れたのが12:20であった。
今回栂海新道を縦走することができなかったが、白馬岳周りの山々は何回来ても飽きることがないので、また栂海新道を口実にして朝日小屋に泊まりに来てみたい。
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