鋸山(乾坤山)
- GPS
- 05:54
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 727m
- 下り
- 720m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 2:20
- 合計
- 5:50
天候 | 快晴!風もなし |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
車力道コースに関しては、危険な箇所はなし。階段が多いですが、傾斜のきついところはもれなく手すりが設置されています。 |
写真
感想
春の海が見たいな、房総なんてどうでしょう?
と言いながら新宿さざなみ1号の切符を浜金谷まで買いました。
行先は、鋸山です。正式な名前は「乾坤山」
日本百低山だそうです。
千葉県南部はとても遠いイメージがありますが、新宿から一本、1時間50分で行けるなんて驚きです。
バスを使わず駅からアタックできることを思うと、(武蔵五日市からバスに乗るような)青梅の山行くのとそう変わらないですね。
最もオーソドックスと思われる車力道コースを選びます。切り出された石で整備された道は、鋸山ならでは。
車力道の由来が記された看板を見た同行人の感想‥「石を切り出すのも運び出すのもとんでもない重労働や、頭脳労働で稼げる現代に生まれてよかった」たしかに。
敷き詰められた石の隙間に、すみれと思しきお花が顔を覗かせます。足元に春を感じる瞬間です。
緩い登りが続き、やがて踊り場的な場所が現れました。ベンチがあるねと腰を下ろすと、視線の先に海が広がります。
そうそう、これが見たかったの。
春の光を受けて、海は青く澄んで広がります。
軽くお菓子を食べてチャージしたところで再び歩き出すと、今度は石切場に行き当たります。
ラピュタ感、すごい。
人為的な垂直の壁と、隙間に根を張り育つ植物の生命力のコントラストに圧倒されます。
鋸山はこれまでロープウェイで何度か訪れてきたけれど、こんな景色を堪能できるのは登山道を行けばこそ。今まで、もったいないことをしてたかも。
「地球が丸く見える展望台」の手前は、傾斜がややきつめな石階段が続きます。この辺りは日曜日ということもあって、渋滞気味。
両側に金属の手摺りが設置されており危険こそありませんが、息が上がります。
肝心の展望台も満席で、水平線の弧を確かめるのもそこそこに山頂を目指しました。
展望台の近くにぽっかり空いたスペースを見つけて、そこでランチタイム。
ジェットボイルで作る袋麺も、厚切りチャーシューにシナチク半熟卵を添えれば忽ちご馳走になります。
ラーメンチャージしたところで山頂を目指します。
ここからは普通の山道。でも木々の間からは常に海が見えて、房総にいることを実感。
辿り着いた山頂は展望台同様に人がひしめき合っていました。ただ眺望はそこまででもないような。
ピストンで石切場まで戻ります。
先ほど訪れた石切場を別角度から満喫した後は、産業遺産である岩舞台へ。
こちら、ラピュタ感マックス。
赤錆が浮いた重機もそのまま捨て置かれて、異空間の様相を呈しています。
他に誰もいないのをいいことに、同行人と「あんたはシータやけど俺はムスカや」「バルス!」云々言い合って盛り上がる(ラピュタご存知ない方はスルーされてください)
再び現れた石の急階段を上り、日本寺を目指します。境内に入るには700円@1人お納めします。
この日本寺がまた、見どころ満載なのです。
すぐ左手に現れるのは百尺観音。
破壊されてしまったバーミヤン大仏もこんな様子だったのでしょうか。圧巻です。
大仏さまの元へと続く道も、表情豊かな、人間くさい仏さま達が並んでいたりしてとても楽しめます。
むかしの人も、自分に似た仏さまを見つけていたのかな。
大きな大きな大仏さまを拝んでから、保田駅に向かいます。
ひときわ鮮やかな八重桜(季節的には違うような気もするけれど)に見惚れてから、静かな山門を抜けてしばらく進むと海岸に出ました。迷うことなく砂浜に降ります。
傾きかけた春の陽光を浴びて、水面が輝きます。
遠くまで続く波打ち際を歩きます。
幼い頃「お山より海が好き」と言っていたことをふと思い出します。「お山も大好きになったよ」とあの頃の自分に話しかけたい。
保田駅発の新宿さざなみまで時間があったため、駅前で目についたカフェ「パクチー銀行」にふらり入ります。
館山で獲れたというイノシシをいただきました。
正直、ジビエは(鴨を除いて)得意ではなかったのですが‥臭みもなく柔らかく、とても美味しかったです。そしてオーナーさんのお話がとても興味深い。
ここで、同行人にとって(よい意味で)まさかの展開になったのは、また別の話。
•山も海も産業遺産も寺院も楽しめて、危険な箇所がない割にそれなりの運動量。充実の山行でした!
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