細川尾根から武奈ケ岳
- GPS
- 06:10
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 983m
- 下り
- 972m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
前から行きたいと思っていた武奈の細川尾根にやっと登ることが出来た。昨年の秋に栃生からヒジキ滝を見て、地蔵峠-釣瓶-武奈へ登ってから、細川尾根を下降しようと勇んで出かけたが、釣瓶で時間がきたので、イクワタ峠から下山する羽目のなってしまったのだった。
雪の多い今年のこの時期に一人でやや不安であったが、ラッセルに苦しんだら降りればいいんだからとR367の細川集落の休憩所へと進んだ。するとこの時期は休憩所付近も除雪で雪だらけとなっていて、駐車可能は2台だが、既に2台が止まっている。やむなく国道に戻って少し坊村側に行くと道路沿いが広くなっているので、そこに駐車できた。
集落内の道は除雪されているが、登山口に続く裏道は人が通るだけの幅でラッセルされている。踏み跡は雪と氷で歩きにくいが不満など言えようがない。踏み跡の脇は固い雪で、踏み込めば、ぐずっと埋まるのだ。水平な集落つなぎの道は国道が真下に見えるほど高い所に作られていて、急斜面の崖上の細い道は怖いくらいだ。道脇に1本の杭があって、細川尾根の登山口を示すものだ。
杉の樹林帯は昔、家や畑でもあったように段々状態で石垣が組まれている中を1直線に東に向かって登山路が向かっている。雪と氷で足元が滑るのでチェーンスパイクを履くと快適に進むことが出来る。樹林内は雪は少ないが、斜めのトラバース道は意外と歩きにくいのだ。南の端に来ると林の終わりで、そこから反対向きのトラバースだ。積雪量が増すといつの間にやら、スノーシュー跡となるが、埋まることはないのが嬉しい。
何時の間にやら、杉の樹林帯から落葉樹の中に時折杉が混ざる程度の普通の尾根になってきたと共に傾斜も増してくると、雪の量も増えるが埋まることはまだまだ少ない。後方に白倉連峰の山並みが木の枝越しに見えてくる。相変わらずスノーシューの跡とツボ足の跡をチェーンスパイクで追うのは想定していなかった。ラッセルにウンザリしながら登るものと想像していたものだから。昨日の登山者のお陰と言っていいだろう。
915m付近で雪が深くなってきたのと腹が減っては戦が出来ぬと言い訳をしながらランチと称して大休憩だ。ついでに担いでいるスノーシューを装着して、深い雪に挑戦だ。この付近は比較的尾根が細く、大きな木が多く木の枝が雪の下にあるのか、足場は不安定だ。時折スノーシューが深く落ち込んで抜くのに必死となっている様は、他人が見たら滑稽だろうと自らの動きに笑う始末だ。標高が高くなってきたら沈み込みが少ないので、スノーシューを脱いでザックの背中とした。山毛欅やナラなどの木々が鬱蒼としているが、葉がないことで陽ざしはあたるので、目が眩しい限りだ。サングラスをかけると急に暗くなって足元も見えにくいのには閉口だ。
上の方から、人の声らしき物音が聞こえたように思ったら、真っ白な稜線に登山者が歩いているのが見える。西南稜最上部の武奈近くを歩く人のようだ。武奈は目の前の小ピークで見えないが、もう少しで釣瓶への稜線に到着することは明白だ。その時に釣瓶の杉樹林に包まれたピークとすぐ手前の西尾根のピークが見えた。稜線にでると武奈はすぐそこで、山頂周辺には沢山の登山者がいる。そうだ、今日は3連休の真ん中の土曜日なのだ、何時もは平日ハイクが多いので、こんなに登山者を見るのは久しぶりだ。
今日は快晴で気温も比較的高く、冬山とは思えないほどの気候である。周囲の山並みも360度見渡せるのは私にとっては珍しいくらいだ。山頂の人だかりにウンザリしながら、周囲の山並みの写真を撮って、すぐに細川尾根を下ることにした。
当初は釣瓶-イクワタ峠-栃生と周回も考えていたが、武奈到着が1時間ほど遅いことと、行く先のコースのラッセルの予想に怖気づいたのかもしれないが、いつの間にか稜線から来た尾根へ足を踏み入れていた。下りはツボ足のまま、埋まりながらどんどんと下るので、登りにシンドイ思いをした場所もいつの間にか通過してしまった。
今日は山頂にいた沢山の登山者以外は誰にも合わない静かな歩きであったことを感謝しながらの樹林帯の時々潜る雪に、悪たれを放ちながら歩くのであった。
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