記録ID: 3949298
全員に公開
雪山ハイキング
東海
桧峠から大日ヶ岳…登山歴50年で最高ランクのヒヤリハット!!!
2022年01月27日(木) [日帰り]
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 09:38
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 998m
- 下り
- 1,002m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:59
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 9:35
15:57
ゴール地点
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
平日は無料です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
水後山手前から大日ヶ岳山頂まで巨大な雪庇が発達しています。 特に水後山から鎌ヶ峰の鞍部は要注意です。 今回、不用意にも尾根芯をわずかに外れて置いた足元から巨大な雪庇(幅約4m、長さ約15m)が谷底に落ちていきました。 咄嗟に谷と反対側に倒れ込むことができて間一髪で難を逃れることができました。 大事故につながらなかったのはたまたま運が良かっただけ。 木の生えていない雪原は尾根心から外れていて雪庇の上、絶対の歩かないように!! 鎌ヶ峰山頂部も雪庇が発達していて一番高い部分は雪庇の上になり、亀裂も走っていました。 水後山まではトレースの痕跡がありましたが、それ以降はノートレースでした。 鎌ヶ峰から先の痩せ尾根は雪庇の崩落を避けるために往路は左側の山腹をトラバースで通過しました。 通過の際ピッケルは必携です。 鎌ヶ峰から大日ヶ岳山頂までは30〜40cmのラッセルで時々腰辺りまで嵌まることもありかなりの時間を要しました。 終始ワカンで歩きました。 |
写真
撮影機器:
感想
一昨年1月に同じルートを歩きましたが、その時は体調不良から鎌ヶ峰で撤退。
今まで厳冬期にこのルートで大日ヶ岳まで行ったことはなく自分の中で課題として残っていました。
本日は冬型ではあるものの等圧線の間隔が広くひどく崩れることはないだろうと かねてからの計画を実行に移しました。
しかし今シーズンは雪が例年になく多いため山頂まで届くかどうか、確率は50%と踏んでいました。
実際に歩いてみると水後山まではトレースもあり雪も思いのほか安定していてワカンでも十分対応できる状況でした。
鎌ヶ峰から大日ヶ岳山頂まではかなりのラッセルを強いられたものの、心折れることなく山頂を踏むことができました。
ただ雪庇を踏み抜きで あわや大事故につながりかねない状況だったのは登山歴五十年にして最高ランクのヒヤリハット、自分のどこかに慢心による油断があったはず。
このルートは自分にとって四季を通じて歩き慣れた所でこの箇所は右側がすっぱり切れ落ちた危険な地形も熟知していたはず、なのに「この程度なら…」の気のゆるみがあったのは間違いありません。
多くの事故は往々にして馴れた山、何でもない箇所で起きています。
今回の事故未遂はまさにこの典型。
大いに反省すべき山行になりました。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1160人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
無事でなにより👍
これだけ雪が多いと雪庇も凄い😨
でも樹の近くより稜線側を歩きたいしね…
行ってみたいルートではあるけど…
sumiさんの苦戦の様子を考えると…
まだまだだなぁ…
今年は雪が多いんで…分相応のところ
にしておきますわぁ😅
ありがとうm(_ _)m
夏なら簡単なルートだけど甘く見ちゃいかんね。
大いに反省です
でも季節で全然違った顔を見せてくれる山はやっぱり面白いです!!
私もひるがの高原から大日ヶ岳に登っていました。
駐車場でお会いした方(男二人組)から山頂でエベレストやマナスルに
登った方とお話をしたと聞いてひょっとしたらと思っていましたが…
鎌ヶ峰の写真を注意深く見ていたらsumiさんが写っていました。
今回お会いできなかったのは残念ですが
とにかく無事で何よりでした。
ありがとうございますm(_ _)m
今回は自分の油断からの大失態、緊張感の欠如で大いに反省しています。
えーっ、そうなんですか!
山頂で会った男性二人組、このルートを歩きたいとのことで今回の雪庇の崩落の話と合わせてエベレストBCでの雪崩の話をさせてもらいました。
下山時に鎌ヶ峰の登る途中、振り返ると大日ヶ岳山頂に人の姿が小さく見えました。
その中にyomiuさんもみえたのですね。
お会いできなくて残念!
