美瑛岳東面 トノカリ林道から
- GPS
- 13:59
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 1,514m
- 下り
- 1,511m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
数年前、GWにオプタテシケ山に登った時に見た美瑛岳東面の大斜面が忘れられず、ここを滑ってみようと、3人でトノカリ林道の奥から美瑛岳の山頂(2052m)を目指した。オプタテシケ山よりはかなり遠いので、9日は、三股橋から林道沿いに左の台地に上がり、標高815mの林道分岐あたりまでテントを上げた。
夜になると雨が強く降り出し、強風も吹き荒れたが、夜半には止み、星空が広がった。朝5時過ぎ、ニペソツ山の向こうから昇った太陽を背に歩き出す。雨のせいで雪面がカリカリのところが多いがシールで登る分には問題ない。滑りが心配だが、その頃には雪も緩むだろう。
しばらくは針葉樹の樹林帯だが、木の間越しに右にオプタテシケ山、そして左に目指す美瑛岳も立派に見えてくる。雲ひとつない快晴。風もあまりない。オプタテの右にはトムラウシもよく見える。だだっ広い尾根上は傾斜も緩いままだが、次第に美瑛岳もの下の方も見えるようになる。8時半には標高1400mを越えて森林限界に達し、目の前の美瑛岳を遮るものが何もなくなる。
ここからは、双耳峰に見える2つのピークの左のピーク(1990m)から左に延びる稜線を目指す。山頂は右のピーク(2030m)の更に奥だ。次第に急になり、ジグザグに登っていく。稜線の左は、帰りに滑る予定のポン十勝川の源頭部。稜線上はさらに急になり、さらに細かくジグを切って登っていく。
P.1990まで上がると、反対側の眼下の荒々しい爆裂火口と、その向こうの山頂が目に飛び込んでくる。噴煙をあげる十勝岳も。ここから山頂までは稜線を歩けばいいと安易に考えていたが、P.2030から山頂への稜線のこちら(爆裂火口)側は岩にエビのシッポが発達した高さ5〜10mほどの垂直の壁になっている。仕方なくシーデポしてアイゼンを履き、一番低そうな所でこれを乗っ越す。向こう側の比較的傾斜の緩い斜面をトラバースし、一段高くなったポコへ夏道沿いにひと登りすると、標識のある美瑛岳山頂だった。
P.1990のシーデポまで戻ると、スキーを履いてポン十勝川の源頭の斜面に滑り込む。雪は緩んでいるが、昨夜の雨のためか雪面に無数に縦溝ができていて少々滑りにくい。それでもこんな幅広い谷の大斜面を滑るのは気持ちがいい。標高差4〜500mを一気に降り、尾根を左に巻くようにして登りのルートの方へ。標高1400mより下の樹林帯は雪が腐っていて滑りやすく、時折急になったオープンな斜面もあって楽しめる。
テント場まで戻って撤収し、林道を下る頃には雨が降り出し、最後は少々濡れたが、何とか往復27km、標高差1500mを、2日間合わせて14時間かけて滑りきることができた。
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