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Yamareco

記録ID: 4210005
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ハイキング
奥武蔵

天覚山・大高山/60年前の宿題を片付けに

2022年05月19日(木) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
5.5km
登り
481m
下り
420m

コースタイム

駐車地点8:05−天覚山南東尾根取付き9:05〜9:20−露岩上9:25〜9:50−南東尾根に乗る9:55−送電系統奥秩父線67号鉄塔10:10−同68号鉄塔10:25−新所沢線57号鉄塔10:30−340m圏コブ10:45−奥秩父線69号鉄塔10:55〜11:25−一般登山道合流11:35−390m圏コブ11:40−天覚山頂上12:00〜12:55−410m地点13:20−410m圏コブ13:40〜14:10−360m圏鞍部14:15−392m地点14:20−大高山頂上15:00〜15:45−大高山南尾根下降点15:45−410m圏コブ15:55−380m圏コブ16:10ー310m圏コブ16:35−273m地点16:50−林道17:00−ゴール17:05
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
飯能市街地から県道70号線で西に向かう。小瀬戸で県道350号線に入り中藤川沿いに進む。中藤中郷地区の荒田集落で右折して林道に入る。600m程で大高山南尾根の末端に着く。さらに300m程進むと空地があり、5, 6台は停められる。
コース状況/
危険箇所等
天覚山頂上から南東に伸び、中藤下郷地区の中藤杉の木台団地に至る枝尾根(天覚山南東尾根と仮称)を登る。南北に張られた送電線(奥秩父線)の巡視路が尾根筋に通じているので、これを辿れば良い。
天覚山〜大高山は整備された一般登山道を歩く。
大高山頂上から南に伸びる枝尾根(大高山南尾根と仮称)を降りた。踏跡は比較的明瞭で、テープ類も頻繁に付けられている。尾根筋の構成が単純で、支尾根への分岐はほとんど無いので、ルート探索に迷うことは無い。
なお、大高山南尾根末端近くの駐車地点から天覚山南東尾根末端まで約3.1kmをMTB(自転車)で走った。
天覚山南東尾根の末端。送電系統奥秩父線の真下で県道350号線に面している
2022年05月19日 09:11撮影
5/19 9:11
天覚山南東尾根の末端。送電系統奥秩父線の真下で県道350号線に面している
前の写真に写っている小さな選挙看板の10m程西側、叢の中に微かな踏跡を確認できたので、ここに入る。標高160m圏
2022年05月19日 09:16撮影
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5/19 9:16
前の写真に写っている小さな選挙看板の10m程西側、叢の中に微かな踏跡を確認できたので、ここに入る。標高160m圏
軽い藪漕ぎの後、杉林に入ると何処でも歩ける。足場が悪い急斜面を右へ斜上し、尾根筋を目指す
2022年05月19日 09:22撮影
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5/19 9:22
軽い藪漕ぎの後、杉林に入ると何処でも歩ける。足場が悪い急斜面を右へ斜上し、尾根筋を目指す
5m程の露岩の下に赤テープを確認した。巻くと倒木が邪魔なので露岩の中央部を登る。なお、これが南東尾根で唯一の露岩であった
2022年05月19日 09:26撮影
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5/19 9:26
5m程の露岩の下に赤テープを確認した。巻くと倒木が邪魔なので露岩の中央部を登る。なお、これが南東尾根で唯一の露岩であった
露岩から急斜面を一登りすると南東尾根に乗った。200m圏。ここから下部を見ると、尾根筋は木の枝が茂って梃子摺りそう
2022年05月19日 09:57撮影
5/19 9:57
露岩から急斜面を一登りすると南東尾根に乗った。200m圏。ここから下部を見ると、尾根筋は木の枝が茂って梃子摺りそう
ここから上部はゆるやかな尾根筋で、すぐに東側から明瞭な踏跡が上がって来た。真下に中藤杉の木台団地の民家が見える
2022年05月19日 09:58撮影
5/19 9:58
ここから上部はゆるやかな尾根筋で、すぐに東側から明瞭な踏跡が上がって来た。真下に中藤杉の木台団地の民家が見える
尾根筋には1m幅の良く踏まれた踏跡が通じている。団地から上がって来たこの道は送電線の巡視路らしい
2022年05月19日 09:59撮影
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5/19 9:59
