扇沢周回ルート7座巡り(蓮華岳丸石尾根→爺ヶ岳南尾根)


- GPS
- 17:38
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 2,795m
- 下り
- 2,806m
コースタイム
- 山行
- 15:59
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 17:34
天候 | 快晴☀後〜曇り☁ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
前日(26日)に停めた車がたくさんあって、深夜にもかかわらず開きスペースわずかでした。 でも、当日(27日)夕方に帰ってきたときは、ガラガラでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★登山ポスト 針ノ木岳登山口と柏原新道登山口にそれぞれあります。 ★ルートの状況・危険箇所 日当たりの良い急斜面はザラメ状でアイゼンが効き難いところが結構あり、トラバースは緊張を強いられました。 南側に斜面が向いている山(特に鳴沢〜種池山荘辺り)ほど、雪解けが進んでいて、スノーシューでも踏み抜き頻発!!地味に体力を消耗しました。 それと尾根上に巨大な縦に割れたクレバスが岩小屋沢岳付近にあります。通過時は慎重に。 いずれにしても危険箇所満載で書ききれませんが、慎重な行動あるのみです! |
写真
感想
昨年末行きそびれた針ノ木岳と蓮華岳。
「この時期でも行けるかな?」なんてことを、先週の烏帽子岳の帰りに思いつき、早速ヤマレコユーザさんの山行記録やネットのブログ情報で収集開始。
丸石尾根が冬季ルートで使えることが判り(madahaさんの山行記録参考になりました。この場を借りて感謝ですm(_ _)m)
扇沢を起点に周回ルートを計画。
冬季はあまり情報が無いので、雪の状態やら未知数の部分が多くて不安でしたが、
「まぁ、厳しそうだったら、エスケープで針ノ木で下っても良いし。」
ということで心に保険を掛けつつ決行しました。
★扇沢無料駐車場〜丸石尾根取り付き GPSでトラックを保存しておいたので、大方外れないように注意しながら進みましたが、夜だったので最初の渡河地点は慎重に選
んで渡りました。取り付き初めからいきなりの急登です。つぼ足ではきつそうだったのでアイゼン装着してひたすらザラメ雪混じりの樹林帯を登り続けます。(踏み抜き注意!!)標高1800m位のところで踏み抜きにがまんできずスノーシューへチェンジ!ここからは順調に高度を稼ぎます。
★丸石尾根ジャンクションピーク〜稜線乗り上げ
まだ日の出前の暗いうちに樹林帯を抜けて開けた場所に着くと、ぼんやりとしていた周りの峰峯の輪郭が次第にはっきりとしてきて、周りの景色に圧倒されます。ここからは稜線までの急斜面が続きますが、雪質は日中の日当たり具合で表面がクラストしているところもあれば、ザラメ状のところもあります。最後の稜線乗り上げ箇所は、雪庇を避けながら、ピッケルで身体を確保して慎重にこなしました。乗り上げたところからの景色はまさに絶景!
「やったぁ〜」って叫びたくなりました。
★蓮華岳〜針ノ木岳
稜線乗り上げからは、踏み抜きもあまりなく快適なスノーシューイング。ただ、蓮華岳からの下りは結構急で、転倒したらどこまで落ちていくのか判らないので、慎重な足裁きで進みます。途中のコルにある針ノ木山荘は営業こそしていませんが、テントが1貼りあり登山者の姿も見えました。ここで、登り返しの斜面の角度、雪質からま
たアイゼンにチェンジ。先程の登山者の方が付けたのでしょうか?
