三ッ峠山はパノラマと花の山だった(御坂口[登山口バス停]〜府戸尾根〜河口湖駅)
- GPS
- 05:17
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 722m
- 下り
- 1,094m
コースタイム
- 山行
- 4:23
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 5:18
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り)河口湖駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登りは車も通れるほどの広くてよく整備された道。下りは登山道らしい道で踏み跡は明瞭。ガレ,岩場はなし。危険個所も全くなし。 |
写真
装備
MYアイテム |
翔亀
重量:0.61kg
|
---|---|
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
熊鈴
|
感想
初めての山は、楽しみでもあり緊張もする。自家用車を使わない私にとって、三ツ峠山はハードルが高く、なかなか踏ん切れなかった。1日1本のバスを使った登りは楽そうだったが時刻が遅く、下りはどのルートをとっても長く下山時刻に不安を残す。日の延びたこの時期、一番道が安定していそうな府戸尾根-河口湖駅を選択して、いざ出発!!
なかなか素敵なコースでした。行きはだらだらとした広い道の単調な登りが続いたが野草の花たちが楽しませてくれ、いざ広い"山頂"に到達するとさまざまな絶景が楽しめました。富士山だけが雲に隠れていたのが残念だったが、このパノラマ絶景はなるほど人気の理由が判ります。
下りも意外に楽しかった。植樹林帯もあったが、ミズナラなどの自然林が美しい気持ちの良い道。歩きやすい道だったので、先が長いこともあって、ついつい飛ばしまくってしまってしまい、予定より1時間以上早く、河口湖駅に到着してしまった(計画では16:40着)。
こんなことなら、もっとゆっくり野草や樹木を楽しめばよかったとも思う。念のため持って行ったマクロレンズも、先が気になり使わずじまいだったので。登山口から木無山の少し下までの野草の花の多さは特筆できると思う。早春から晩秋までさまざまな花で楽しませてくれるだろう。大体様子が判ったので、次はじっくりと花を楽しみたいと思う。
<太宰治と三ツ峠山>
三ツ峠山といえば太宰治で有名です。「富嶽百景」(昭和14年)です。太宰は井伏鱒二の誘いで御坂峠にある天下茶屋に2か月ほど逗留した。御坂峠は甲府から東海道に出る鎌倉往還御坂路の途中にある峠で標高が1300mある。この逗留記が「富嶽百景」で、ここから見える富士は「むかしから富士三景の一つに数えられているが」「あまりにおあつらいむきの富士で」「まるで、風呂屋のペンキ画だ」とこき下ろしている。しかし何度も富士を見るにつれ「富士には月見草がよく似合う」とか「私の考えている「単一表現」の美しなのかもしれない、と少し富士に妥協しかけ」たりする。鎌倉往還御坂路はその後近くに新御坂トンネルが出来て(国道137号)、もうあまり使われなくなったが天下茶屋は今でもあり、1日1本出ている「天下茶屋行のバス」で行くことが出来る。なぜ天下茶屋の話を長々としたかというと、「富嶽百景」にこうあるのだ。「私が、その峠の茶屋へ来て二、三日経って、井伏氏の仕事も一段落ついて、ある晴れた午後、私たちは三ツ峠へのぼった。三ツ峠、海抜千七百米。御坂峠より、少し高い。急坂を這うようにしてよじ登り、1時間ほどにして三ツ峠山頂に達する」。太宰はどんな道を登ったのだろう。
<野草の花について>
近所の低山の高麗山で四季の野草は大体観察してきた。山渓ハンディ図鑑でいうとほとんどが「野の花」。たまに「山の花」が咲く。一方、この山は基本的には「高山の花」ではない。まさしく「山の花」だ。一見、馴染んでいた「野の花」と似た花が多かったが、どうも微妙に違う。写真コメント欄にそれっぼい同定をしてみたが、細部の確認はできていない。「山の花」にうってつけのフィールドとして、しばらく通い続けることが必要だと思う。(なお今回は部分的にしかアップしていないので、今後追加するかもしれない)
<交通事情について>
御殿場駅から河口湖駅までの特急バスが運休中だったので、藤沢・辻堂から河口湖駅までの高速バスを使ってみた(ほとんどの乗客が富士急ハイランド)。河口湖駅着が9:00。三ツ峠登山口へのバスの発車時刻が9:50。時間が空き過ぎと思っていたが、中央高速の渋滞に巻き込まれて、大幅に到着時間が遅れた。50分遅れの9:50着となり、三ツ峠登山口へのバスに飛び乗ったのだった。乗り遅れるのではないかと冷や冷やし通しだった。
もっとも三ツ峠登山口へのバスは満員で乗り切れなかったようなので、増便の準備美が進められていた。多少の遅れでも大丈夫だったろう。
この日は、土曜日の晴天とあって、レジャー客が殺到したのだろう。高速バスの時間は当てにできないことは留意が必要だ。ちなみに、帰りは河口湖駅から御殿場駅へのバスに乗ったが、河口湖付近の一般道の渋滞で御殿場駅着が20分遅れだった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する