西別岳 〜3年ぶりの山開き行事〜
- GPS
- 03:19
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 526m
- 下り
- 519m
コースタイム
天候 | 下界は晴天、登山口は霧雨、山頂は暴風雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前日からの雨で濡れていましたが、おおむね良好 |
その他周辺情報 | 帰りに「しまふくろう」に寄りました。 日帰り入浴500円、レストラン併設。 入浴後、ソフトクリームをいただきました。(400円) なかなか濃い味で思っていた以上に美味しかったです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
防寒着
雨具
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
サングラス
ストック
カメラ
|
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感想
毎年恒例の「西別岳山開き」に参加してきました。
とは言え、行事としての山開き(神事)は実に3年ぶりになります。事前に、(事務局の)標茶町商工会からイベント決行の連絡があったようです。
今回の山行を計画したのは、これも毎年恒例、一條君でした。
「5月最終日曜日(29日)に西別岳山開きに行きますので、皆さん予定しておいてください!」
他でもない、一條君の呼び掛けです。私も2つ返事でOKします。
ところが、前週になって一條君が不参加を表明します。
「29日に祖母の法事を我が家ですることになったので、今年は不参加です。皆さん、楽しんできてください!」
「まぁ、仕方がないよね。でも一條君、確か公子さんの葬儀は本家の浜中が仕切っていたよね?一條君の家にはお呼びすら掛からなかったので、お乳上が一人で参列してきたって言ってなかった?そんな御家事情で、どうして今回は一條君の家で開催することになったの?別に一條君の家庭事情に口を出す気はないけど、不思議だと思ってね。」
「実は私もよく分からないんです。まぁ、父もあの生い立ちなので・・・」
「一條君はよくお乳上の生い立ちがどうって、含みを持たせて言うけど、どんな生い立ちなの?別に興味はないけど、そういう言い方されると気になるよね?」
「・・・」
「いや、言いたくないなら無理に聞きたいわけじゃないけど」
「いえ、言いたくないわけじゃないんですけどね・・・」
「あれ?ひょっとして一條君、お乳上の生い立ちを知らないわけじゃないよね?」
「はい、実はそうなんです。」
「じゃぁ、今までお乳上の生い立ちがどうとか言っていたのは、ひょっとすると全部お母さんとか親族の受け売りだったってことだね?それをそのまま私達に言っただけで、自分自身は何も知らなかったし、もちろん自分自身の考えでもなかった。自分はそれで納得したので、そう答えておけば私達も納得すると思った。ってことだね?知らないなら知っている人に聞けばいいのに一條君自身はそもそも理解する気もなかったしそれほど興味もなかった。のかな?」
「その通りですね。」
不参加を表明しても、スタート前からネタを振りまく一條君に感心しつつ、参加者の確認をします。
結局、今年は私と小林大輔君(仮名)、お天気の条件付きでsu-sun、の3名が参加することになりました。前週時点での予報は雨、降水確率90%でしたが、直前の予報は曇り(ただし強風)に変わり、su-sunも参加を決めます。
山開き行事は8時からです。
私が朝の仕事を終えて、すぐにスタートすればちょうど良い時間になります。
早朝の時点では前日の雨が残っていましたが、5時頃からドンドン天候が回復し、6時半の出発時刻には青空が広がってきます。
「これは予想以上にお天気に恵まれるかも!」
期待が高まりますが、出発時から(平地でも)強風だったので、嫌な予感も頭をかすめます。
と言うか、私の車の不調にも嫌な予感がします。
後輪からの異音、大事に至らなければいいのですが・・・
そして山麓の虹別市街地までは晴れていたのですが、山の方は雲に覆われていました。路面も濡れた跡が目立ってきます。
イベント会場の西別小屋は霧雨が降っていました。
そして、神事中にお神酒が倒れるほどの風が吹いていました。
山開きの儀式終了後、簡単なインタビューを受けました。
後日、標茶町のYoutubeに動画がアップされました。
一連の儀式が終了する頃には少し雨脚が強くなってきます。
「でも雨予報じゃないし、レインはまだいいかな?」
そう思いながら登山を開始しますが、雨脚は弱まるどころかどんどん強くなってきます。
「こりゃダメだ!レインを着なくちゃ!小林君(仮名)は先に行って!後から追いつくから!」
私はリュックを下ろし、レインの上下を着込み、ザックカバーも装着しました。
着替えにやや時間を要しましたが、がまん坂途中で小林君(仮名)一行に追いつきます。
今日のsu-sunは軽装で来ていたのでとても身軽そうでした。
すたすたと先を歩きます。
やはり装備の荷重はとても重要な要素です。
私も今年は日帰り登山ではアタックザックに必要最低限の装備で登る機会を増やそうと考えています。
がまん坂を登り切り、リスケ山分岐に差し掛かった辺りから、「強風」は「暴風」に変わりました。
この辺から「ごくらく平」まで、歩くのも困難なほどの暴風に見舞われます。
なんと!巨漢の小林大輔君(仮名)がふらつくほどの暴風です。
華奢な私は何度も飛ばされそうになります。
数組のパーティがココで撤退します。
強風だった吉田岳以上の風です!
何より、顔を打つ雨が痛いこと!
私はパンチドランカー状態に陥ってレインウェアのフードを目深にかぶり直します。先ほど装着したザックカバーがザックから剥ぎ取られます。
「ベルトで固定しているから飛んでいくことはないだろうけど・・・」
期待していた花々は、そこそこ咲いているのが確認できたものの、この暴風雨にとても可哀想な状態でした。
エゾコザクラは終わりかけていたので、また来年以降だね。
そして何より、カメラが心配です。
なんとか登頂は果たしましたが、カメラが雨滴に濡れて動画も不鮮明ですし、写真は断念しました。
時折、風が弱まるスポットで写真を撮ってみましたが、こんな天候でいい写真が撮れるはずもありません。なにせ、強風地点ではカメラを出すと同時にレンズが雨滴だらけになるのです。
今まで何度も西別岳に登りましたが、過去最悪のお天気だったことは間違いないでしょう。今後は「ガスで何も見えない」程度で文句を言わないように気を付けます。(笑
出発前は、天候好転の期待の方が大きかったのになぁ。
このハイキングコースで、下山してホッとしたのは久しぶりです。
摩周岳まで縦走した帰りに雷雨に見舞われて以来かな?
下山すると、頭上には青空が広がっていて陽も射していましたが、山頂方面はずっと雲の中のままでした。
帰りの温泉(別海まきば温泉しまふくろう;クローバー温泉の近くなので、泉質は同じモール泉かと思いましたが、全く予想を裏切って食塩泉【ナトリウム−塩化物泉】でした。)が天国に感じたことは言うまでもありません。
一條君!
今日は欠席して正解だったよ!
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