甲斐駒ヶ岳(ラッセル地獄から一転・絶景天国へ)
- GPS
- 32:22
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 2,589m
- 下り
- 2,578m
コースタイム
7:20竹宇駒ケ岳神社(駐車場) - 9:30笹の平分岐点 - 11:35刃渡り - 12:05刀利天狗 - (ラッセル) - 13:35五丈小屋跡 - (ラッセル)- 15:50七丈小屋(テン場)
(行動時間:8時間30分)
【2日目】
6:45七丈小屋(テン場) - 7:45八合目御来迎場 - (ラッセル) - 9:20甲斐駒ヶ岳山頂9:30 - 10:10八合目御来迎場 - 10:35(七丈小屋・テント撤収)11:20 - 12:10五丈小屋跡 - 12:55刀利天狗 - 13:10刃渡り - 14:15笹の平分岐点 - 15:40竹宇駒ケ岳神社(駐車場)
(行動時間:8時間10分)
天候 | 1日目:晴れ 2日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 【竹宇駒ケ岳神社〜刃渡り〜刀利天狗】 ・トレースあり。(前日入りした方がつけてくれていました) ・登山口〜笹の平分岐までは日陰部分で凍結箇所があるためアイゼン、もしくはチェーンスパイク必須。 ・刃渡りは高度感はあるが鎖も出ているので問題なし。 【刀利天狗〜五丈小屋跡】 ・ここからノートレース。樹林帯でルートがわかりづらいので目印等を参考にしながらルートファインディング&くるぶし〜ひざ上ラッセル。 ・五丈小屋跡はテン場として最適。(2日目の下山時に3張程度あった) 【五丈小屋跡〜七丈小屋】 ・本格的にハシゴと鎖場が出てくるが、逆に言うと出ている分登りやすい。 ・樹林帯は相変わらずのラッセルだが、ルートは尾根歩きで他に選択肢がないので判別しやすい。 ・七丈小屋〜テン場までの間も短いながらひざ上ラッセルが求められる。更に追い討ち。 【七丈小屋〜八合目御来迎場】 ・テン場から樹林帯はやはりラッセル。(ここまで別の方に先行していただいた。感謝) ・樹林帯を抜けると八合目御来迎場までは風衝地で歩きやすい。 【八合目御来迎場〜甲斐駒ヶ岳山頂】 ・吹き溜まりでノートレースの岩場を歩くのでルートファインディング&ラッセル要。 ・森林限界を超えると風衝地となり歩きやすくなる。 ■小屋・水場情報 ・七丈小屋は有人営業中。(小屋泊まりだと第2小屋へ案内される模様) ・水場は枯れているが、小屋で分けてもらえる。(テン泊者は無料) ・トイレも200円かかるがとても清潔な洋式トイレで便座カバーあり。 ■ドコモ電波状況 ・刀利天狗〜五丈小屋跡の区間以外はよく入る。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
2014年2回目の山行も先週の北岳に続いて故郷の山である甲斐駒ヶ岳に登ることにした。
山梨方面の3連休の天気予報は上々。(北陸は相変わらずダメダメ・・・)
仙丈ヶ岳と迷ったが、昨年の正月に悪天で眺望が得られなかった甲斐駒ヶ岳を選ぶ。
竹宇駒ケ岳神社を出発し、相変わらずよく凍った尾白川沿いの登山道を登って行く。
最初はトレースもばっちりで何も問題ないように思えた。
そこへ前日入りされた方が下ってきた。
「登頂されたんですか?」と聞くと、「いや、ラッセルがひどくてあきらめました」とのこと。
ムムム・・・雲行きが怪しくなってきた。
刀利天狗を過ぎたあたりで先ほどの方のものと思われるテン泊の跡が・・・
そして、その辺りからトレースが消え、樹林帯のラッセルが待ち受けていた。
先行者がいたが交代し、ひたすらルートファインディングしながらラッセルしていく。
場所にもよるがくるぶし〜ひざ上くらい。
そのうち後ろから人がきたら代わってもらおうかな・・・と思いながらも、まったく人が来る気配がない。
五丈小屋跡から先はルートがわかりやすくなった分多少マシになったものの、体力は順調に?削られていく。
何とか七丈小屋へ到着しテントの受付を済ませてホッとしたのもつかの間。
小屋からテン場までも追い討ちラッセルが待ち受けていた。
更に休む間もなく雪で埋まったテン場を整地・・・風も強くなってきた。
後続の方々も到着しみんなで大整地大会。
すっかり疲れ果てたが何とかテントを設営し、暖かい夕食にありつくことができた。
去年はここまで6時間30分ほどで来れたのに今年はなんと2時間も余計にかかってしまった;;
夜になり、テントを開けると眼下には甲府盆地のすばらしい夜景が広がっていた。
更に鳳凰三山と富士山のシルエットも夜空に浮かび上がっている。
疲れていてもいただくべきものはちゃんといただきます。
そんな感じで寒空の下数枚の写真を撮り、床に就いた。
2日目の朝、5時過ぎに周りのテン泊の方の声で目が覚める。
朝食の支度をしながら外を眺めるとうっすらとオレンジ色に染まった東の空と甲府盆地の夜景が目に飛び込んできた。
絶好のアタック日和。あとはラッセルがどうなるか・・・
7時前に出発するとすでに先行者のトレースがあった。
早く追いついて手伝おう・・・そう思いながらもご来光タイムになってしまい、写真撮影が忙しくてなかなか足が前に進まない。
八合目御来迎場の手前で先頭の方に追いつき、ラッセル交代。(のつもりが、しばらくラッセルなし)
