中央アルプス三ノ沢岳:クトー・アイゼン駆使の時期限定の残雪期登頂ツアー
- GPS
- 07:02
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 675m
- 下り
- 689m
コースタイム
天候 | 高曇、気温はやや低めで最高気温1〜2℃、極楽平稜線付近でやや強い風であったが、概ね風弱し。終盤小雪舞う |
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過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・気温は低めで、概ね締まった雪面であった。千畳敷での積雪は5/14で180cm、5/16で160cm ・極楽平への登りはシートラ・アイゼン使用、稜線直下は硬く、滑落要注意、今期は残雪量は少なく、三ノ沢岳分岐までの稜線は無雪 ・伊奈側源頭部に向かう南西斜面を滑走するが、初めはハイマツ帯の藪漕ぎが少しあり。(同時期5回目であるがこのポイントでの藪漕ぎは始めて)前半はやや硬いガリ斜面であるがエッジは充分効きターンは楽しめた。高度を落とすと漸く雪面が緩んできた。 ・三ノ沢岳山頂に向けてのシール登高は急斜面のトラバース登高があり滑落注意、雪面は緩んでいるが樹木・斜度などによりルーファイの慎重性が要求される。若い健脚組はシールだけで頑張ったが、小生を含めクトー使用が多かった。山頂直下までシール登高し休憩、登頂山スキー初チャレンジの3名を含め5名がアイゼンで登頂したが、小生を含め2人は体力的にも時間的にも登頂は諦めた。 ・滑走は登りのトラバースルートは避け、北東斜面をボトムまで滑走、快適ザラメ滑走を楽しめた。 ・極楽平への登り上げは、登り易い雪渓をクトー装着で雪渓上部末端近くまで登り上げ(上部ほど雪面は硬くなり急な狭い雪渓エリアがあり緊張した。)、その後踏み跡があるような無雪エリアをシートラで登り上げた。 ・極楽平からの急斜面滑走は稜線付近〜直下の僅かなエリアが表面が僅かにクラストし始めていたが、概ね下地が締まった上質ザラメで豪快な大斜面滑走を楽しめた。 |
その他周辺情報 | こまくさの湯:700円 明治亭本店:ソースカツ丼 |
写真
感想
・千畳敷をベースにした山スキーは今回で5回目である。標高が高いエリアのため、安全に山スキーを楽しむためには、いくつかのポイントがある。積雪量(残雪量)のそれほど多くないエリアであり、急斜面が多いため、残雪期山スキーの適期は限定され、小生は過去の種々情報を参考に5月中旬〜下旬、20日前後が適期と考え毎回この時期にツアーを実施している。
・簡単に千畳敷にアプローチでき標高差300m前後の登降により三本前後の滑走ルートを選択して楽しめるのが、このエリアの利点と言えるが、情報収集、事前準備なく安易に踏み込むのは、種々トラブルの原因にもなり、慎重な立案・行動が必要である。
・三ノ沢岳山スキーは登降のルート取りなど難しい点が多く安易に踏み込むことは控えた方が良いが、条件が整いツアー日和に恵まれると、変化のある素晴らしいら山岳スキーが楽しめる。
・三ノ沢岳登頂山スキーの初回は2012年5月26日であり、残雪量がたっぷりてシールのみで山頂まで登頂でき山頂から滑走できた。近年残雪量は少なくなる傾向にあるようで、山頂から少し降った地点からの滑走になっている。
・今回のメンバーはちば山会員が5名で他の二人は以前からの山スキー仲間である。今回は立山の予定であったが前日の天気が芳しくなく、日帰りでこのエリアをCLのSが選択した。
・会員外の2名とCLのSと小生の出会いは、山スキーや夏山で偶然にお会いしてからのお付き合いが続いている。小生は毎年、年を重ね体力が年々衰えていることを実感しているが、気力は残っているよだうだ。今後も体力・気力に応じBCを山スキー仲間と楽しみたい。
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