南岸低気圧が接近する中、三峰山へ。
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 744m
- 下り
- 745m
コースタイム
天候 | 雪時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
名阪自動車道は朝早くからトラックが連なって走っていました。鈴鹿あたりまでは積雪はありませんが、標高が増すと道路は雪でおおわれています。下っていくと雪も消え、上野ICからしばらく雪は積もっていませんが、名張あたりから積雪あり。みつえ道の駅からは真白でした。 帰り、名阪自動車道の渋滞を予想していましたが、全く渋滞はなく、スイスイ。明るいうちに帰宅できました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
不動滝ルートの林道へ入る橋から先にヒトの足跡はありません。動物の足跡とわたしの足跡だけが伸びていきます。林道の山側から、なにやら黒い動物が、わたしの10mほど手前に飛び降りてきました。スワッ、身構えてよく見るとカモシカでした、ホッ。 不動滝から急登になり、徐々に雪も深くなっていきます。新雪ですのでつぼ足で登ります。ラッセルまではいきませんが、深い雪の中を登るのは疲れます。植林帯の急斜面、ジグザグ道を立ち止まりつつ登ります。 登尾ルートとの合流部に避難小屋があり、中に入ってひと休み。立派な小屋です。小屋の前にはヒトの足跡があり、どうやら登尾コースからの先客があったようです。足跡は頂上方面に続いています。 麓で舞っていた雪は霙に変わっています。先行者の足跡を忠実に辿って頂上を目指します。たった一人だけの足跡ですが随分楽です。霙は雨に変わっています。八丁平との分岐から緩やかな尾根道を進むと、どうやらここが頂上です。あまり頂上らしくはありません。な〜んにも見えません。これを霧氷と呼べるのか、枝に氷の粒がついているだけです。 八丁平に向って先行者の足跡がついています。新雪を蹴散らして下ります。八丁平は風が強いのか、地面の雪は吹き飛ばされています。その分、霧氷も現れます。近づいてみると、溶けかけたエビのしっぽが再び凍って出来たのか、ツルッとした霧氷です。雨は小粒の霰に変わり、結構寒い。 八丁平から避難小屋に戻って昼食とします。その間に登山者が次々に入ってきます。下りは登尾コース、何組ものパーティーと行き交います。道は踏み慣らされています。登ってくる人はほとんどがアイゼンをつけていますが、わたしはそのままつぼ足で下ります。 みつえ道の駅の「姫石の湯」、すいていて気持ちの良い湯でした。 |
写真
感想
先月中旬から週末に野暮用が続き、山へ行くことが出来ませんでした。今週末、ひと月振りに山に登ることが出来そうです。天気予報では、南岸低気圧がやってきて北から寒気も伸びてくるので、太平洋側でも大雪となりそうと云っています。これはチャンス! ニュースでは、不要な外出は避けましょうと呼びかけていましたが、霧氷を見に三峰山に登ることにしました、ムヒッ。
登山口のみつえ青少年旅行村は雪、ムフフッフー、思わず顔がゆるみます。不動滝ルートの入り口にはヒトの足跡はありません。しばらくは林道歩きですが、直に右下肢が痺れてきます。足を引きづりながら進みます、スリスリ。振り向けば、わたしの足跡が続いています。山の中から大きな黒い動物が飛び降りてきました。ギョギョギョ〜ッ、立ち止まって良く見るとカモシカです。カモシカ君も立ち止まってジイ〜ッとわたしを見つめています、カワユ〜イ! カメラを取り出して構えると、カモシカ君は山の中に逃げ込みました。
不動滝から山道となり、雪は徐々に深さを増していきます。下肢の痺れは無くなりましたが、しんどい登りです。でも、わたしが先陣を切っていると思うと、なんだかニコニコ。ハアハア、ゼイゼイ、何度も立ち止まり、振り向いて自分の足跡を確かめます。何も確かめなくっても・・・、ただ休んでいるだけです。
登尾ルートとの合流点に避難小屋がありました。入口にはヒトの足跡がありますが、中には誰もいません。降り積もる雪で足跡の靴底の模様は消えていますが、今日つけられた足跡のようです。別のルートから登って来られた先行者がおられるようです。小屋の中は広くて立派です。ひと休みしてから出発します。先行者の足跡を忠実に辿ります。たった一人の足跡ですが自分でつけるより随分楽です。雪は霙に変わってきました。三畝峠で新道ルートと合流しますが、新道ルートに踏み跡はありません。ここから山頂まで緩やかな稜線を歩くと、山頂の標識がありました。山頂らしからぬ三峰山の頂上です。霙は雨に変わりハードシェルはビジョビジョ、貧弱な霧氷が落っこちないようへばりついています。
八丁平へ下ると、雨は小さな霰に変わり頬を打ち、木々は霧氷に覆われています。近づいて見ますと、エビの尻尾が溶けかけて再び凍りついたのか、アイスキャンディーのようにツルツルです。南岸低気圧の運んできた南のあったかい空気が、北の寒気に競り勝っているようで、霧氷としてはイマイチです。
帰りは登尾ルートを下りました。行き交うパーティーも多く、道は踏み固められていました。下の方ではシャーベット状に溶けていました。南岸低気圧の到来で立派な霧氷が出来ているだろうと、期待して出掛けたわたしの勉強不足を思い知らされた三峰山でした。
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