八合目を過ぎたあたりから再度雪が深くなりルートファインディングをしながらラッセル開始。
ルートは去年の正月に登ったときの記憶が頼りになる。
そしてラッセルしているとなぜかハイテンションになってくるから不思議だ。
森林限界を抜けて風衝地に出ると硬く締まった雪の上をアイゼンを効かせながら楽に登って行く。
そして甲斐駒ヶ岳登頂!しかも一番乗り〜v
無風で360度の展望。
例によって地蔵ヶ岳の後ろに富士山がそびえ、その西側には北岳が王者の風格を漂わせている。
すぐ横には真っ白に染まった仙丈ヶ岳が微笑み、北側には八ヶ岳、蓼科山が雲ひとつない空の下でその全容を見せてくれた。
中央アルプスもお気に入りの空木岳をはじめ、木曽駒、宝剣が望め、御嶽山、乗鞍岳も良く見える。
北アルプスこそ雲の中だったが、その中にあってもこれまたお気に入りの常念岳はすっかり白くなった頭を突き出していた。
まさしく絶景。ラッセルの疲れが一気に吹き飛んだ。
山頂に居合わせた方に写真を撮ってもらい、名残惜しいが下山の途につく。
今回は1回の山行で天国と地獄の両方を味わうことができ、とても思い出深いものとなった。
また、道中いろんな方々と話をすることもできて楽しい山行となった。
お会いした方々、ありがとうございました。
下りで横着してアイゼン着けずに転んでいた者です。
ラッセルお疲れ様でした。
当日はほとんどお任せしてしまい、すみません。
またどこかの山でお会いしましょう。
いい天気やね。
北陸は相変わらずの雪が降ったりやんだり。
うちの嫁もかなり理解はありますが、Sanchanの奥さんほどではないので、この三連休はおとなしくしてました。
1回だけ子供連れてスキー行ったけどね。
ゲレンデの気温で指先が冷たくなるヤワな体なので、レコ、堪能させてもらいます。
eveさん、コメントありがとうございます。
ちょくちょく相手していただいていたのはeveさんでしたか。
色々と波乱はありましたが、お陰様で楽しく過ごすことが出来ました。
実は、山頂でeveさんが岩に座っている姿が絵になっていたので隠し撮りしてあります(笑)
よかったら個別にお送りします。
では、また。
yamachanこんにちは。
この時期は南の山に登って光合成しないと仕事ができない体になってしまいました。
まして3連休に家でジッとしているなんて不可能に近いです。
嫁と家族にはとても感謝しています。
いつか家族で山に登るための下準備だと自分に言い訳してますが^^;、
ともあれ、上高地のスノーシューハイキングは絶対行きましょう!
Sanchan33 さん、こんばんは。
昨日は息子と地元の山に登っていたのですが、本当は黒戸尾根を登る予定だったのです なんだかSanchan33さんとはニアミスだらけで会える気配が全くしないのですが・・・。
ラッセルは大変でしたね・・・。 テン場から御来迎場までの区間が吹き溜まりそうなイメージじがありますが。 しかし、ご褒美なのでしょうか?素晴らしい展望ですね!!!
シュカブラと鳳凰三山、富士山。の写真は特に美しいです!!! もうすぐ鎖も埋まってしまいそうですが、僕も積雪期のうちに登っておきたいと思います。
では、どこかでお会いできると良いですね!
kaikairei さん、いつもコメントありがとうございます。
魁ちゃんのレコ?拝見しましたよ。
わが子との登山、最高ですね。
この時期の黒戸を登ろうとは、魁ちゃん、只者ではないですね。
それにしてもニアミスっぽいのが多いですね。
無理にニアミスせずとも、そのうちコラボでもしましょう!
(実はYamachanとか身内っぽい人以外のヤマレコユーザーの方とは一緒に登ったことはないのです)
泊まりだと少しハードルが高いかもしれないので日帰りでちょこっと、みたいなのからはじめれば楽しいかもしれませんね。
ペースは自分に合わせてもらう必要がありますが(笑)
写真の件、わかってきました。
kaikairei さんはシュカブラが好きですねっ!?(笑)
自分もあの自然の造形美は好きですが、どちらかというと朝焼け夕焼けマニアですね(笑)
写真もなかなかおくが深いですね。
ではまた。
Sanchan33さんこんにちは
旭温泉プッシュしていた者です(笑)
当日はいけるところまでと考えていたのですがSanchan33さんやほかの方々のおかげで山頂を踏むことができました。
ありがとうございました。
またどこかの山でお会いできればと思います。
kichijitsuさん、わざわざコメントありがとうございました。
立ち話をしてからというもの、旭温泉が気になって仕方ありません(笑)
次に山梨に行ったら是非立ち寄ってみたいと思います。
今回はkichijitsuさんをはじめ、色々な方とお会いすることができて、改めて山での一期一会のすばらしさを実感しているところです。
ちょくちょくレコも拝見させていただきたいと思いますので今後ともよろしくお願いします。
やっぱ被写た…、いえ、構図がいいですねー。
自ら拍手しました!(笑)
eveさん、モデルになっていただきありがとうございました。
いや、被写体良かったですよ。
美的センスはありませんが、これはいい感じだな、と思って隠し撮りしました。
パソコンの壁紙にでもしてください(笑)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する