飯豊山 本社ノ沢左又滑降
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- GPS
- --:--
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 2,425m
- 下り
- 2,420m
コースタイム
天候 | 雨、雪のち晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
クラック 滑落 道迷い |
その他周辺情報 | 白川温泉 |
写真
装備
個人装備 |
ピッケル アイゼン
シュリンゲ2
カラビナ2
ミッドシェル
長袖インナー
ハードシェル上下
タイツ
伸縮ジャージ
靴下
アウター手袋
予備インナー手袋3個
防寒ダウンベスト
バラクラバ
速乾バンダナ
耳あて
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地形図
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記具
救急箱セット
針金
マルチプライヤー
インシュロック
瞬間接着剤他修理道具
常備薬
日焼け止
保険証
携帯
時計
サングラス
ゴーグル
速乾タオル
ツェルト
ストック(ピック付)
カメラ
簡易三脚
ビンディング
スキー板
シール
スキーアイゼン
携帯ワックス
行動食2日分 ウイスキー200ml
炭酸水1.5L
水2L
他雪山リーダー装備一式
補助ザイル20m
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感想
この時期、飯豊山本峰を踏めるマニアックなルート、9年前楽しかったので再訪になる。ここは除雪と残雪のせめぎ合いで、毎年GWに除雪されてるとは限らない。今回は運良く前日に大日杉迄除雪が終わっていた。しかし雪は?。
前回のレポ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1121088.html
前日喜多方の人気店で朝一ラーメンののち、大日杉登山口へ到着。
しかし夜半から大雨、のち湿雪が降り続く。こりゃ明日がおもいやられる。
翌朝出発時なんだか知った顔の方に声をかけられる。
前回越後駒ヶ岳の時、我々の後に続いて登ってた北海道から遠征中の方で、結果的に我々が沢ルートのガイドをするような形になっており、山中でも何度か会話を交わしていた方だ。なんと越駒からまだ家に帰らず遠征の現在進行形との事。しかもこの時期ここから飯豊山を目指すマニアックなルートでまた会うとはなんともレアなケースである。
話もそこそこに出発。しかし知ったコースとはいえルーファイが適当に行きすぎた。それに雪が切れてるのでルートチェンジできず藪漕ぎ3級。シートラーゲンで沢の詰めみたいな事やると、グレードも数段上がり朝一から大汗をかかされる。ほんと悪いトレースをつけてしまって、後続の方には申し訳ない事をしてしまった。
夏道尾根上既に雪はなく、ヤブの中シートラーゲンで進む。御田あたりからはシールで進むも、雪切れ多くスキーを外す事数回。地蔵からは右からヤブを回り込んでドロップも、クラックやヤブに阻まれ右往左往でハマりそうだが、なんとか突破してコルから滑り込む。沢は普段カリカリの時間帯だが、前夜の雪で割合滑り易い。しかし日があたるごとにストップスノーになるのは時間の問題。
出合に着くと沢は既にばっくりと口を開けていた。やはり前夜の大雨のせいか。ここはシートラーゲンで左岸から巻く。本社ノ沢出合でもバックリ開いてて進めないが、本流上流左岸側の雪壁から尾根末端に乗り上げて本社ノ沢側へ巻く事が出来た。出合付近は側壁が立ってるので雪が落ちると苦労しそうなところ。
本社ノ沢は前回尾根に乗り上げた所を目指してしばらく進むも、側壁から巨大なブロックがいつ落ちるともわからない状態なので、比較的安全そうな手前の沢から尾根へ登る事に変更する。現場の状況判断は、生と死の分岐点になる事もあるので慎重に協議しよう。
尾根上は比較的安定しており、素晴らしい景色を楽しみながら高度を稼ぐ。ただ今日は気温が低くカリカリのトラバースもあり直下ではクトーを使用した。稜線では風があり寒くて指がキンキンだ。
飯豊山本峰、9年ぶりの再訪となる。懐かしいねえ〜、晴れててよかったよ〜。前回は右又を滑ったので今回は左又を滑る事にする。それに地蔵から見たところ左又の方がバーンが綺麗だったしね。
一ノ王子へ移動して左又ドロップ地点からスタート。しかし本来快適なザラメであるはずの茶色いバーンが、前夜の大雨に風とマイナス気温でカリカリのアイスバーン。
なので急斜面ではいつもは避けるストップスノーな白いバーンを拾って滑るが、既にウインドパックされたモナカ雪になっていて、引っかかって回しにくい。
一体アイスバーンとどっちがマシ?という感じ。
高度を下げるとストップスノーでこれまた疲れる。
滑りに関しては前夜の余計な雨雪の影響で残念な状況だった。
地蔵への登り返し、滑って来た沢は直下が濃い藪で苦労しそうなので、右の沢から回り込んで尾根へ乗り上がり事にする。やや遠回りだが藪の苦労を考えるとこちらの方が早いかも。
地蔵岳では例の後続の道民の方々がテン張っていて宴会の真っ最中だった。そこでは藪こぎトレースのお礼をたっぷりと言われる。まあバリエーションとはそうゆうものだ。イレギュラーの連続で常に現場判断を迫られるのも楽しみの一つ。
実際この時期このマニアックなルートに来る人は、そうゆう事が好きな変態さんばかりなのだから。同じ嗜好なら必ずきっとまたどこかの山で会えることだろう。
地蔵岳から、自分たちが滑った左又のシュプールを見ながらら地蔵岳を後にする。
やっぱりここはいいでいいで〜。
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