冬の大普賢岳を攀じる!
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 09:46
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,681m
- 下り
- 1,243m
コースタイム
11:30 和佐又口スタート
12:00 沢道への分岐
13:00 谷筋からヒュッテ方面への登り
14:00 ゲレンデ到着
テント設営・休憩
15:00 和佐又山へのスタート
16:00 和佐又山 頂上
16:50 テントに帰着
9日
5:45 テントスタート
6:15 和佐又のコル
7:13 朝日窟
7:20 生の窟
7:35 日本岳のコル
7:50 石の鼻
8:15 小普賢
9:25 大普賢岳
9:50 下山開始
11:45 生の窟
12:30 和佐又のコル
13:00 テント(ゲレンデ)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道・沢道には積雪はほとんどなく、踏み跡もありますので、目印のテープなどをしっかり確認しながら進めば問題ないでしょう。 和佐又山は踏み跡なく、東斜面は相当な積雪がまだあり、また硬く締まっているのでアイゼン(前爪あり)・ピッケルが必要でしょう。 大普賢岳へは、日本岳コルへの登りからアイゼン・ピッケル必須です。小普賢は巻き道不可、大普賢岳も直登です。 ※注意! 前日から不明者あり。警察などのヘリなどによる捜索がありました。 その前にも不明者が出ています。 くれぐれも注意と登山届けの提出をお願いします。(ヒュッテで提出できます) |
写真
感想
昨年から冬の大普賢に登りたいと計画を立てていたのが、天候や休みの加減でなかなか実現できず、今回一年越しの願いがやっと叶いました。
いやしかし、大阪市内からは遠いですね。 でもマイカーでバビュ〜ンと行って、さっと登ってパッと帰ってくるのももちろんいいのですが、やっぱり道程もじっくり楽しみたいもんです。
電車・バスを乗り継ぎ、和佐又口バス停に降りたったのが11時半。
やあ、ええ天気でよかったと見上げたら、パリパリパリ・・・・ ヘリの音。 やな感じやなあ。
林道を登っていくと、沢道分岐の手前にパトカー。(あ、やっぱなんかあったんや・・・)
まあ気を取り直し沢道コースへ。
雪はほとんどなく、アイゼン出すほどでも無いですね。
しかし、なんとも荷物が重い! 冬の天泊装備はキッツいです・・・ やっぱりお金出してヒュッテ泊る方が楽やねえ・・・
やっとの思いで和佐又スキー場に到着したのは2時を回ってました。 おっそいよ・・・
ヒュッテでキャンプ料金を払って管理人さんと少し話していたら、やっぱり昨日から不明者が出ているようで、捜索しているとのこと。 このエリアは広い範囲で携帯電話(ドコモ)がつながり、不明者の携帯もコールはするようだが出ないとのこと。 登山届けは出ていないようでした。 いや、それは出しとこうよ、ほんま・・・
なにはともあれ、早く見つかって欲しいです。
テントを張って少し休憩後、すこし和佐又山に登ってみることに。
東側から登ったのですが、こちら斜面は雪もまだ溶けてなく、バリバリに凍り付いていて気をつかいます。
頂上に着いたのが4時前で、ここで遅い昼食をとりました。 奈良といえばこれっ! ごちそうさんファンはこれっすよ。 「柿の葉寿司」! ほんまはサバが良かったんですけどね。 持ち歩く時間考えると今日は鮭ということでっ。 はー、うまい。 ごっそうさーん。
さて、ぼちぼちテントに戻って休憩したら、晩御飯食べて一人酒盛り。 今夜は和佐又貸切独り占めでした。
さすがにちょっと暇なんで、雪でキャンドルランタンなんか作ったりして。
次の日は4時過ぎに起床。 夜中も風もなくそんなに冷え込まなかったので、ゆっくり眠れましたが、ちょっと飲みすぎたのか胃が気持ちわりー。 朝はカロリーメイトだけにして、ゆっくり準備して、6時ごろスタート(おそっ)
大普賢岳へは途中雪も少なく、日本岳に登るところまではアイゼン無しでいける感じでした。
ただここからが疲れる。 急斜面はピッケル・アイゼン駆使しひざをつきながらヘロヘロになりながら攀じ登り、鉄のはしごは恐怖と戦いながらの前進。 登るのはねえ、アイゼンあれば根性でいけますけどね、これ、帰り、下りるんですよね? 他に道ないですもんね? 帰れる?・・・
(一応ハーネス、下降器、ロープは持ってる・・・)
必死のパッチで小普賢のてっぺんについて、おいおい殺生な・・・ えらい登り返しですがな。 泣きそうです。
最後の大普賢への登りは、根性の直登。 この辺でガスが晴れだしてきて青空が広がりだし、霧氷がいっそう美しくなってきました!
あともうちょい! おお、先はもうなし! 頂上だ!
もう、思わず大声張り上げましたよ。 今日最初の登頂決めれたし、てっぺん独り占め! 絶景とはまさしくこのこと! 見渡す限り青い空と白い山並み・・・ 風も弱く、日差しも暖かく、まさしく絶好のサミットデイ(どこや)
ほんま、何時間でもいてたい気持ちでした。 でも、帰りのバスがねえ。 一日二本ですからね。明日仕事やしね・・・
後ろ髪ひかれる思いで(ぼうずですが)山頂を後にします。
さあ、恐怖の下りだ。 ほんま怖いですよ。 アイゼン引っ掛けてつんのめようもんなら、奈落の底までですよ。
実際足の置き方悪くて、二回ほど滑落停止姿勢ですよ(おおげさ) アイゼンでズボン引っ掛けて穴あきましたよ(ヨメが怖い)
慎重に慎重に下って、今度は生の窟あたりでつららの直撃におびえながら、やっとのおもいでキャンプ地に戻ってきました。
戻ってきたら駐車場にパトカーと消防団の車やその関係者らしきくるまがたくさん。 空にはヘリで捜索。 まだみつからんみたいです。
警察の方(?)に、大普賢岳方面の状況や変わったことはなかったか聞かれ、一通り説明しました。 ほんま、早く見つけてあげて欲しいです。
ヒュッテでカレーをいただきました。 一応現地で少しでもお金を落とさんとね。田舎出身者としては思うわけですよ。超貧乏ですけどね。 でもこうやって管理していいただいてるおかげでこっちは楽しめるんですよ。 どっかのお山の城跡みたいなことなりますよ。
あ、おっさん出てしまいました、すみません。
帰りはあわただしく撤収作業、管理人さんに挨拶してダッシュで林道を下る! 最後はほんま時間ギリギリで、一キロぐらい走った!
なんとかバスに間に合い無事帰れました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する