職場慰安登山第13弾:鷹ノ巣山:稲村岩尾根でバリルート開拓?いいえ、ただの道迷い^^;



- GPS
- 08:29
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,924m
- 下り
- 1,917m
コースタイム
天候 | 晴れ! 気温:登山口−1℃、山頂5℃ 風:山頂付近で風速10〜15mぐらい(適当) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
この日はたった1台のみ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【道迷いパート】 巳ノ戸橋を渡って少し行くと沢を横切るところがあります。 雪崩れた様子で雪面が荒れトレースが分かりづらくなってた上にトレースが直進と左岸の2手にわかれてました。左岸の木には恐らく営林関係と思われるテープが点々と続いており、あたかもルートのように見えます。一度でも歩いたことがあれば、あるいは事前に地図でルートを確認していれば間違うなんてことは決してないような場所ですが、30分前に山行を決めた初訪の我々は見事に騙されました。 登山道よりも急登な上に足場が悪く、落石も起こしやすいガレ沢もあります。登っている最中に左手の沢で自然落石が発生しました。八丁尾根手前まで来てしまえばあとは大して大変ではありませんが、足を踏み入れるところではありません。 【稲村岩直下の北斜面】 雪の量は少なく地面が露出しているところもありますが、稲村岩分岐近くの登山道は凍結していました。ここではまだ装着しませんでしたがアイゼンがあったほうがいいです。 【稲村岩尾根】 ずっと雪道です。 トレースは多くはないですが、それなり。 実際の積雪量はちゃんと測ってませんが深いところで太腿ぐらいでしょうか。 表面はそれなりに緩んでましたが踏み抜くことはなく歩きやすい方でした。 ワカンはいりませんでした。 アイゼンはないと危険というほどではないですが、急登で滑りやすいので装着したほうが圧倒的に歩きやすいです。私は軽アイゼン、N君は12本爪、尾根ですれ違った登山者数名はすべて10本爪以上のアイゼンでした。 #おそらく1週間程度で登山道状況は激変すると思いますので今週末行かれる方の参考にはならないでしょう。 【下山後の温泉】 毎度の河辺駅前の梅の湯 【下山後の飲み会】 河辺駅周辺の行きつけのひとつ「いまここ」。 |
写真
感想
恒例の職場慰安登山第13弾は、なんと!参加者1人のみ!しかも男!
女性参加なしは初めてです。
なぜか?
kanosukeがセクハラをしまくって職場の女性陣から愛想をつかされてしまった、
なんてことはもちろんありません。断じてありません。
理由は今年の大雪。
最近のヤマレコをみても奥多摩方面のレコは少なく、あっても雲取とか川苔とか限られた山のみ。
数少ないレコによるとまだまだ上の方は雪が多く残っているみたいだし、奥多摩ビジターセンターからは登山自粛の要請が出たままです。
さすがに私も初心者、初級者を連れて行く気はなれず、
今回は少なくとも雪山装備を準備できるそれなりの経験者に参加を限定したところ、
常連のyuringoさんに新人N君と私の旧ドリカム編成になってしまいました。
ところが、直前のyuringoさんの裏切り!(覚えてろよ〜)
結局ヤロー2人だけの寂しくもテンションのあがらない職場登山に。
というか、これでは職場慰安登山の体をなしていないではないか!
だったら経験者2人でいつものユルユルハイキングではなくてがっつり行きましょう。
なんせ今回の相棒のN君は長野県の名門S大山岳部の元部長で、冬も含めて1年中毎週末は山に行っていたというツワモノ。
以前からいっしょに山に行こうと言っていたのになかなか都合が合わず、とうとう最終月になってしまったので無理矢理日程を合わせてもらいました。
なんと彼は前夜23時に大阪出張から帰ったばかりの強行軍。
このN君、山岳部なのにソロが好きで勝手に独りで山に行く協調性のなさと、北アはほぼ全山コンプしているのに槍ヶ岳だけは好きじゃなくて唯一登っていないという偏屈ぶりがちょっと不安...