尾根筋には1m幅の良く踏まれた踏跡が通じている。団地から上がって来たこの道は送電線の巡視路らしい
230m圏で、送電系統奥秩父線67号鉄塔に着いた
2022年05月19日 10:05撮影
5/19 10:05
230m圏で、送電系統奥秩父線67号鉄塔に着いた
ここから北側を見ると送電線だらけ。北隣の68号鉄塔に伸びているのは奥秩父線。これと交差して東西に伸びているのが新所沢線で、巨大な57号鉄塔が聳えている
2022年05月19日 10:06撮影
5/19 10:06
ここから北側を見ると送電線だらけ。北隣の68号鉄塔に伸びているのは奥秩父線。これと交差して東西に伸びているのが新所沢線で、巨大な57号鉄塔が聳えている
鉄塔の案内杭が随所に立っているが、2つの送電系統で4本の鉄塔を同時に案内しているのは珍しい
2022年05月19日 10:13撮影
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5/19 10:13
鉄塔の案内杭が随所に立っているが、2つの送電系統で4本の鉄塔を同時に案内しているのは珍しい
奥秩父線68号鉄塔まで上って来た
2022年05月19日 10:21撮影
5/19 10:21
奥秩父線68号鉄塔まで上って来た
ここから北側に、これから辿る山並みが望まれた。隣の69号鉄塔から左へ390m圏コブ、400m圏コブを経て、左奥が天覚山頂上
2022年05月19日 10:23撮影
5/19 10:23
ここから北側に、これから辿る山並みが望まれた。隣の69号鉄塔から左へ390m圏コブ、400m圏コブを経て、左奥が天覚山頂上
巡視路は68号鉄塔で右折して新所沢線に沿って東に上る。68号鉄塔の隙間から西隣の56号鉄塔が覗け、さらに奥へ新所沢線が続いている
2022年05月19日 10:25撮影
5/19 10:25
巡視路は68号鉄塔で右折して新所沢線に沿って東に上る。68号鉄塔の隙間から西隣の56号鉄塔が覗け、さらに奥へ新所沢線が続いている
新所沢線57号鉄塔の直ぐ脇を通る。この系統は奥秩父線より新しいようで、鉄塔は複雑な構造に組まれている
2022年05月19日 10:28撮影
5/19 10:28
新所沢線57号鉄塔の直ぐ脇を通る。この系統は奥秩父線より新しいようで、鉄塔は複雑な構造に組まれている
ここで左折して再び北に向かう。300m圏のなだらかな尾根をのんびり歩む
2022年05月19日 10:36撮影
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5/19 10:36
ここで左折して再び北に向かう。300m圏のなだらかな尾根をのんびり歩む
340m圏コブに着いた。鉄塔の案内杭が立っているが、新所沢線と別れたので、奥秩父線の案内だけになる
2022年05月19日 10:48撮影
5/19 10:48
340m圏コブに着いた。鉄塔の案内杭が立っているが、新所沢線と別れたので、奥秩父線の案内だけになる
奥秩父線69号鉄塔
2022年05月19日 10:58撮影
5/19 10:58
奥秩父線69号鉄塔
ここから北隣の70号鉄塔を眺める。東峠から上がって来る一般登山道がこの鉄塔の脇にはっきりと刻まれている
2022年05月19日 10:57撮影
5/19 10:57
ここから北隣の70号鉄塔を眺める。東峠から上がって来る一般登山道がこの鉄塔の脇にはっきりと刻まれている
340m圏の平坦な尾根を進む
2022年05月19日 11:25撮影
5/19 11:25
340m圏の平坦な尾根を進む
360m圏で東峠から上がって来た一般登山道と合流した。途端に、一段と良く踏まれた幅広い道になった
2022年05月19日 11:33撮影
5/19 11:33
360m圏で東峠から上がって来た一般登山道と合流した。途端に、一段と良く踏まれた幅広い道になった
ハイウェイ並みのなだらかな道が続く
2022年05月19日 11:49撮影
5/19 11:49
ハイウェイ並みのなだらかな道が続く
天覚山頂上が近づくと急登になるが、階段状の木の根や岩を拾って歩けば登り易い
2022年05月19日 11:53撮影
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5/19 11:53
天覚山頂上が近づくと急登になるが、階段状の木の根や岩を拾って歩けば登り易い
頂上直下で尾根がさらに急になると、延々とロープが張ってあった
2022年05月19日 11:58撮影
5/19 11:58
頂上直下で尾根がさらに急になると、延々とロープが張ってあった
ひょっこりと天覚山頂上に飛び出した。山名板がお出迎え
2022年05月19日 11:59撮影
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5/19 11:59
ひょっこりと天覚山頂上に飛び出した。山名板がお出迎え
