敗退記録 高島トレイル トレイルスルー、ハーフで断念
- GPS
- 23:54
- 距離
- 38.8km
- 登り
- 2,571m
- 下り
- 2,703m
コースタイム
高島トレイル公式マップのタイムを山行にされたほうが賢明かと…
24日
愛発越 5:48
乗鞍岳 7:57
黒河峠 10:25
赤坂山 13:30
寒風 14:52
大谷山 15:56
抜土 16:52
25日
抜土 6:16
大御影山 8:36
大日尾根分岐 10:34
三重嶽 13:03
武奈ヶ嶽北尾根(ワサ谷分岐) 16:00
26日
武奈ヶ嶽北尾根(ワサ谷分岐)6:17
武奈ヶ嶽 6:46
水坂峠 9:25
天候 | 3日とも晴れ!暑かった〜! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
24日宿からタクシーで愛発越(国境スキー場) 下山後、水坂峠から徒歩にて保坂BS バス・電車・バス・バスと乗り継ぎ桑原橋にマイカー回収 |
コース状況/ 危険箇所等 |
水場について 愛発越から抜土 この間で水をとれる場所は、黒河峠付近(未確認)・三国山分岐手前・明王の禿手前・抜土 黒河峠付近以外の3か所は生水そのまま飲んで大丈夫でした。個人差はありますので不安な方は浄水器利用が吉 抜土から水坂峠 この間は、三重嶽をすぎP855から下りたあたりの池・水谷別れからワサ谷分岐までの間に池(水たまり程度)で浄水器を使用して水をとりました。水坂トンネル手前から角川方面へ下りるとそこそこ水量のある沢。(トレイル上から見えていた) ルート不鮮明・不安になる個所 黒河峠手前、鉄塔めがけて関電のプラ階段を下るあたり。テープ類がないので少々不安になりますが、そのまま進んでOKです。 大谷山までは歩く人もそれなりに多いので今の季節なら問題ありませんが、草原地帯は冬道の名残があるので少々困惑するかも。 大谷山〜抜土は、縦走の人ぐらいしか歩かないので踏み跡が細くなりますが、基本テープを追いかけていけば大丈夫。 大御影〜三重嶽。こちらも縦走の人しか歩かなそう。残雪でトレイルが途切れる場面もしばしば。倒木やブッシュのためトレイルを逸れることもあるので要ルーファイ 武奈ヶ嶽〜水坂峠。最後の急坂区間が終わった後、杉の樹林帯なので落ち葉や枝で踏み跡不鮮明。 |
写真
感想
念願だった高島トレイルスルーハイク。
大見え切って行ってはみたものの…
結果から言うと、途中敗退。今回はハーフで終わってしまいました。
悪い見本の典型のような山行になりましたが、自分への戒めとして記録に残します。
一日目
早朝前泊の宿からタクシーで登山口へ、国境スキー場のゲレンデ登りから始まります。
ゲレンデを登り切って、トレイルに入ると気持ちのいいトレイルが、のはずがここらの山特有の低く倒れた木の枝。
あちこち引っかかり、意外と手ごわい…
まあそれでも比較的順調に、黒河峠に到着。パンをかじって休憩し…
しかし、お天気が良すぎで暑い。なにせ、ブナ林はまだ葉が出ていなく日陰というものがあまりない。水の消費も増えていく…
三国山手前の水場で給水し、しばらくクールダウン。
その後は、ほぼ順調に日差しに焼かれながら寒風まで。ここで今日のめどが立ったことなのでしばらく休憩。
後は大谷山を越え急坂を下ってテン泊予定地抜土に到着。
この抜土。テン泊にいい場所ではあるのだが、テントを張ったのが林道わきの砂利の上。マット越しにも何だか固く寝心地が悪い。また水腹の影響か、あまり食欲がわかず、水分補給もこの夜はあまりできず。電解質異常なのかときおり筋肉がこわばる…
二日目
そんな心地の悪い夜を過ごして翌朝・・・
体のこわばりは無くなったが、依然食欲はあまりない。朝食もそこそこに撤収して出発。
大御影山手前で蜂蜜と干しバナナで栄養補給。コースタイムより少々遅れで大御影へ。
ここから先、ルート不鮮明で地図とテープを頼りに点と点をつなぐ歩きになる。枝や倒木をよけて歩きやすいところを進むといつの間にかトレイルから逸れそうに…
逸れないように気を使うので神経が疲れる。緊張のため口が渇く・・・
そして、途中の休憩などでかなりのタイムロスをしながら大日尾根分岐。
今から思えば、ここらで何かまとまったものを食べておけばよかった…
三重嶽まで、いくつかのピークを越えて行く。行動食で補給するが、水の消費も増えてきた。
残雪でトレイルが埋まって、ルート探しにうろうろすることもあり依然神経が疲れる。
シャリばて気味なのか、歩くペースも悪い。
三重嶽手前で休憩中、三重嶽から人の声が…人の声を聞くのは寒風以来
団体さんのようだ、ホッとする。三重嶽に到着するともう団体さんは行ってしまったようだ。
休憩もそこそこに出発するが、所々に雪原がありトレイルを覆い隠す。
そしてその先で痛恨のルートミス。すぐに気がついて復帰したが、なんと先ほどの団体さんが目の前に現れる。
自分は北西の枝尾根に入りかけたが、彼らは南東の枝尾根に入りかけたらしい…
そして、P855すぎの池で彼らの背中を見送り休憩。水坂峠までたどり着けないと判断しビバーク用の水を500cc確保。水谷別れ先の池でもう500cc確保し適地を探しながら進む。
そして武奈ヶ嶽北尾根(ワサ谷分岐)に到着。ここからは石田川ダムにエスケープもできるのでここにテントを張り、翌朝どうするか考えよう。