そんなわけでN君の送別会もかねて雲取山に行くことに。
絶妙のタイミングでちょうどレコ友のzucchiさんが前日雲取に行くというので、下山後に河辺でキャッチしそのまま行きつけの飲み屋へ連行。
「さあ、雲取の情報を洗いざらい吐いてもらおうか!さあ、飲め!」
と取り調べを敢行。
「ひ〜、カツ丼食わせてくだせえ〜」
最新の情報をいただき、ばっちりです。
zucchiさん、お疲れのところ本当にありがとうございました。
ところが、真夜中に急の仕事が!!
ちょっと集合時間に起きられそうにないのでN君に連絡。
「集合時間7時に変更、雲取中止、どこに行くかは朝の気分次第で」
翌朝、集合場所に現れたN君の服装を見てあぜん。
スポーツタイツに短パン...
「えっ?雪が残ってるって言ったよね?」
「今日は軽めの山に変更するって聞いたので...ロンスパ要りますか?」
「膝ぐらいの積雪は想定して防水パンツにロンスパ必要だから着替えてこい!このバカチンが!」
北アばっかり行っていて奥多摩を甘くみてるなコヤツ。
防水パンツに履き替えて戻ってきたものの「ロンスパは好きじゃないので」と言い張る。やはり偏屈。
奥多摩に車を走らせながら行く先を思案。
彼は2年間青梅で研修してたのですが山はほとんど登ってなくて奥多摩も三頭山のみ。
来月からは都心勤務になるので奥多摩のメジャーどころに連れて行ってあげたい。
雲取山以外の山の状況がわからないので、行程が短いところ、景色のいいところ、できれば私の歩いてないルート(これが間違い)....
ということで稲村岩尾根コースで鷹ノ巣、状況がよければ石尾根を奥多摩駅まで下る、ということに。
そして道間違い。しかも歩き始めて30分くらいでいきなりです。
稲村岩基部の沢をトラバースして直進するところを沢の左岸へ進んでしまったのです(詳細はコース状況に記載)。
関係のないテープを追いかけて気付いた時には200mぐらい上がってたでしょうか。
引き返すのが正しい選択ですが、それでは面白くない。今日の相棒は山偏差値高い...はず。
時間も余裕あるのでN君了解のもとちょっと遊んでみました。
地形図を眺めて登山道に復帰するルートを考える。
どうやら八丁尾根に向かっているようなのでそのまま八丁山経由で完全バリルートで鷹ノ巣を目指すことも考えましたが、雪の状況もわからないまま経験豊富とはいえブランクの長いN君を連れてツッコむのはあまりにリスキーなので却下。現在地と稲村岩尾根の間にある岩稜帯を高捲くように迂回し登山道に復帰することにしました。
しかしそこからの登りが大変でした。斜面はさらに急になり、ザレ、ガレ、浮石の急登の悪路を落石起こしながら登ります。岩登りパートもありました。小さな尾根に上がるまでがめちゃくちゃスリリングで緊張しましたが、めちゃくちゃ楽しかったのも事実でした。N君も悪戦苦闘しつつも楽しそう、だったと思います。
結局稲村尾根北斜面の九十九折れの登り口に着いたのが駐車場を出発して3時間弱。なんとコースタイムを2時間以上もオーバーしてました。
しかしここまでくればあとは2時間ぐらい、楽勝でしょう。
と、思いきやブランクの長いN君は序盤のバリーエーションパートで消耗してしまっていて、みるみるペースダウン。
立ち止まることが多くなりました。
登り始めに、
「山岳協会では50分歩いて10分休むことを推奨してます。」
などとウンチクを垂れるもんだから
「それはおれには当てはまらない」
などと大人げなくムキにならなきゃよかったな〜、と反省。
途中アイゼンが外れたりのアクシデントもあり山頂に着いたのは14時。
苦労の末、誰もいない雪の鷹ノ巣山頂にたち奥多摩の山々の絶景を見たN君は
「あ〜、なんという達成感!奥多摩って素晴らしい!kanosukeさんありがとう!!」
と思ったに違いない。
反省点は多々。
いくら自分よりも経験豊富とはいえ奥多摩に不慣れなN君に対し、装備の連絡、確認があまりにもずさんでした。
ざっくり「雪山装備」と伝えただけですから。CL失格です。
それと単独ならまだしも、奥多摩を知らない人を連れて未踏の積雪ルートを選択すべきではありませんでした。
が、一方で私的には(たぶんN君も)楽しく印象深い山行になったとは思いますので、結果よし?やっぱ、だめ?