2日後の土曜夜から日曜にかけて、ここでトレランが開催されるらしい。この先、コース案内の矢印があちこちに張ってあった
2022年05月19日 12:00撮影
5/19 12:00
2日後の土曜夜から日曜にかけて、ここでトレランが開催されるらしい。この先、コース案内の矢印があちこちに張ってあった
大高山に向かう。天覚山頂上の下りで主稜線上に露岩があった。一般には南側を巻くようだが、そのまま露岩を下った
2022年05月19日 12:55撮影
5/19 12:55
大高山に向かう。天覚山頂上の下りで主稜線上に露岩があった。一般には南側を巻くようだが、そのまま露岩を下った
400m圏前後の小さなコブをいくつも越えながら、主稜線を北西に進む
2022年05月19日 13:16撮影
5/19 13:16
400m圏前後の小さなコブをいくつも越えながら、主稜線を北西に進む
なだらかな尾根は気持ち良い
2022年05月19日 13:24撮影
5/19 13:24
なだらかな尾根は気持ち良い
392m地点では、直進しないように木で道を遮り、右折指示の案内板が置かれている
2022年05月19日 14:18撮影
5/19 14:18
392m地点では、直進しないように木で道を遮り、右折指示の案内板が置かれている
大高山の頂上部へ最後の急登。階段状の木の根が滑り止めになる
2022年05月19日 14:48撮影
5/19 14:48
大高山の頂上部へ最後の急登。階段状の木の根が滑り止めになる
大高山頂上には大理石で作られた立派な山名標が建っていた。両袖が道標となっていて、その上に乗っている狛犬が可愛い
2022年05月19日 15:42撮影
5/19 15:42
大高山頂上には大理石で作られた立派な山名標が建っていた。両袖が道標となっていて、その上に乗っている狛犬が可愛い
その左脇に奥武蔵ロングトレイルの12kポストが立っている。天覚山の頂上には10kポストがあった
2022年05月19日 15:01撮影
5/19 15:01
その左脇に奥武蔵ロングトレイルの12kポストが立っている。天覚山の頂上には10kポストがあった
大高山から南尾根を下る。平坦な頂上部の南東端から急な南斜面に降りるが、尾根を形成していないので下降点が分かりにくい。写真の石仏跡が目印。485m圏
2022年05月19日 15:46撮影
5/19 15:46
大高山から南尾根を下る。平坦な頂上部の南東端から急な南斜面に降りるが、尾根を形成していないので下降点が分かりにくい。写真の石仏跡が目印。485m圏
下り始めると直ぐに、急な山腹が膨らんで尾根筋を確認できた。テープが点在する
2022年05月19日 15:48撮影
5/19 15:48
下り始めると直ぐに、急な山腹が膨らんで尾根筋を確認できた。テープが点在する
植林帯になるが急下降は続く。微かながら踏跡が現れ、テープも確認できる
2022年05月19日 15:54撮影
5/19 15:54
植林帯になるが急下降は続く。微かながら踏跡が現れ、テープも確認できる
410m圏コブまで降りると、やっと急下降が終わった。踏跡は幅広く明瞭になる
2022年05月19日 15:57撮影
5/19 15:57
410m圏コブまで降りると、やっと急下降が終わった。踏跡は幅広く明瞭になる
小さな310m圏コブに一登りする
2022年05月19日 16:31撮影
5/19 16:31
小さな310m圏コブに一登りする
275m圏で山道が尾根を横切っていた。西側に降りれば駐車地点に近いはずだが、道形が不明瞭なので、そのまま南尾根を進む
2022年05月19日 16:41撮影
5/19 16:41
275m圏で山道が尾根を横切っていた。西側に降りれば駐車地点に近いはずだが、道形が不明瞭なので、そのまま南尾根を進む
273m地点まで来ると、その西側山腹は木々が皆伐されて見晴らしがよい
2022年05月19日 16:52撮影
5/19 16:52
273m地点まで来ると、その西側山腹は木々が皆伐されて見晴らしがよい
すぐ下に朝方通って来た林道が見える。右に回り込んだ100mほど先に車を停めてある
2022年05月19日 16:54撮影
5/19 16:54
すぐ下に朝方通って来た林道が見える。右に回り込んだ100mほど先に車を停めてある
南尾根の末端を目指して急な尾根を下る
2022年05月19日 16:54撮影
5/19 16:54
南尾根の末端を目指して急な尾根を下る
最後に1.5mほどの土崖を下って林道に降り立った。ここから上流へ300mほど林道を歩けばゴール
2022年05月19日 16:59撮影
5/19 16:59
最後に1.5mほどの土崖を下って林道に降り立った。ここから上流へ300mほど林道を歩けばゴール
林道を歩きながら皆伐地を見上げる。あの尾根筋を歩いてきた
2022年05月19日 17:01撮影
5/19 17:01
林道を歩きながら皆伐地を見上げる。あの尾根筋を歩いてきた