今日は行動食しか口にしていないので、とにかく回復のために食べたいが水の残が約1リットル強。下山用の水も残しておかないといけないので、食欲も依然としてあまりないが、昼食べるはずだったパンと行動食を水で流しこみ横になる。
体のこわばりは昨日よりも強く出たが、とにかく横になって少しづつ水を飲みながらいつしか眠りにつく。
樹林帯とはいえさすがに稜線上は風が強く、夜中に何度か目がさめたが昨日よりは幾分眠れた気がする。
三日目
体のこわばりも取れ、幾分回復したようだが、こんなていたらくではままならない。
なので、今日は武奈ヶ嶽から水坂峠へ向かいハーフスルーとして今回の山行を終わることにした。
朝食代わりの行動食を摂り、水を飲み出発。ここで水の残800cc。
朝一は涼しいので水坂峠までまあ持つだろう。
やっぱり一晩寝てると回復はしているもので、武奈ヶ嶽・赤岩山西峰を難なくパス。
劇下り区間もどうにかクリアして水も何とかセーフ。
水坂峠に到着!あ〜無事に下山できてよかった〜
デポしてあったミネラルウォーターを一気飲みし、保坂BSへ
後は、バス・電車・バス・バスと乗り継ぎ車を回収。その足でデポの残りも回収し、てんくうでさっぱりしてから帰宅の途に着きました。
帰り道、己のふがいなさと力量のなさを反省しながら走行中・・・
カーラジオの音楽に反応してか、突然目頭が熱くなり目から汗が・・・
反省点は多々あります。
トレーニング不足での体力不足
適切な水分とミネラル補給(水飲みすぎ)
適切な栄養補給(食事があまりとれなかった)
あせらない・へこたれない精神力(たぶんルートミスする時はあせっているんだと思う)
ルーファイ能力不足
数え上げたらきりがありません。
認めたくないですが…悔しいですが…現実です。
これらをクリアしつつ、いつか完歩を目指したいと思います。
ああ、また眼から汗が…
コメント
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sabakanさん。初めまして。おなじく大阪のtomytomyと申します。因みに同じく50歳です。
5/2から5/5までテント3泊4日で国境から駒ヶ岳まで縦走するので、レコ、大変参考になりました。
そうですか。雪がまだそんなに残っていいるのですか。
秋に駒ヶ岳からナベクボ峠まで縦走したのですが、完全に踏み跡だけが頼りですよね。黄色いテープはあったら安心、という程度ですよね。それで残雪で踏み跡が消えていたらかなり困難なルーファイになるのはわかります。
特に大御影〜三重嶽と、水坂峠手前の最後の急坂区間が終わった後は慎重に進むようにします。
あと、暑さを覚悟することとか、倒木を越えることとか、水をセイブすることとか。
私も体力の限界が来たら、勇気をもって撤退するつもりで行ってきます。
tomytomyさん はじめまして
悪い山行の見本のようなレコですが、コメいただきありがとうございます。
今回は、悪循環にハマったせいもありますが、本当に心身ともに疲れました。
残雪でのルーファイですが、
雪の量も、この時期日に日に減ってはいきますので少しはましになるのでは?と思います。
あとお天気が良かった場合、日中かなり暑くなりますので暑さ対策必須です。
私もこれが悪循環の始まりだったので・・・
GWあけに無事完歩のレコがアップされること楽しみにしています。
高島トレイルは私も一番縦走してみたいトレイルなのでとても参考になりました。
このトレイルは本当に皆さんルーファイで一番苦労されてますよね。。。
私にはまだまだその手の技術も精神力もありませんがいつかsabakanさんのレコを参考にチャレンジしたいと思います!
今回はハーフになって残念かとは思いますが無事ケガも無く下山なさられて良かったですね。
感動しました、ありがとうございました。
teteさん はじめまして
悪い山行の見本のようなレコにコメいただきありがとうございます。
teteさんもよくマキノ通いされているようなので、やっぱりいつか行かれるんでしょうね。
このトレイル。本当にルーファイと精神力を試されました。
そして、私の場合は返り討ちにあった訳ですが、今後はセクションとショートスルーで完歩に向かっていきたいと思います。
そしていつの日か、全線スルーリベンジしたいと思います。
teteさんのトレイルスルーハイク、いつの日か実現することを楽しみにしています。
sabakanさん、おはようございます。
レコをお待ちしておりました(笑)
ゴールデンウィーク後半に高島トレイルにチャレンジしようと
思ってましたので、本当に参考になります。
お天気が良すぎて暑いから、初日から大変だろうな~と
下界から見守っておりましたが、やはり・・・
お天気がいいのも良し悪しですね。
昨日の比良でも水の消費量が凄かったので、水は心配です。
他に気をつけるところとか、参考になりますね~。
どこまで行けるか分かりませんが、頑張ってみたいと思います!
tomytomyさんも行かれるんですね。
どこかでお会いする確率が高いと思いますので、
その際にはよろしくお願いします。
doiceさん こんにちは
暑い中のリトル比良お疲れ様でした。
水を心配するなかのラスボスのヤケオ山登りきついですよね。
私も去年リトルからの全縦の際ひどい目に逢いました。
今回暑さに負けて体調崩して、メロメロのままあえなく撃沈してしまいましたが、
dolceさんはそんなことにならないよう頑張ってくださいね!
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