【限界突破の西穂高岳】ズルいほどの天候に恵まれて

2022年04月02日(土) [日帰り]

• GPS: 06:11
• 距離: 7.7km
• 登り: 884m
• 下り: 884m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:50
• 休憩: 1:21
• 合計: 6:11

距離 7.7km 登り 885m 下り 884m

9:28 西穂高口
9:46 9:46 旧ボッカ道分岐
10:19 10:23 西穂山荘
10:38 10:38 西穂丸山
11:14 11:29 西穂独標
11:50 12:01 ピラミッドピーク
12:10 12:18 チャンピオンピーク４峰
12:45 13:02 西穂高岳
13:35 13:38 チャンピオンピーク４峰
13:51 13:57 ピラミッドピーク
14:19 14:21 西穂独標
14:46 14:47 西穂丸山
14:55 15:09 西穂山荘
15:26 15:26 旧ボッカ道分岐
15:40 西穂高口

天候

終始快晴☀️
3,000m付近で気温-7〜-10℃
稜線上は風速7m
西穂高登頂経験者からは「ズルいほどのコンディション」と言われるほどの好天でした♫

アクセス

利用交通機関：

自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

●駐車場
４月からは第三駐車場(P5)が無料で利用可能。
金曜日の24時時点で車は20台強といったところで相当余裕あり。この日は結局満車にはならなかった模様。

●ロープウェイ
運賃3,000円/人(往復)
荷物券300円/片道　※6kg以上の場合
ピッケル等はカバーでケアを。

年末に街ブラしてた際にふらっと寄った金券ショップで見つけた新穂高ロープウェイ株主優待券(50円)
往復2,000円/人になり、大人２名まで有効。
思えばこの時すでに西穂高に呼ばれてたのかもしれない...

コース状況／危険箇所等

総評としては天候や雪質のコンディション次第で難易度はハネ上がるコース。
この日はトレースも明瞭。ステップも切ってあったりと先行者に感謝。

①RW駅〜西穂山荘
往路40分
復路27分※かなりペースあげた
標準コースタイム90分⁉︎

②西穂山荘〜丸山
お気楽ハイキング。笠ヶ岳の眺望が素晴らしい。

③丸山〜独標
独標の直下のみ注意。雪が緩む際は特に気をつけたい。

④独標〜ピラミッドピーク
集中力を要求される箇所が常にある。滑落したら即死...はしなさそうだけど、大怪我&自力で上がれない可能性あるところ多数。たとえ風に煽られてもトレースを一歩も外さない気合い、岩場でアイゼン引っ掛けてすっ転ばない緊張感が必要。

⑤ピラミッドピーク〜西穂高直下
コンディション次第だが、難易度としては②と変わらない感覚。ピラミッドピークでお会いした経験者に「ココまで来れたなら西穂を狙わないのは不思議なほど」と言われたのは歩いてみても納得。

⑥西穂高頂上直下
この日はステップもあったが、基本的には30m級の滑り台を登り降りする感覚。特に下山時は前向きで怖いならピッケルをダガーポジションにして四つ足で。側面の岩もうまく使いたい(たまに浮石あり)

