千穂ヶ峯(速玉大社〜神倉神社)と川の古道の川舟下り【和歌山県】
- GPS
- 02:33
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 270m
- 下り
- 278m
コースタイム
- 山行
- 3:53
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 4:04
○その1:速玉〜神倉
新宮、泊地 542 ― 新宮城趾前 545 ― 速玉大社前 553/速玉大社参詣/558 ― 千穂ヶ峯登山口(三本杉登山口) 602 ― 「0.89M」標識 606 ― 「0.40M」標識 621 ― 千穂ヶ峯 638/644 ― 牛の背分岐 653 ― 第一展望台 656/707 ― 「頂上から0.43M」標識 709 ― 「頂上から0.58M」標識 713 ― 下の分岐 721 ― 「神倉神社0.11M」標識 724 ― 神倉神社参道の登山口 727 ― 神倉神社 730/737 ―女道分岐 741 ― 麓の鳥居 745 ― 神倉神社前 748 ― 国道42号 751 ― 明神山乗り越し 757 ― 新宮、泊地 802
○その2:道の駅 瀞峡街道熊野川
駐車場 931 ― 川舟センター 933/941 ― 川舟乗り場 946
●行動時間 2:20+0:15=2:35
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
/卦棔泊地―熊野速玉大社―千穂ヶ峯―神倉神社―泊地 (泊地=道の駅熊野川) 道の駅 瀞峡街道熊野川 (道の駅=<川舟下り>=速玉大社) (速玉大社=<送迎バス>=道の駅熊野川) (道の駅熊野川=和歌山家) ●登山口へのアクセス ○速玉大社 ・JR新宮駅から徒歩で向かっても15分程度 ・速玉大社から国道まで来て「速玉大社前」交差点を渡ると、歩道の路面上に熊野古道の標示がある ○神倉神社 ・JR新宮駅から徒歩で向かっても15分程度 ・新宮駅から南西方向の新宮市役所を目指し、その南西角にある交差点から西へと進む。国道42号「裁判所南」交差点もまっすぐ西進すると、やがて神倉神社に到達する ・手前に駐車場はあるが、台数多く置けるふうではない ○道の駅 瀞峡街道熊野川「川舟センター」 ・新宮から約20分、国道168号沿いにある。道の駅の敷地内、駐車スペースの北側、土産物店との間に「川舟センター」がある (いずれの記述も2022.5現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○速玉大社〜千穂ヶ峯〜神倉神社 ・速玉大社に向かって左手から神社敷地を巻く。裏手の路地に「千穂ヶ峯登山口」の標示がある。指示に従うと、民家の駐車場かと思う小路の先に山への入口がある。そこから一段上ると環境省と和歌山県が設置した山道案内図がある ・コースは不明箇所もなく、標示も細かいピッチで現れる。尾根道は、今回上った速玉神社裏手の登山口(「三本松登山口」とのこと)から越路トンネル付近へと続くもの。神倉神社へは、牛の背コースを含め2本のルートが分岐している。牛の背は急なアップダウンがあるとのこと、今回は牛の背を迂回するルートを取った。迂回するコースも尾根から下の分岐点へは急下降の道で、草と土の滑りやすいものであった ・神倉神社へは、「神社0.11km」標識から短絡する道があるようだが、それには気づかず参道途中にある千穂ヶ峯登山口まで下降してしまった (2022.5現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ・新宮駅から速玉大社までの間には、コンビニや飲食店多数 ・新宮駅から神倉神社に向かうルートは、特に市役所以降は住宅街となるため、あまり店舗は期待できない。国道交差点の角付近にコンビニがある ●日帰り温泉 ・新宮市内には銭湯「なぎの湯」、雲取温泉には「高田グリーンランド」などがある。那智や勝浦まで行くと、温泉や日帰り入浴施設もある ●川舟下り(道の駅〜速玉大社) ・道の駅瀞峡街道熊野川に併設されている川舟センターで乗船し、速玉大社付近まで下る。熊野古道のうち、本宮から新宮への皇族方のルートとして使われたものの一部を再現している ・事前予約制、川舟センターにて日中受付。大人4,300円、子供2,000円。語り部付き ・便は10時発と14時30分発がある。注意事項の説明などがあるため、30分前に集合する ・行程は、川舟下りが概ね1時間30分、自家用車でセンターに行っている場合には、速玉からの戻り送迎が準備されている(これ自体は無料)。戻り時間は概ね30分 ・今回利用した午前の便であれば、9時30分に現地集合、現地解散は12時頃となる (2022.5現在) |