うっかり歯ぎしりするところでしたが、男だったのですね。
ホッとしました。
稲村岩尾根は、私も初めて登ったときに道を間違えました。無雪期ですけど。
沢筋から尾根に乗るため左に曲がるところを真っ直ぐ沢沿いに進んでしまい、気がついたら左岸にある崖沿いの旧登山道を歩いていたのですが、同じところですかね?
間違える人が多いので、次に出かけたときは直進方向の道にトラロープが張られていたのですが、雪に埋もれてしまったのかなあ。
全然違うところかもしれませんが…。
いずれにしても、間違えて進むと稲村岩が後方に遠ざかっていくので、すぐに分かるはずなんですけどねー。
S大の元山岳部長を置いてきぼりにするとは、さすがkanosukeさん!
読み応えのある面白レコ、ありがとうございました。
山ガール不在の職場登山でした
たぶんgeraさんと同じところで間違えたんじゃないでしょうか。
トラロープはたぶん雪に埋もれてたんだと思います。
道間違いのおかげでなかなか楽しい山行になりましたね〜。
N君はピーク時だったらたぶん私が置いてけぼりだったんだと思いますが、幸か不幸かブランクがあったので上から目線で行けました
最近は公私ともに多忙でしたがようやくひと段落つきましたのでこれからまた再始動しますので、ウラ塾長よろしくお願いします
追伸:geraさんの間違えたところはもしかして沢筋から左側へ北斜面を九十九折れで登るところでしょうか?われわれの間違えたところはそこよりもっと手前の両側を岩壁に囲まれた峡谷に入る手前、古い石組みの堰堤の手前の沢が合流するところです。
kanosukeさん こんばんわ
うぅー とても慰安登山とは言えない M三昧の 好みの
雪中行軍 まさか わざと 間違えたコース 選んだ訳では無いですよね
偏差値53位かな
やはり 雪遊びの達人ですね 山ガー 居なくて良かったんじゃ無いですか
無事で お疲れ様でした
ウソです。
soar師匠コメありがとうございます。
期せずしてハードな山行になってしまいましたが楽しい山行でした。
5月の奥多摩トレランのときには応援にはせ参じますよ
僕も、不慣れなパートナーとの山行で、余裕がある山行を計画することはあります。
で、思ったよりキツくて、パートナーがバテ気味なのを尻目に、自分は充実しちゃったりして。
まぁ、でもその人は一緒に行きたがらなくなりますよね(笑)。
不登校生なんて言わずに、ボチボチ再開して行きましょうよ。
岩場リード講習も、補習しないと忘れてます。
ウラ塾、という手もありますね。
こ、これはリアル塾長!
こんなレコに訪問&コメありがとうございます!
思ったよりキツかったのは確かですが、N君は体力落ちてても根性は健在で、
実はこの山行の後も「また行きましょう!」ってほざいてました。
根っからの山屋ですから基本ドMなんですね。性格はドSですが
ここんとこ公私ともに多忙でなかなかクライミングも山も時間をとれずに停滞中ですが、
3月いっぱいでメドがつきますのでまたよろしくご指導お願いします
一応自宅でロープワークの復習はぽちぽちやっております。
ですので「おまえなんて退塾じゃ〜」なんて言わないでくださいね
kanosukeさん、
取調室のカツ丼美味しかったです!
