観音山 〜石仏見守る杜の小径〜
- GPS
- 02:19
- 距離
- 3.5km
- 登り
- 263m
- 下り
- 256m
コースタイム
- 山行
- 1:52
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 2:20
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス | 観音山南麓、岸田川沿いにある浜坂白馬公園の西側広場に車を停めました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
海岸線から上る西側登山道の上り始めはやや傾斜がきつく、濡れていると滑りそうです。東(南)側参道は九十九折りになっており緩やかで歩き易いです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子(ハット)
登山靴
サブザック(19L)
昼食(レトルトハンバーグ)
行動食(飴)
非常食(シリアルバー)
飲料(お茶300mL)
スマホ(GPS+ナビ)
iPad mini(GPS+ログ)
バッテリー
腕時計
手拭い
|
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備考 | カップラーメンとガス缶を持って上がりましたが、バーナーを忘れていて使えませんでした。結局レトルトハンバーグとシリアルバーで間に合わせました。 |
感想
午前中に高校生の登山初心者と駟馳山に登った( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4245098.html )が、お昼過ぎには解散してしまったので、どこか軽く登れる山をもう一つ登ってみようという気分になった。分県登山ガイド「兵庫県の山」にも載っており、「ふるさと兵庫100山」にも選ばれている「観音山」が近くで、時間もあまりかからなさそうだったので、行ってみた。
山陰海岸沿いに国道178号線を東に進むと、駟馳山から30分足らずで浜坂に着いた。ナビに従って川沿いの道を進むと「浜坂白馬公園」があり、整地されて駐車可能な広場があった。公園入口のトイレを借りて、歩く支度を始めた。広場から海岸の方へ続く道に「観音山登山道」と記された標柱が立っている。なぜ山を登るのに海岸方向へ進むのか、いぶかしく思いながら河口方向へ歩を進めた。
岩塊の並ぶ波打ち際を少し進むと石造りの鳥居と小さな祠があった。そこで手を合わせてさらに進むと「観音山登山口」という標柱と、そこから続く山の斜面を上る細い道が目に入った。ルートは間違っていなかった。細くて斜度がきつく砂や土の浮いた道は滑りやすく、慎重に進む必要があった。ただ荒れた道は最初だけで、森の中に入るとよくある山の中の小道になった。常緑広葉樹の中低木が多く、周りは茂っているが道は明瞭な一本道で、山頂を目指して迷わず進めた。時折道の脇に石地蔵があり、この山が信仰の対象になっていることが伺い知れた。茂る木々のため眺望はあまりないが、時々遠くに海の青が見えたり、山頂の高まりを覗いたりすることができた。
すぐに山頂になるだろうと思っていたが、最初思っていたより歩く距離は長く、山頂はまだかなあと思っていると、突然建物が現れた。相応峰寺圓通殿だ。思いのほか立派な仏堂だが、人の姿は無かった。地図を確認すると、山頂三角点はこの裏山のようだ。山頂を案内する標識は特に見つけられなかったが、堂の右横手から奥に進めそうだったので入ってみた。斜面を上がる細い道が見つかったので、そこを進むと、開けた場所にベンチとテーブルがあり、広場の中ほどには三角点の標石があった。周囲には木があるので展望は一部しかなかったが、浜坂港方向の山陰海岸を眺めることができた。
下りは広い参道をゆっくり下った。勾配は緩やかだが、つづら折りになった道は上るのと同じぐらい時間がかかった。ふもとの寺院からは山の縁に掘られた水路脇の道を歩いて白馬公園へ向かった。
気持ちの良い天気だったのでちょっとしたハイキングとして良いコースだった。山歩きが目的でなくお参りに来るお年寄りとかにはなかなかキツイ道かもしれないが、でもそれが「霊験あらたか」と感じさせるものなのかもしれない。浜坂は時々訪れることもあったが、いつも港の辺りをうろつくだけで、こんな霊山があるとは知らなかった。分県登山ガイド「兵庫県の山」掲載の数少ない県北の山の一つにこの観音山が紹介されているのも納得できた。山歩きの楽しみは自然観察だけでなく、文化と歴史を感じることでもあると実感できるコースだった。
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