安達太良山
- GPS
- 03:51
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 769m
- 下り
- 762m
コースタイム
天候 | 晴れ 無風〜弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪はスキーをするには十分。雪質は、標高が高かったり風にあたる場所は氷のように硬くなっていた。それ以外のところはまずまずの雪質。滑る上では特に支障はなかった。 |
写真
感想
スキー場の駐車場には6時前に到着。風が強くて、ビュービュー音がしていた。今日は午前中の遅い時間には雪が降り始めそうなので、早めに出ておかないと視界が悪くなりそうだ。それ以上に強風予報なので、行けるところのつもりでと準備を進める。6:10に行動開始。2月も終わりに近付き日の出が早くなったので、ライトは全く不要だった。今日は勢至平を経由して反時計回りで周回するコースで行くつもり。よって最初はひたすら登山道歩き。昨日は好天だったので、その時のものと思われるトレースがしっかり残っていた。間違いようがないくらい。スキー+シールで歩くには場所により硬すぎたり傾斜が急だったりしたところもあったが、ラッセルが要らないので贅沢は言えない。駐車場は風が抜けて寒かったが、樹林帯はさすがに風を遮ってくれるため、自分のペースで歩いていると暑いくらいになった。出発から1時間ほど経つと樹林帯を抜けて勢至平の手前に至る。前方に真っ白になった安達太良山に連なる峰峰が見える。今日は強風予報のため敗退覚悟で出てきたが、望外に天気は良いし、展望も良いのでテンションが上がる。分岐のところで小休止し、この先の強風に備える。くろがね小屋には向かわずに、篭山のふもとをかすめて稜線に上がるルートを選ぶ。分岐を過ぎてもまだ背丈の低い樹木があるし、このあたりを歩いていても風の洗礼はほとんど受けなかった。強風予報がはずれたか?と思ったが、樹林が終わり篭山に近付くと、遮る物がなくなり風が直接吹き付けるようになってきた。とは言え展望は開けているし、風も強い割には冷たさはなく、防寒装備を固めていれば特に問題はなかった。ただ雪質は徐々に硬くなり、どこかでクトーを着けるか微妙になってきた。とりあえず進むが、時折ズルッと滑ることもあった。峰の辻を過ぎると周囲の山々は益々大きくなり、更に白く輝いていた。今年はどこも雪が多いが、このあたりも同様なのだろう。以前冬に訪問した時よりも山が白く見える。心配した雪質は、クトーなしでもなんとか登れる程度が続いた。以前3月の初めに訪問した時は、斜面が途中から氷化していて、アイゼン歩行に切り替えたこともあったが、今日はその必要はなさそうだった。稜線に至るとさすがに風は強いし、雪面もシールで歩くには限界になりつつあったが、山頂標までは目と鼻の先だし、そこに至ればどのみち板を外さないと最高点には行けないので、神経を集中して滑らないように登る。8:48に安達太良山の山頂標に到着。秋の紅葉シーズンに来ると、写真撮影待ちになるほど人で混み合うが、今日は全くの無人。貸し切り。山頂標には盛大にエビの尻尾が着いていたが、山名が見えるようになっていた。誰かが氷を落としたのかもしれない。風は強かったが、最高点の乳首までやはり上がりたかったので、近くの岩陰にスキーをデポして登る。スキーが飛ばされないよう、しっかり地面に押し付けてから登る。最高点までの雪が凍っていたらアイゼンを履く気でいたが、案外柔らかくてアイゼンは全く要らなかった。8:53に最高点に到着。風が抜けて寒い。しかし展望は良い。昨日登った西吾妻山も見えるし、昨日は全く見えなかった磐梯山も見える。今日は午前中の早い時間なら天気が良いという予報が当たった。てんくらCの予報を見て温泉ツアーにして帰らないで良かった。ここも無人で貸し切りなのでいくらでも滞在はできたが、やはりずっといるには寒いので、適当なところで下る。少し下がると岩陰になるのか、風が全く当たらず休憩に具合がいいところが出てきた。ここで水分を取りつつスキー以外の滑りの準備をした上で板まで戻る。スキー板は飛ばされずに待っていてくれた。岩影に隠れて風を避けつつ滑る準備をする。既にヘルメットとゴーグルは着けていたので、シールを外し、ブーツの調整をするだけだった。山頂付近は岩が一部露出していたし、氷に近い雪質なので、滑るのは難しそうだった。滑り始めるとやはり難しい。というより滑るのはほぼ無理なので、転ばないようにして先に進む。ゴンドラ乗り場を遠くに見、方向を確認して適当な斜面を探す。山頂直下はカリカリだったが、それが終わると今度はシュカブラが発達した雪面が現れた。大きく波打っていて、これも滑るには大変難儀だった。直下の氷よりはましだったが、快適とは言えなかった。見る分にはきれいなのだが。カリカリとシュカブラが終わるとようやくまともに滑れる斜面が出てくる。それほど広い尾根ではないし、しかも距離も短い。樹林もあるので快適なターンは何度もできないが、それでも今日初めてのまともなスキーだったので楽しく滑ることができた。それが終わると旧ゲレンデに向けて少し登る。樹林も登りもあるので、スキーにとっては楽ではないが仕方ない。なんとか板を外さずに歩き切りゴンドラの山頂駅に到達。ここまで来ればあとはなんとかなりそう。旧ゲレンデは非圧雪なので、滑りに期待を持ったが、思った以上に雪が湿気ていて重く、疲れる。日が当たって水気を含んだのかもしれない。営業中のゲレンデに近いところは一部日が当たらず、粉雪が残っている箇所もあって、そこはさすがに快適だった。最後ゲレンデを少し滑ってスキー終了。さらに駐車場まで歩いて行動終了。時間はまだ10時前、9:50だった。
駐車場で後片付けするが、駐めた位置が良くなかったのか、地面が凍っていてカチカチで、スキーブーツやスニーカーでは転倒しそうだった。山中には今日の時点ではカチカチの氷はなく転倒することもなかったが、駐車場で危うく転倒するところだった。氷に関しては、今日は駐車場が一番硬く危険だった。
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