いつもyomiuさんのレコに刺激をもらっています。
yomiuさんの山行内容や雷鳥へのこだわりは私好み、ぜひお会いしてお話ししたいですね。
雪庇、本当に危機一髪でしたね。あと20cmが生と死の堺って、ゾッとします。めちゃくちゃ怖いです。
自分も去年、ゲレンデからのアクセスですが、トラック大の雪庇を落としたことがあります。あの辺は気をつけないと普通に巻き込まれてサヨナラですね。雪の状況次第ではヒドゥンクレバスも多いようなので、はまって谷底に落ちるなんてこともありそうです。
とにかくご無事で良かったです。
おはようございます!
ありがとうございますm(_ _)m
今思い返しても恐怖です。
亀裂ができたのが左足側なら山側に倒れ込む踏ん張りがきかず、雪庇もろとも谷底へ消えていました。
元はといえば自分の油断、ただ運が良かっただけ。
今年はこのルートは要注意ですね。
新雪が来ればすぐに隠れてしまうような亀裂がいっぱいありましたよ。
でも今年の大雪で景色は最高、危険と絶景は隣りあわせで雪山はやっぱり止められそうもありません。
今回の体験を踏まえ安全第一で登り続けます。
自分も「雪の稜線は気持ちいいね〜」って,雪庇の上を歩いてる分際。
雪庇崩落の怖さや雪崩の危険もわかってるようでいて,
その判断に自信があるわけでもありません。
とはいえ,雪山の魅力にも取りつかれてしまってるので,
「もう行かない」という選択肢はない
ボクも今一度,自分の雪山歩きを慎重に見直す上で,
sumiさんのこのレコを他山の石とさせていただこうと思います。
石徹白周辺もたくさん雪がありそうですね。
怖いけど,ワクワクしてきます
今回は少しでも楽に早く山頂に着きたいという気持ちから、木々の枝やツリーホールを避けて谷寄りを歩いてしまったのが原因。
もしhushiyamaさんのような体力があったらもう少し冷静になれたと思います。
やっぱり雪山は技術、体力、冷静な判断ができる強い意志が必要。
まだまだです。
今シーズンは雪もたっぷりで楽しめそうですね。
どこかでお会いできるのを楽しみにしています♫
前に連れて行ってもらいましたね。
そのときの印象がとても良かったので、
今頃はどんな感じかなぁと気になっていました。
素敵な写真ありがとうございます。
予定が合って無理だけど行きたくなりますね〜
ありがとうm(_ _)m
あの時は春だったかな?
天狗山まで行ったんだよね。
まだまだ元気だった頃でした。
ここもラッセルマシーンがいれば楽勝だったんだけどね
なるほど!
地面や笹などの下草にふんわり乗っている乾いた雪は不安定ということですね。
ここへは冬期に何回も通っていましたが今回が一番やばい状態でした。
鎌ヶ峰の山頂では往きには無かったクラックが帰りには出来ていました。
これに少し新雪が乗ればヒドンクレバス状態。
今回はただ運が良かっただけ、もっと臆病なくらいでちょうどいいですね。
勉強になりました。
もう少し本文慎重に書かれた方がよいと思います。
同じルート歩いてますが,普通に観察していれば樹木のライン以降の雪はデッドライン
であることは植生のラインで十分判断できます。
地形図確認されましたか??
最近SNSは変な成功体験だけが読者につたわります。
助かったからよかったではなく。
予想ができない事象ではないと思われます。
私はちょうど師匠と一緒でしたから危ない地形だねぇと話して木の周りを歩いたポイントです。
ベテランだろうが初心者だろうが慢心があれば事故は発生しやすくなります。
ハインリッヒの法則が当てはまりませんように。
私も注意しなきゃデス。
御忠告ありがとうございます。
自分でもこの辺りは無積雪期には何度も歩いている所なのですが、植生ラインから離れたことは油断意外の何物でもありません。
ご指摘のとおりレコ内容に手を入れてみます。
今回の反省を踏まえ今後の自分の山行姿勢を見直そうと思っています。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する