荒島岳BCスキーはカリカリバーンと藪だらけ 北陸出張中〜
- GPS
- 06:35
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 1,210m
- 下り
- 1,199m
コースタイム
9:05荒島岳山頂9:25−9:45シャクナゲ平10:15−11:00ゲレンデトップ−11:30登山口
天候 | 曇り(山頂付近はAM9:00頃よりガス) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口〜勝原スキー場トップ コンクリート道〜ゴロ石の歩きにくい道 勝原スキー場トップ〜シャクナゲ平 尾根沿いのルート、美しいブナの森 シャクナゲ平=荒島岳 もちがかべは積雪で鎖場はわかりませんでしたが、急こう配 その上は雪庇が発達しています。 |
写真
感想
3月初より金沢に出張中〜
ようやく休みが取れて、山スキーに行けることに。
しかし、今年の北陸は雪が少ないようで、選択肢に頭を悩ます。
今日の天気は午後からは低気圧通過により雨模様。
午前中が勝負と見た。
さらに気温が高く、雪崩注意報も出ている。
そこで選んだ山は百名山でもある福井県の荒島岳。
標高差は1200mあるが、アプローチがよく、一気に標高を稼いでいくので、
短時間で登れそうだということで今回アタックした。
コースは全て尾根沿いなので、雪崩の心配も少ないだろう。
昼前には雨が降り出しそうな予報なので、AM5:00スタート。
満月前の月明かりを期待していたが、生憎のくもり空。
ヘッドライトを点けながら登っていくが、ゲレンデトップに着く頃には明るくなってきた。
ゲレンデトップからは見事なブナの森。
これは新緑や紅葉も綺麗だろうな。
また違う季節に来てみたいものだ。
薄っすらと積もった雪の下はカリカリに凍結している。
でも気温はさほど低くないので、スキーアイゼン(クトー)がよく効く。
シャクナゲ平には登らずに、「もちがかべ」下のコルまでトラバースしていく。
そしてここからが最大の難所。
夏道は鎖場があるようが、積雪期の今は急な雪壁があるのみ。
シール登高でチャレンジしてみるが、カリカリの斜面に敢え無く断念。
スキー板を担いで、昨年末に買ったスキーブーツ用のアルミアイゼンを装着。
その重量350gなので、ほとんど重さを感じないのがGOOD!!
しかし、スキー板5kgを担いだザックが重たい〜
おまけに枝に引っかかったりして、なんとも登りにくい。
ようやく「もちがかべ」をクリアして、それより上は木々も少なくなり、
稜線には雪庇が発達しているルートを歩く。
登りながら滑り降りるルートを探すが、なかなか楽しめそうな斜面がないなぁ〜
いくつかの偽ピークにくじけそうになりながらもAM9:05 荒島岳山頂到着。
展望を期待していたが、それは次の機会の楽しみに。
山頂付近がガスに覆われてきた。
早く降りよう〜
休憩もそこそこにシールを剥がし、ビンディングを滑降モードに。
ブーツのバックルを締め、ヘルメット・ゴーグルを装着。
いよいよドロップインだ。
出だしはカリカリバーンながらも中級斜面なのでまずまずの滑りが出来た。
しかし雪庇を踏み抜かないようにターンを小さくして滑っていく。
もちがかべ上部にやってきた。最初は西側斜面を滑っていくが、ヤブが多く、逃げれない。
結局は登高ルートをスキーを担いでピッケルで斜面を下りていくことにした。
シャクナゲ平を少し降りた箇所で一息つこうと、コーヒータイム。
脚も結構疲労しているので、休息だ。
静かなブナの森を眺めながらのひと時。
ゆっくりとした時間、自分だけの時間が過ぎていく。
休憩後、登高時にチェックしていた谷を滑り下りる。
ヤブが少なく、気持ちいいターンを雪面に刻んでいく。
今日一番の斜面に満足。
この一瞬に出会えたことで今日一日の辛い登りも忘れられる。
しかしここからが大変だった。
谷から正規ルートに復帰するのに時間がかかった。
結局は100mほどをスキーを脱いで登り返し。
復帰後は深いヤブにまともに滑ることもできず、
ほとんど横滑り状態〜 脚が疲れた〜
ようやくゲレンデトップにやってきた。
ここから少しだけはまともに滑れそうだ。
朝に比べたら適度に雪も緩み、ザラメ雪のいい状態〜 満喫です!!