トレースをありがたくいただき山頂へ。雪渓上部はトラバースが多いので緊張しまく
りです。ここで滑落したら間違いなく。。。
それにしても見事な雪渓です。スキーの滑走跡が縦横無尽に付いていましたが、BCスキーヤーには最高のスポットなんでしょうね。
★針ノ木岳山頂
針ノ木岳の山頂はそれほど広くなく休憩ポイントとしてはイマイチですが、とりあえずずっと歩き通しだったのでここで昼食ブレイク。下からは列を成して大勢の登山者が雪渓目指して登って来る姿が見えます。
「みんな頑張っているなぁ。。。」
(ちなみに6月1日は針ノ木慎太郎祭です。)
★針ノ木岳〜スバリ岳
針ノ木岳からの下り始めから急斜面のトラバースが続きますので、慎重にやり過ごします。登り返し地点を過ぎた辺りから夏道が露出していて、山頂まで岩稜帯の○ペイントを目印に登って行けました。ただし、浮石や崩れやすいところが多いので注意が必要です。
★スバリ岳〜赤沢岳
赤沢岳へは一旦大きく下って登り返します。できるだけ疲労の少ない夏道を見つけて行くようにします。
★赤沢岳〜鳴沢岳
鳴沢岳へも夏道が通れるところがあり、気分的には楽に行けましたが、ここら辺か
ら疲労感が出てきて水分を頻繁に取るようになりました。
★鳴沢岳〜新越山荘〜岩小屋沢岳
鳴沢岳から雪質が一気に悪化します。時間帯もさることながら山の向きが全体的に南向きになるからでしょうか、稜線上でも踏み抜き頻発です。ここでスノーシューにチェンジしますが、硬そうな所を選らんで行かないと、スノーシューでも踏み抜きます。地味に体力を奪われながらの登行は、がまんあるのみですね。それでもずっと左側に見える立山・劔の山容に癒されて、進み続けることができました。直前の偽ピークを越えてとうとう6座目、あと最後の爺ヶ岳を残すのみです。
★岩小屋沢岳〜種池山荘〜爺ヶ岳南峰
岩小屋沢岳からの下って、種池山荘へ登り返すところでアクシデント発生!!!なんと、ハイドレーションキャップから水が吸えなくなってしまいました。(水分ゼロです)仕方なく、雪の綺麗なところを口の中に放り込んでしばらく溶けるのを待ってから飲み込みます。(非常時の水分補給です。)
★爺ヶ岳南峰〜南尾根下山〜柏原新道登山口〜扇沢無料駐車場
南峰は冬季限定ルートで、種池山荘から夏道ルートが使えれば爺ヶ岳は登らずに済んだのですが、やはり雪のため無理ということで、きっちり南峰まで登りきり、一気に下山します。頂上直下はまったく雪の無い岩ゴロのジグザグルート(赤布目印あり)で下りますが、標高2300m位のところで雪の尾根に合流します。ここで、二人組みのパーティが良い感じで爺ヶ岳を見ながら飲んでるようでしたので、ちょっと話をしてから元気をもらって最後しっかりとトレースの付いたルートを急いで下りました。夏道の柏原新道に合流してもところどころ雪の塊が残っています。ヘロヘロの状態で何度もコケながら、途中暗くなってからはヘッデン装着で無事登山口まで到着しました。そこから、舗装道路を歩いて扇沢無料駐車場へ着くと周りは真っ暗。車は夜中に来た時と違ってガラガラに減ってましたね。
今回も順調とは言い難いし、ハイドレーションは大きな反省点ですが、でも
「やりきったぁ〜」1日でした。
その他の写真と山行記録は↓
https://yamap.com/activities/18356961
フォローに入れていても自分の山歩きで頭が一杯。久しぶりにフォローして改めて凄さに驚嘆。
このコース(蓮華岳は除く)は日帰りとして今年の残雪期に行きたいと考えていたところです。
自宅から見えるピークは全て日帰りしたのですが、種池山荘から針の木岳の稜線は行っていないなぁと何時も眺めている次第でした。
初めてのコースで尾根の痩せ方が読めなく残雪期で大丈夫か不安でもあります。やはり、急斜面のトラバース等あるようですね。(6月梅雨前を考えているのでそれ程心配はいらないか)
逆コースで針の木岳からはマヤクボカールをグリセードで下りたいと考えています。
自分もこのルートは雪が無い時期に稜線歩きしようと思っていましたが、立山・剣に黒部湖を眺めながらの贅沢な旅を満喫できました。ただ、体力的にはきつかったです。
尾根自体はそれほど狭いものではなかったので、これから夏道がもっと露出すると歩きやすくなると思います。
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