今度は別の隠れ家(?)教えてもらったら、もっとはきますよ〜
しかし、あれだけはいた雲取情報は使われなかったんだ、あーあ、笑
ドリカム編成が、山屋同士のガチンコ対決に。そしてバリルートの帝王としては、まさか(敢えて?)のルートロスでS大元部長を左右に揺さぶったんですね
さすがバリキング(バリルートの帝王を勝手に省略し名づけてます)だけのことはありますね!さすがのS大元部長もさすがにそんな揺さぶりの展開は想定していなかったでしょう
というのは冗談で、ロス判明から復帰までの速さと、楽しむ余裕をもった落ち着いているところが憎らしいですね〜でもそこがバリキングたる所以、さすがです。
相変わらず、笑いをちりばめたレコをしっかり読ませていただきました!
また、新ネタ楽しみにしていま〜す
zucchi
zucchiさんその節はありがとうございました
調子に乗って悪ふざけがすぎてごめんなさい
せっかく雲取情報を教えてもらったのに生かせませんでしたが、
山は違えど奥多摩の積雪状況がざっくりとわかったので大変参考になりましたよ
バリキング...完全に名前負けです。
帝王というよりはせいぜいひよこ(たまごかな?)あたりが妥当でしょう
「バリひよこ」
S大のN君はレコではいじり倒しましたが、やはり山岳部でブイブイ言わせただけあって、
体力はなくとも根性は見上げたものがありましたし、山慣れした感じが 漂ってました。
道迷いからルート復帰するまでの間、余裕しゃくしゃくで楽しんでましたね。
恐らく彼の調子が万全なら立場は逆転してたはずです。
なので、今後また彼と行くことがあったらヤツが仕事でヘロヘロのときにと考えております
kanosukeさん、お疲れ様でした
道間違いに気付いて、来た道を戻らずにリカバリー
あ〜これ、ドツボに嵌まるパターンですよね
お連れさん共々、楽しんでやられているようですけど、
単独だとちょっぴり焦る
セクハラが過ぎたようで
良かった、良かった。
まぁ、すんなり事が運ぶより、ちょっとしたアクシデントが
あった方が思い出に残りますが・・・・
何はともあれ「終わりよければすべてよし幾三」ですね
セクハラではございません、断じてございません。
そう書いたのに読みませんでしたか?ronさん?
次回はまたガールズ呼びますから楽しみにしていてください
ronさんも参加されます?
>ドツボに嵌まるパターンですよね
その通りですね。
実はN君とそんな話をしながら登ってました。
それでもN君がいたのでまだ抑えていたほうですが、1人ならたぶん八丁山経由で行ったと思います
ホント、終わりよければすべて吉行和子です。
kanosukeさん、こんばんは。
強力なパートナーとの迷走(?)山行、お疲れ様でした
ronさんも書いてましたが、力のあるお二人でなければ、典型的な・・・ですね
楽しまれたようなので、まあ良いですが、ご無事で何よりです。
私だったら、きっと八丁山経由で行ったと思います
所で、稲村岩尾根初めてだったのですね。それが一番意外でビックリしました
明日、早起きできたら、日原からどこかに行く予定です。
どこに行くかは、明日の気分で決めようと思いますが、稲村岩尾根の場合は、参考にさせていただきます
もっとも力がある人はこんなミスはしないと思いますが。
実は鷹ノ巣は水根ルートからしか行ったことがないんですよ
稲村岩尾根フェチのcirrusさんならこんなミスはしなかったでしょうね。
八丁山は今回火が着いたのでそのうち行こうと思います
明日は日原からですか。
ヨコスズ尾根?タワ尾根?八丁山?それとももっとマニアックなところでしょうか。
レコ楽しみにしてます
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