自分の雪山の原点 八ヶ岳・天狗岳西尾根を引き継ぐ
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,016m
- 下り
- 1,020m
コースタイム
小屋泊
2日目:6:50黒百合ヒュッテ〜7:45東天狗岳〜8:05西天狗岳〜8:40第2展望〜9:10第1展望(食事)9:45〜10:30唐沢鉱泉〜11:30渋御殿湯
天候 | 1日目:曇り時々晴れ 2日目:雪時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
堅雪面の上、新雪が5〜15cmほど積もってます。 一番やっかいな感じ。アイゼンは12本爪が要ります。 初日、マイナス15くらいまで下がったが、二日目は気温が上がり風も無かったので厳しさはありませんでした。 以下写真 Nikon D600 TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD (stk) |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
生還1回目 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=84618&pid=82cb3e3bd958fe608cdd449c6afdd7b6
生還2回目 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=76576&pid=2c9b8c1fad8b75e072cdb24002473501
生還3回目 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=95437&pid=ae89f5407b52c620e88ca9af79e18904
装備
個人装備 |
アイゼン 1
ピッケル 1
スパッツ 1
防寒2点 1 耳・首
手袋(インナー) 1
手袋(アウター) 1
行動食 1 凍らないもの
サングラス 1
テルモス 1
時計 1
コンパス 1
目出し帽 1
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共同装備 |
ファーストエイドキット 1
ツエルト 1
日焼け止め 1
|
感想
相変わらず体調は悪いままだが、精神的健康を求め息切れを抱え山にいった。
山を初めてから冬の八ヶ岳はほとんど欠かしたことが無い。今期はまだ行ってなかったので、なんとなくノルマを達成した気分。
去年から一緒にいくようになったryu1bandaと行くことに。初の本格冬山という事で、自分が9年前に冬山デビューした渋の湯〜天狗岳〜西尾根というルートを辿る。
2005年1月の壮絶な雪山デビュー記録w http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-84618.html
直前に降雪があったようで、堅雪の上に5〜15cm程度の積雪。当日は寒波が来ており、この時期としては低い温度。初アイゼンのパートナーに爪の効かせ方、引っ掛けをしない等の基本を教える。黒百合ヒュッテ前の斜面で雪訓も行った。
そのあとは、宴会タイムに突入。乾杯のビールのあとは持ち込んだボトル1本分のウイスキーを二人でじっくり飲んだ。
翌日。
東天狗は曇天の中進む。岩場手前で6人ほど抜き先頭に出てノートレースとなる。パートナーに12本爪アイゼンを貸したので、自分は6本爪でいった。冬の天狗は4回目だが、これまでは10本前爪無し→6本軽→12本であった。6本の実績もあったのだが、結果的に今回はかなりキツかった。堅雪にのった新雪がジャマになり、爪が効かせられない。こういうコンディションでは前爪での蹴りこみが有効。それが出来ない。ルートを工夫してピッケル依存で対応した。ひと昔まえは、天狗岳は6本爪でOKというガイド本が多かったが、最近は12本爪必須と書かれている。確かにな〜〜とそれを体感した思いだった。
その後、東天狗山頂でしばし悩む。「西天狗が見えない」のだ。これまで初回のビバーク、3回目のマイナス30度含めここではいやな目にあってはいるが、それでも西天狗はかすかにでも見えてはいた。見えないのは初めてであった。相当悩んだが、
・気温は高い(マイナス7くらい)
・風は弱い(寒くない)
・パートナーは相当な体力の持ち主(ウインドサーフィン上級者)
という事で、最悪戻ればいいや〜という判断をして、西天狗に向かうことにした。東天狗→西天狗はこれまでの3回ともノートレースw
コルのあたりはほぼホワイトアウト。手掛かりになるものは何も見つからない。ただし雪庇のないリッジを登るというルートが頭に入っているので何も見えない中、左にコースをとっていきリッジを見つけるべく登っていった。
今回のホワイトアウトは酔いそうになった。遠近感がまったく取れない中、足もズブズブ。自分がどう動いているか分かりづらいため、感覚のズレとでもいうのだろうか、それにより酔いを感じた。空間識失調というヤツだろうか?
とはいえ、ここは過去の経験をいかしクリア。西天狗山頂に到着。ここの下り口も視界がないとなかなか厄介だが、コンパスをフル活用して真西に向かって西尾根スタート地点へ無事到着。
この後は、ryu1bandaにルーファイ訓練をさせつつ進み、第一展望ではお湯を沸かして昼食。
以降はなにも問題はなく終わった。西尾根からの南八ツを見せたかったが、今回はお預け。それでも初本格雪山のパートナーには学ぶこと多き山行にはなったようだ。
帰りは縄文の湯で汗を流す。時間が早く、空いていたので快適だった。
p.s. 圏央道の相模原〜高尾間は、3末工期が間に合わず6月に延期。なんとも残念〜〜
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