その他周辺情報

言わずもがなだが温泉多数♨️
今回は時間なかったため、放ったらかし温泉の荒神の湯へ10分だけドボン。200円。貸切状態だった♨️

写真

4/2 7:55

駐車場からのの景色！
期待にドキが胸胸するぜ！

4/2 9:00

始発は9:00かと思いきや４月から8:30になってた模様。早めに着いててこの日の第２便(始発の臨時便)に乗車。焼岳方面が美しい✨

4/2 9:10

笠ヶ岳、そして双六岳方面

4/2 9:10

こ、これから向かう西穂高の稜線...😓

4/2 9:13

気合い入れて行ってみよー👍

4/2 9:33

４月でもこの積雪量💦

4/2 9:33

しばらくは樹林帯のハイキング♫

4/2 10:04

山荘に向けての...急登⁉︎
この程度では息もあがらない程に鍛えてきた！

4/2 10:12

標準コースタイム90分のところを40分で到着。

4/2 10:13

噂の雪ダルさんにご挨拶

4/2 10:22

この入り口....すげぇな笑

4/2 10:22

嗚呼ココでテント泊したいわー⛺️
日帰りなので補給食もそこそこに再出発👣

4/2 10:22

丸山方面へ。

4/2 10:26

早る気持ちは抑えきれないものの、実際は写真撮ってばかりでなかなか進まない笑

4/2 10:28

天候が良すぎる！
青空に溶けそうだ☀️

4/2 10:29

雪煙も舞っておらず微風と予測。

4/2 10:29

いざ行きますかー！

4/2 10:31

息を呑む美しさとはこーゆーことなのだろう🥺

4/2 10:31

笠ヶ岳も入れてパノラマ風景

4/2 10:36

独標目指して行くべー。

4/2 10:39

撮れ高多すぎてなかなか進まん笑

4/2 10:40

イェーイ✌️

4/2 10:53

自然はもちろん美しいが、そこに挑む人の姿もまた美しい。

4/2 11:08

見えてきたどー！

4/2 11:11

なかなかな傾斜だが、足がかりはありそうだ...

4/2 11:18

ピラミッドピーク&西穂高がどーん！

4/2 11:19

ヤッホー！

4/2 11:20

ちょっとブルってます笑

4/2 11:24

独標、ゲットだぜ！

4/2 11:41

ピラミッドピークへ...

4/2 11:45

ちょっとレベ違な展開になってきた。

4/2 11:45

Going up!!あの頂へ！

4/2 11:55

とったどー♫

4/2 12:03

行くのか、ほんとに行くのか⁉️

4/2 12:36

来てしまった西穂高の山頂直下。

4/2 12:36

最後の滑り台がお出迎え。
アイゼン蹴り込み一歩ずつ。

4/2 12:43

槍まで見える....マジか、マジなのか。

4/2 12:48

まさかまさかの西穂高！とったどー！

4/2 12:49

心からのガッツポーズ😂

4/2 12:51

映え的なのをお借りしました笑

4/2 12:59

さぁ気をつけて帰りませう。

4/2 12:59

滑ったらどこまでも滑落しそうな場面💦

4/2 12:59

ピッケルとアイゼンワークに加えて左側の岩場も効率的に使いたい。

4/2 13:10

帰り道も集中力を切らさずに。

4/2 13:17

トラバース風景

たまーにこーゆーとこあります😅

4/2 13:20

風が無いので安心感もって渡れる

4/2 13:40

雪庇がまだある。トレースは外さぬように。

4/2 13:45

本日ベストショットの１枚

4/2 13:48

空へ吸い込まれそうな縦走路

4/2 13:52

雄大なる自然！
偉大なる人々！

4/2 14:31

ここまで戻れば安心😮‍💨
なのに名残惜しくて何度も振り返る....

4/2 16:41

荒神の湯。200円
無人で貸切だったためにパシャリ📸

撮影機器：

iPhone XS Apple

iPhone SE (2nd generation) Apple

感想

たかし

実は今冬、自分の中で野心的な山行はまだ一度もない。息子氏を安全に雪山に連れて行くをテーマに、これまでの雪山行はすべて過去に何度も歩いたコースである。それらはいわば築いた財産の取り崩しであり、せめて自身の技術や経験値を向上させる挑戦的山行をやらねば俺の冬は終われない。そんな想いで選んだのは西穂の稜線🏔

西穂独標まで、あわよくばピラミッドピークまで行き、手の届かない西穂高の頂上を眺め、今の自分の限界を思い知らされたい.....はずだったのだが...

この日はコンディションが良すぎた。終始快晴☀️風速7m、-10℃で雪も締まり、トレースも明瞭。登り応えある数々の難所を超えて自信が深まり、独標を超えてピラミッドピークへ。限界を知るどころか西穂高の頂上に誘惑され、お会いした経験者の方にも「ココまでの難易度をクリアできるなら西穂のてっぺんとれるよ」とアドバイスも頂き、限界のその先へ👣

滑落したら即死...はしないかもけど、四肢バラバラ必至な岩場を幾たびも超え、雪と氷と岩のミックスに集中力も試され、気づけば西穂高の直下、最後の難所、30m級の滑り台。ピッケルを刺し込み、アイゼンを蹴り込み、ついに頂上へ。

槍ヶ岳まで見通せる北アルプスの大展望が祝福してくれた。感無量である。持ちうるすべてをぶつけて挑める山があることの幸せたるや。技術的にも経験値としても大きくレベルアップさせてくれた西穂高。来年また来る👍