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Yamareco

記録ID: 3998163
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
近畿

台高山脈支尾根 水呑峠〜総門山縦走

2017年01月14日(土) ~ 2017年01月15日(日)
 - 拍手
camino0819 その他1人
GPS
32:00
距離
31.5km
登り
2,770m
下り
2,757m

コースタイム

1日目
山行
0:255
休憩
0:05
合計
0:00
11:30
70
12:40
12:45
135
15:00
50
15:50
0
15:50
宿泊地
天候 晴れ時々雪
過去天気図(気象庁) 2017年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大台町と紀北町の境界にある水呑峠は三重県道603号線の峠ですが、大変細く(いわゆる険道)、公共交通機関がありません。ここを起点とする場合は基本マイカーとなりますが、終着点が別の場所の場合、最低でも2台の車を確保するか、終着点からタクシーを手配して戻るかとなります。私たちの場合はサポートの方に水呑峠まで送迎していただきました。
コース状況/
危険箇所等
基本はずっと尾根道を行きます。尾根自体は不明瞭な場所はありませんが、迷い尾根が多いので、読図をこまめにしていないと違う尾根に入ってしまいます。またエスケープが非常に少ないので、水や体調は万全にしてください。時々痩せ尾根があります。また、当山域のガイド地図はありませんので、基本は地形図だよりになります。
『山と高原地図 大台ケ原』のエリアが近いですが、この尾根は外れています。
その他周辺情報 山中は基本、避難小屋などもなく、もし山中で泊まる場合はビバークとなります。大台町の中心部、旧宮川村の中心部へ出れば、観光ホテル、民宿などがあります。私たちは途中唯一のエスケープ、池坂越え古道でいったん下り、翌日にここから再度登って2日間で歩きました。
三重県道603号線水呑峠 この左わきから尾根に入ります。
このトンネルは水呑トンネルで、抜けたら紀北町に入ります。
2017年01月13日 11:30撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
1/13 11:30
三重県道603号線水呑峠 この左わきから尾根に入ります。
このトンネルは水呑トンネルで、抜けたら紀北町に入ります。
水呑トンネル左脇登山口。
尾根にはすぐ出ます。
2017年01月13日 11:30撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
1/13 11:30
水呑トンネル左脇登山口。
尾根にはすぐ出ます。
入ってすぐの尾根はこんな感じ。この年は真冬でもさほど積雪はありませんでしたが、年によってはかなり冠雪します。
2017年01月13日 11:47撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
1/13 11:47
入ってすぐの尾根はこんな感じ。この年は真冬でもさほど積雪はありませんでしたが、年によってはかなり冠雪します。
時々、紀北町側が開けます。熊野灘がけっこう近い!
2017年01月13日 12:25撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
1/13 12:25
時々、紀北町側が開けます。熊野灘がけっこう近い!
尾鷲方面も良く見えます。一番向こうの小さな半島は、九鬼半島です。
2017年01月13日 12:42撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
1/13 12:42
尾鷲方面も良く見えます。一番向こうの小さな半島は、九鬼半島です。
反対側、大台町〜台高山脈主稜線方面。
熊野灘側とは全く違い、雪雲が次々に入ってきています。この台高山域は、よく天気の境目となります。
2017年01月13日 12:59撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
1/13 12:59
反対側、大台町〜台高山脈主稜線方面。
熊野灘側とは全く違い、雪雲が次々に入ってきています。この台高山域は、よく天気の境目となります。
当縦走路の中では最高峰の仙千代ヶ峰(1099m)
どこから見ても台形の立派な山ですが、展望はいまいち。
2017年01月13日 13:46撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
1/13 13:46
当縦走路の中では最高峰の仙千代ヶ峰(1099m)
どこから見ても台形の立派な山ですが、展望はいまいち。
仙千代ヶ峰からしばらく下って振り返ると、雪舞う中の立派な山体が!
2017年01月13日 14:11撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
1/13 14:11
仙千代ヶ峰からしばらく下って振り返ると、雪舞う中の立派な山体が!
宮川、大台町方面。
2017年01月13日 14:35撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
1/13 14:35
宮川、大台町方面。
尾根道。
2017年01月13日 14:49撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
1/13 14:49
尾根道。
一日目は出発も遅かったため、ここの野又峠まで。
かつては熊野灘側から奥伊勢、遠くは関西方面までと、塩を運んでいた「塩の道」の峠です。道はわかるのですが、結構荒れており、気軽なハイキングというわけにはいかない状態です。
2017年01月13日 15:04撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
1/13 15:04
一日目は出発も遅かったため、ここの野又峠まで。
かつては熊野灘側から奥伊勢、遠くは関西方面までと、塩を運んでいた「塩の道」の峠です。道はわかるのですが、結構荒れており、気軽なハイキングというわけにはいかない状態です。
翌日は同じ野又峠から再スタート。
野又峠から2卍尾根を歩くと、同じく塩の道としての役目を果たしていた池坂越に着きます。ここには立派な石堂と地蔵があります。
