唐松岳〜不帰2峰「チョコチップ」滑降
- GPS
- 06:43
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,160m
- 下り
- 2,173m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
不帰に憑りつかれてしまったワタルから連絡が入り、フジタ・ドローンと3人で不帰2峰を目指すことになった。当初金曜日も休んで前日入りも検討したが、仕事の都合で難しかったので日帰りにする。後から入ってきた情報によると、遅刻軍団5名も同じ目的で同日入山予定。さらに撮影クルーが八方池山荘で前泊しているとのことだった。
当日、二股に車をデポしてアダムへ。片道券は2,500円とかなり高い。以前は千円台だったような...。ジョニーさんやねぎりんごコンビ、遅刻軍団と会って少し話す。アルペンクワッドでは登山者が優先搭乗。山スキーヤーも登山者なのだが、板を履いているとダメなのだろうか。八方池山荘でシールを貼り、クトーを付けて歩き出す。2峰目当ての我々とCルンゼのキャニオニア・田中さん、Dルンゼのボーダー3人組が先行する流れに。
出だしでフジタ・ドローンが遅れていたが、途中何度も止まって2峰のオブザベを繰り返したため、丸山あたりで追いついてきた。当日のトレースは無く、どうやら前泊の撮影クルーはDNSだったようだ。八方尾根の頭手前の岩稜帯で板を担ぐ。唐松岳で記念撮影をしてから2峰を目指す。先頭で歩くが、夏道がエビのしっぽ状の雪で覆われていて、少し迷う。大分下まで降りて不帰3峰を巻くことになり、この日Cルンゼを見ることはなかった。
それなりに疲れて2峰に到着。南峰はいつも通りバッフバフの予感だが、誰も行かない。「初めての不帰2峰はセンターがいい!」という人が多いのだろう(自分はそうだった)。総勢8名で、うち3名が北峰、残りの5名が中央という割り振りになった。先に準備ができたワタルがファーストでドロップ。自分はライン選びで迷っていたが、意を決して「極真」を滑ることにした。しかし、ワタルがなかなか滑り終わらない。その間に迷いが生じ、「逆し」にしようかな、などと日和るがこのラインはさすがに人数が多くなり過ぎるし、去年も滑ったのでやめた。
10分は経っただろうか、ワタルは不帰の迷路に迷いんでしまったらしく、最終的に登り返したようだ。彼とはラインがかぶっていないので、二番手で滑り始める。2ターンしたところで、いきなり段差に遭遇。これは想像していた位置と少し違う。どうやら無意識に崖を避けるため、右に寄り過ぎていたようだ。段差を越えてさらに滑り込む。上部のノール地形が雪崩的に一番心配だったが、そこは過ぎた。あとは崖のような急斜面を下りるだけ。少し気が楽になって、動きの硬さがとれた。所々ジャンプターン、停止、横滑りをしながら弱点を突いて下りる。
滑走時間は3分くらいだろうか。結果的に滑ったのは「チョコチップ」だった。安全な場所で後続を待つが、人数も多いしそれなりに時間がかかり、撮影を終えたフジタ・ドローンが滑る頃には、もう斜面に陽は当たっていなかった。唐松沢をパーティラン。途中でDルンゼをガイドしたバーティカル・伊藤に遭遇。南滝は埋まっていないものの、いつになく通行しやすい。そして、先日の雪崩でなんと堰堤が埋まっていた。湯ノ入沢下の堰堤は、スノーブリッジができておらず、渡渉が必要だった。最後は気持ちよく林道を滑って下山。
7年前に初めて滑った不帰2峰も今回で6回目。なんでこんなところを滑りたいのかうまく説明できないが、何度動画を見返しても「もっと上手くやれたんじゃないか」と思うし、別のラインに挑戦したくもなる。そういう特殊な場所なのだと思う。今シーズンは1月初旬というかなり早い時期に滑れたので、もう一度くらい行けるかもしれない。次はどこを滑ろうか。
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