感想

高校3年の時に、友達と大高山から天覚山まで歩こうと計画を立てた。しかし、友達の都合が悪くなったため中止、それきりになった。60年以上前の話である。
最近、奥武蔵の地図を見ていた時に、ふっとこの事が思い出された。そこで、昔の宿題を片付ける気になり、これらの山々に登ることにした。

当時は山登りを始めたばかりの高校生、案内書を頼りに一般登山道を辿るのがせいぜい。しかし、最近は、主稜線へ上り下りする枝尾根にバリエーションルートを採り入れて変化を付けている。今回も、コース状況で説明したように、天覚山南東尾根を登り、大高山南尾根を降りることにした。

下山地点の南尾根末端近くに車を停め、入山地点の南東尾根末端に向かってMTBを走らせた。
南東尾根の取付きは送電系統奥秩父線の真下にある。県道をMTBで走りながら送電系統の新所沢線は確認できたのに、奥秩父線を見落として行き過ぎてしまった。このため、行きつ戻りつ、南東尾根に取付くまでに30分以上もロスしてしまった。

南東尾根の取付きからしばらくは足場の悪い急斜面だったが、尾根筋に乗ると直ぐに送電線の巡視路が現れた。この尾根は尾根筋が複雑に曲折するので、上りではあるがルート探索に気を遣うだろう、と予想していた。しかし、この巡視路が広くて明瞭な上、鉄塔の案内杭があちこちに立てられていたので、ろくに地形図を読まずに済んでしまった。拍子抜けである。

下りの大高山南尾根では、下降点直下が尾根を形成しておらず、平板な急斜面を降り始めるのでルート探索に緊張した。しかし、すぐに尾根筋が現れてきたので、その後は楽勝。分岐する支尾根が少ない単純な構成なので、地形図と首っ引き、と言った場面は全くなく、こちらもかなり拍子抜けであった。

今回も上り下りにバリエーションルートと言えるマイナーな尾根を使った。しかし、両者とも変化に乏しい平凡な尾根であった。このことは地形図からある程度予想してはいたが、もう少し手強さを期待したのだが・・・
でも、長年の宿題が片付いたから良しとするか。

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