2017年02月03日 15:00撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
2/3 15:00
翌日は同じ野又峠から再スタート。
野又峠から2卍尾根を歩くと、同じく塩の道としての役目を果たしていた池坂越に着きます。ここには立派な石堂と地蔵があります。
池坂越全景。けっこう広い尾根にあります。今では全く人の気配がありませんが、その昔、塩や魚を運んだ商人たちが頻繁に行き期していた場所です。
2017年02月03日 15:00撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
2/3 15:00
池坂越全景。けっこう広い尾根にあります。今では全く人の気配がありませんが、その昔、塩や魚を運んだ商人たちが頻繁に行き期していた場所です。
池坂越からさらに進み、P870辺りで熊野灘側が開けます。三重県屈指の漁師町、紀北町紀伊長島の町が良く見えます。
2017年02月03日 14:15撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
2/3 14:15
池坂越からさらに進み、P870辺りで熊野灘側が開けます。三重県屈指の漁師町、紀北町紀伊長島の町が良く見えます。
かなり昔の営林署の看板。木が呑み込もうとしています…。
2017年02月03日 14:36撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
2/3 14:36
かなり昔の営林署の看板。木が呑み込もうとしています…。
雪が残る広々とした尾根。
2017年02月03日 12:30撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
2/3 12:30
雪が残る広々とした尾根。
1038mの春日峰。
2017年02月03日 12:57撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
2/3 12:57
1038mの春日峰。
尾根はどこまでも続く。
2017年02月03日 13:24撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
2/3 13:24
尾根はどこまでも続く。
振り返る。手前の峰が春日峰で、その右奥には、昨日の仙千代ヶ峰が。歩いてきた山々が徐々に遠ざかるあの距離感も、縦走の醍醐味ですね。
2017年02月03日 13:22撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
2/3 13:22
振り返る。手前の峰が春日峰で、その右奥には、昨日の仙千代ヶ峰が。歩いてきた山々が徐々に遠ざかるあの距離感も、縦走の醍醐味ですね。
尾鷲方面の眺め。
2017年02月03日 12:04撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
2/3 12:04
尾鷲方面の眺め。
途中の963mピークは幸平と名づけられているそうだが、誰かが「ハピネス」の文字を入れていました。
2017年02月03日 11:56撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
2/3 11:56
途中の963mピークは幸平と名づけられているそうだが、誰かが「ハピネス」の文字を入れていました。
本当に最高の縦走路なのですが、アクセスがかなり厳しいのと、情報がほとんどないため、出会う人はほぼ皆無です。しかし、各ピークにはかなり前の者と思われる、手作り標識が木に掛けられたりしているので、地元の山岳会などはかつては来ていたのでしょう。
2017年02月03日 10:31撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
2/3 10:31
本当に最高の縦走路なのですが、アクセスがかなり厳しいのと、情報がほとんどないため、出会う人はほぼ皆無です。しかし、各ピークにはかなり前の者と思われる、手作り標識が木に掛けられたりしているので、地元の山岳会などはかつては来ていたのでしょう。
南亦山。この近くにはこの支尾根を越える林道、千石越え林道があり、かなり昔にはハイキングコースとして整備したそうです。その時にできたこの展望台は今ではかなり老朽化しています。
2017年02月03日 10:11撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
2/3 10:11
南亦山。この近くにはこの支尾根を越える林道、千石越え林道があり、かなり昔にはハイキングコースとして整備したそうです。その時にできたこの展望台は今ではかなり老朽化しています。
千石越え林道からは2〜3時間で総門山に着きます。奥伊勢が一望でき、遠くは伊勢平野、愛知県方面まで見渡せます!総門山はすぐ北の北総門山近くに駐車場があり、気軽に登れる山ですが、ふもとのホテル「フォレストピア」近くの登山口からも登れます。
2021年02月08日 11:42撮影 by  DMC-FZ1000, Panasonic
2/8 11:42
千石越え林道からは2〜3時間で総門山に着きます。奥伊勢が一望でき、遠くは伊勢平野、愛知県方面まで見渡せます!総門山はすぐ北の北総門山近くに駐車場があり、気軽に登れる山ですが、ふもとのホテル「フォレストピア」近くの登山口からも登れます。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 レジャーシート 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル カメラ

感想

台高山脈の支尾根はどれも複雑な地形な上、現地へのアクセスが容易ではないため、いまだに静かな山域となっています。熊野灘と関西方面の合間に位置しているため、過去にはかなりの交易があったものとされ、中には塩の道や集落と集落をつないだ生活道などが残されています。情報もほとんどなく、また電波状況もかなり悪い場所が多いため、地形図を読みこなし、長丁場でも耐えきれるだけの基礎体力は必要となってきます。展望のいい場所から熊野灘が見えた時の感動は何物にも代えがたいです!

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