写真
感想
1 千穂ヶ峯
熊野古道歩きを続けているが、つい先日、新宮市にはかつての「川の古道」を再現した「川舟下り」があると聞いた。早速それに行ってみることとした。舟だけでは山歩きにならないので、速玉大社からその摂社「神倉神社」までの山歩きを加えることにした。
予約できたのが午前便であったので、早朝に山歩き、そののち舟下りとした。
新宮の宿を早朝に抜け出し、朝の散歩よろしく速玉大社へ。大社までの道取りは3月に来たばかりである。そのときも6時前からの歩きであった。まだ暗い中での出発となった前回とは異なり、今日はすでに明るい。季節の進行を感じる。
太陽が早起きなせいなのかはわからないが、今日はすでに出歩いている人影を見かける。散歩、掃除と人それぞれだが、街が目を覚ましつつある様子が感じられる。
まずは速玉大社にお詣り。今日もやはり参道を掃除する人がいらっしゃる。前回同様に、にこやかな挨拶を受ける。そんな様子からもあらたかなる場所を感じる。
神社を出て、周囲を巻くように進み裏手へ。カーブミラーの支柱に「千穂ヶ峯登山口」という手書き札がある。それに従い進むが、札がなければただの行き止まり道だ。行き止まりかと疑う民家の前から細道で山へ。
山道は、そうそう見失わないようなしっかりとしたもので、急な勾配を上っていく。「山頂まで0.89KM」というのが現れるが、10メートル単位とは、これまた厳密だ。それに従うまでもなく、一本道を上っていく。ある程度上ると尾根となり、反対斜面の熊野川が木陰に見え隠れする。よく見ると朝靄に包まれている。しっかりと見えると壮観だろうが、隙間からちょっと見えるだけなのが残念だ。
次第に細々した上りとなり、ピークを越えてひと下りの後、上り返すともう山頂。千穂ヶ峯とは書いてないが、権現山の解説板やうずたかいケルンが山頂であろうことを示している。眺めがないこともあり、一休みしたら先を急ぐ。
急坂を下ると、珍しく木製手すりが続いている。よく見ると手すりの向こうには崖があり、熊野川へといっぺんに切れ落ちている。熊野川側は急崖になっており、地図でも等高線の立込方が西面と東面では全く異なる。大きな山塊に熊野川の流れがぶつかり、削られた結果なのであろうか。
さらに進むと「牛の背分岐」。牛の背は厳しいようでガイドによっては点線道になっている。時間のこともあるので迂回路へと更に尾根を進む。尾根を上るとすぐに第一展望台へ。
展望台からは新宮の街が一望できる。残念ながら雑木が成長してしまい、純正の一望ではないが、樹木の隙間から新宮城跡や新宮駅、さらには太平洋を望むことができる。
先へと進むと、迂回路の分岐点。残念ながら迂回路には標識はなく、手書きの小さな案内が導くのみだ。急斜面の草付きを下降する。昨日の雨もあって滑りやすい。慎重に下り続けると、やがて目の前に牛の背や神倉神社を案内する標示が現れる。標示に従い右へと進む。
草付きの緩勾配を行くと「神倉神社0.11KM」の標示が現れる。標示の裏手に続く道があるとは思ったが、構わず標示通りに下降。ほんの暫くで神社の参道途中に顔を出した。そこから参道を上り返すと神倉神社に到着。どうやら先ほどの標識裏手の道を行けば、まっすぐ神社敷地に到達できたようだ。
神社の中へと進むと奥にゴトビキ岩に踏みつけられたような社殿がある。せり出すゴトビキ岩の迫力もなかなかのものだが、眼前に開けた市街の景色も素晴らしい。ここも断崖絶壁の上だ。海までが一望できる。大岩の迫力に圧倒されつつ、社殿にお詣りし、下降へ。
しばらくは緩やかな石段が続くが、やがて「女坂」なる道が分かれていく。ここからが当神社の代名詞のひとつでもある急な石段で、踏み外すと下まで転がり落ちそうだ。2月6日の御燈祭のときには、たいまつを持った「上がり子」約2,000人(!)がこの階段を駆け下りるそうだ。さぞや迫力あることであろう。
当方は駆け下りることなく、ゆっくりと下界へ。境内を出て、街中を進み、宿へと戻った。
2 川の古道(川舟下り)
クルマで川舟センターへと向かう。センターで救命胴衣と編み笠をお借りして舟へ。今日は2艘が出るようで、それぞれに8名が乗船する。
ガイドさんの軽やかな解説で、川の古道の歴史、周囲の滝や岩が紹介される。途中の「骨嶋」で行ったん下船し、骨のような岩に上る。その後もゆったりとした川下りは続く。御船島を周回して、最後は速玉大社のすぐそばの土手へ。上がって神社方面へと進むと、かつての川原家を再現した「川原家横丁」がある。すぐに戻りのマイクロバス便が出るので、横丁はちらっと見ただけであとにした。
たまには、歩かない古道巡りも乙なものだと思った。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する