春の霊仙は霧氷天国泥濘地獄
- GPS
- 06:25
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 887m
- 下り
- 898m
コースタイム
-12:00霊仙山12:05-12:15経塚山-12:25避難小屋(昼食)13:10-13:20経塚山
-14:50汗ふき峠-15:50廃村落合-16:00今畑口
天候 | 曇のち晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
[今畑口〜笹峠] よく踏まれた林間の山道。今畑口からずっと雪道でしたが特に危険はありません。 [笹峠〜近江展望台] 急傾斜の石灰岩の岩礫帯を直登。踏み跡は不明瞭ですが、登りやすいルートを選んで 登る楽しみがあります。前回は雪融けの泥濘に苦しみましたが、今日は雪がしっかり していたので楽でした。とりあえずスパッツは絶対に必要です。 [近江展望台〜山頂〜経塚山] 石灰岩の岩稜帯と残雪が交錯。岩稜帯は靴底に絡むので雪の上を歩きがちになります が、時々ズボッと膝上まで踏み抜きます。 [経塚山〜七合目・お猿岩] 残雪と雪融けの泥濘が交互に。下るに連れてだんだん泥濘の割合が高くなります。 [お猿岩〜汗ふき峠] お猿岩からの急降下は泥濘まみれ。 靴底に泥がへばりついて、まるで高下駄を履いたように。重いし滑るし。 [汗ふき峠〜廃村落合] 大洞谷の浸食で何ヶ所か崩壊しています。十分な注意が必要です。 「落合ルート→通行不能」の表示がありました。 登山ポストは今畑口にあります。 トイレはないので下界で済ませてきましょう。 |
写真
感想
先週末から風邪がぶり返し、週末の天気も悪そうなので、早々にあきらめていたのですが、
金曜の仕事中に、明日の天気はどんどん回復と相方からメール。
「行く?」とか訊いてなくて、
「行くよ!」
このためらいのなさと強制力(笑)
ということで、4年前の4/4以来2度目の霊仙。
前回は福寿草を愛でながら近江展望台からの縦走を楽しんでいるところに突然の吹雪。
雪の御嶽が見える。条件が良ければ北アルプスも見える。
と期待して来たのに、あっという間のホワイトアウト。
山上はガスガスの中の彷徨でした。
山麓では、雪融けの泥濘に登りも下りも泥だらけになって散々でした。
今回は花はまだ無理かなと思いながらも、
晴れて展望が楽しめればと期待しながらのリトライ山行。
のはずでしたが、
湖東三山PAで名神を下りるとみぞれ。
今畑口についても雪が降り続け、晴はどこへ行った(^^;
仕方がないので、レインウェアに身を固め、
スパッツをつけて出発したとたんに雪がやんで。。。
脱ぐのも面倒でそのまま出発したのですが、
このレインウェアにこの後でどれだけ助けられることになるのか、
まだ知るよしもありませんでした。
廃村今畑で早くも福寿草と出会いましたが、予想どおり1度きり。
むしろ気づいたことが僥倖だったのでしょう。
前回泥濘に苦しんだ笹峠から近江展望台の急斜面は、
低温のため固く締まり気持ちよく登れました。
中腹からは思いがけず霧氷の歓迎。
天候も予報どおりどんどん回復して、気持ちよく青空が広がります。
近江展望台からの稜線は霧氷が満開。寒風が吹き付ける寒さを忘れるほどでした。
近江展望台からの西南尾根、最高点峰、三角点峰(山頂)、経塚山と、
霧氷と大展望のトレッキングを堪能しました。
覚悟はしていたのですが、帰路は雪融けの泥濘に苦戦。
お猿岩から急下降する泥濘の九十九折では、1転倒1手突きで泥んちょ。。。
こんなに泥にまみれたのは初めて。
ほうほうの体で汗ふき峠までたどり着きましたが、
本当に大変なのはここからでした。
落合への道は大洞谷の源流沿いに下るのですが、
聞いていた以上に荒れていて、何ヶ所か道がなくなっていました。
なくなっちゃたなと思いながらも何とか渡れるだろうと,
手がかりのない急斜面をトラバースし続け、ついに進退窮まってしまいました。
後続の相方には何とか上部にエスケープしてもらったのだけれど、
どうすんの?俺。
この時間になって登ってきた登山者が2組、下の河岸に見えましたが、
まだ救助を求めるまでの危機意識もなく、他人を巻き込む覚悟もなくて、
せっかく声をかけてくれた方にも「大丈夫です」と。
遠いし川の音もあってお互いの声がよく聞こえなかったし。
あ。行っちゃったか。
向こうまで7〜8m。高さは20mいや15mくらいか。
崖ではないし草付きの斜面で何とかなるかなと、
手がかり足がかりのない泥の斜面を、指先や膝・爪先の摩擦係数だけを頼りにトラバース。
何とかクリアして崖を登り相方とも無事合流。
再び下降して河岸まで3〜4mまで下ったところで、先ほど下から声をかけていただいた男性。
見かねて戻ってこられたらしい。
ロープを出していただいた。
いやもう3mばかりの緩斜面だし。と思ったが、じゃさっきのトラバースでも断るのかい?
あらためて危機にあったことを思い返し、ありがたくロープを握らせていただきました。
道が切れ落ちてしまっていたのは事実ですが、
その先も何とか進めそうと思ったのはあきらかに判断ミス。
思い返すと、途中から踏み跡はありませんでした。
みんな引き返した。
どこか手前で対岸に渡渉するなり、エスケープできたはず。
反省しながら落合に下りました。
週初めから、ぶり返した風邪で、咳は止まらず頭は痛い体はだるいと絶不調。
おまけに前夜は職場の送別会。
相方のメールもあって、生中7杯焼酎のお湯割り5杯と控えめにした(笑)のですが、
このあたりも反省しないと。
なんて思いながら、今日のビールも美味でした。
こんにちわ、初めまして。
当日少し前を歩かれたようですね
こちらは4人で歩いていました。
フクジュソウ目当てで行きましたが、おもいがけず樹氷の花を堪能する事が出来ましたね
あのお猿岩からの下りは大変でしたが、大洞谷で男性単独登山者とすれ違い、上にエスケープされた登山者のお話を聞きました。
その方がyos894だったようで、とにかくご無事で何よりでした
〜。
恥ずかしい限りです。
上にエスケープしたのではなく、道なき崖をトラバースしようとしたのです。
行けそうに見えたのですが、袂まで行くと手がかりも足掛かりもない、ただ泥の壁。
とても渡れそうになく進退窮まってしまいました(^^;
行く手は、岩もなく木の根もつかめそうな草もなく、あるのはただただ泥の壁。。
その手前で、2mくらい泥の斜面を滑り降りてきているので引き返すこともできない。
結局、どうしようもなくなり、
泥の斜面に目一杯指を広げて渾身の力でしがみつき、
膝も爪先も足裏も食いつかせて、何とかトラバースしました。
結果的にはなんとかなった。
のですが、
そうなる前に気づいて進まない、
そうなったときには引き返す、
そうしなければいけませんでした。
強引に進んで結果オーライではいけないと思い知らされた山行でした。
コメントいただきありがとうございました。
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