大台ケ原
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 381m
- 下り
- 374m
コースタイム
- 山行
- 3:10
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 3:50
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備された登山道(遊歩道)。 |
その他周辺情報 | 入之波温泉。褐色の炭酸泉の源泉がドバドバと注がれるさまは壮観。 |
写真
感想
子どものころオフクロから聞かされていたのが、人を寄せ付けない原始の深山、大台ケ原だ。以来、一度は訪ねてみたいと思いながら歳月を重ねてきた。五十余年の後、関西に戻ってきたからには、今度こそ大台ケ原に行かねば。調べてみると意外に簡単に行ける。神秘の山の筈が、山頂近くまでドライブウエイがあり、車で入れるというのだ。先日の八経よりもアクセスは容易そうだ。
そして降り立った大台ケ原駐車場。小綺麗で軽井沢かどこかみたいな雰囲気が漂う。名前から察せられるように、大きな台地のように傾斜のない地形で、高原ムード漂う登山道を散歩気分で進む。最初は針葉樹の林下を進むが、やがて広々とした笹原が続く地帯に出る。そして白骨樹の林立する風景が展開する。一見素敵な景色なのだが、本来はうっそうとした原生林だったところである。たかだか数十年の間に、木がなくなり原っぱになってしまった。捕食者のオオカミは絶滅し、長年狩猟も禁止されたせいで、ニホンジカの個体群サイズは極度に大きくなり、その食害によって森林は消えた。若木はすべて食べ作られてしまう。日本の国土はこのままだと早晩禿山と化することになる。
そのうち周りは広葉樹の疎林に変わり、大蛇瑤糧根のせり出しにやってくる。対面の岸壁を登攀するクライマーを見物した後、大蛇瑤隆箴譴卜つ。周囲は鎖でガードされ誰でも突端部まで行ける。先端からの眺めは高度感も手伝って素晴らしい。次々に訪れる人たちと入れ替わるように大蛇瑤鮓紊砲垢襦B臙鷦崗譴悗亮回コースは吊り橋を渡ればゴール近し。大台ケ原の秘境は、今日巡った高台の外側にまだ眠っていることだろう。次回はその探索をしてみたいものだ。
大台ケ原からほど近い入之波温泉が今日の泊地。行ってみればわかるが、この温泉はスゴイ。素晴らしい。青森の古遠部温泉を思い出させるワイルドさ。あふれ出た温泉がすぐ下の人造湖に向かって流れ込むところは累々と蓄積した炭酸カルシウムの扇状地と化している。近畿にもこんな温泉があったとは。驚嘆するばかりである。
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