ゲレンデ中間部からは再びスキーを担いで無事下山。
今年の北陸の小雪は荒島岳でも同じだったようだ。
厳冬期の積雪でもヤブが隠れずだったようで、難儀したのであった。
今度は雪の多い時に来よう。
そしてここから白山を眺めてみたいもんだ。
また良いところにご出張なんですね〜。。
丸岡町に祖母宅があるので荒島岳はアクセス良いんですが、、
まだ山スキーでは行ったことがないんです。。
意外と直感的に滑れたり登れたりできそうですかね??
なにせ、夏に登った感覚では、
もちが壁も含め、滑れる斜面があるような感じがしなかったので・・
いつか狙っていたので、
tekapoさんのレコも参考に来年以降挑戦してみたいと思います。
はい!! いいところに出張中で〜す
金沢市内からは晴れていればいつでも雪山が見れますよ〜
荒島岳、今年はやはり雪が少ないようです。
過去の写真を見てみますと、山頂付近やシャクナゲ平下の谷が滑り易そうだったんですが、
今年は雪が少ないのでヤブだらけでした。
お蔭でゴーグルも無残にも傷だらけに・・・
そして最後のお楽しみのスキー場も全く雪がないし・・・・
でも斜面の感じは掴めましたよ。
来年はぜひ!!
展望が無くても下山はスキーを楽しめる山スキーは楽しそうですね。 疲れた時にコーヒータイムと時間を贅沢に使って自分らしく一日を過ごされたみたいですね。
荒島岳はまだ一度も行った事が無いし、山スキーも殆ど知らないので勉強に成ります。 山スキーは来シーズンに挑戦したいと思ってます。(早くやりたいが、財布が凍結中>~<;; )
楽しい出張と成って良かったですね。 お疲れ様でした m(_ _)m
いつもコメントありがとうございます。
私の場合、バックカントリースキーというよりも、雪山登山の延長にある山スキーというスタイルで楽しんでいます。特にソロで出かける時はこうしたコーヒータイムをゆったりと楽しみたいと思っています。
山スキーを始めるには私もかなりの勇気がいりましたが、無理のないところから始めて、少しずつですがスキルアップして今にいたってます。チャレンジしてみれば高いハードルが少しは下がったような思いです。
荒島岳は百名山だけあってブナの森が広がる美しい山でした。これはぜひ春の新緑、秋の紅葉を見たくなりました。mypaceさんも機会があればぜひ行かれてみてください。
tekapoさん、こんばんはー。
今年の雪の分布は推測が難しく、4月に友人たちと行く場所を決められずにいます。福井方面はこんな感じ、と情報嬉しいです。
拝見しているとtekapoさんだけの一人占めコース、気持ち良さそう。
樹氷もつけた写真にキリキリと澄んだ空気が伝わってきます。
クトーをつけてもアイゼンが必要な場所が出てくるのですね・・。メモメモ
道具一杯要りますねぇ。
そしてその分体力も必要そうです。
でも、やっぱり、たのしそう。
金沢で美味しいお魚たくさん召し上がってください♪
今年の北陸は例年の半分ほどの積雪だそうです。
特に関東に大雪の降った2月上旬にあまり降らなかったようで。
でも先日の岐阜・大日ヶ岳あたりや乗鞍岳辺りはそうでもないようです。
この日は曇り空の下ながら、ブナの森を穏やかな静かなスキーハイクって感じで冬の山を楽しめました。
クトー(スキーアイゼン)は急勾配ではあまり効果がないんです。やはりブーツにアイゼン+ピッケルとなります。そうして重量が増していきます〜(涙)
スキーも担ぐとさらに背中の重量は増すばかり。
装備の軽量化と費用は見事に反比例しますね。
でもそんなことも山スキーの楽しみではあるんですが(笑)
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