雨飾山
- GPS
- 06:43
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 1,028m
- 下り
- 1,047m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
前日夜には通行止めが解除されて、ここまで乗り入れ可能となっていたようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
標高1400mを超えると谷筋に残雪あり。数カ所アイゼン装着して横断。 残雪の上にはベンガラでマーキングしてあるが、荒菅沢前の残雪や雪渓でマークを見失いやすく迷いやすい箇所があった。 笹平までの稜線でも短いがやや急な残雪が残る箇所あり。 天気が良いと昼前後は残雪が溶けて所々登山道が沢のようになっていた。 |
その他周辺情報 | 雨飾高原キャンプ場までの林道途中、雨飾山荘の下に寸志で入れる雨飾高原露天風呂あり。とても整備が行き届いて、新緑のこの時期は最高だった。 |
写真
装備
個人装備 |
食料
地図
コンパス
保険証
飲料水(1L)
スポーツドリンク(1L)
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
医薬品
タオル
携帯電話
雨具
時計
非常食
熊鈴
ヘッドランプ
ロールペーパー
ザック
タイツ
Tシャツ替え
長袖ジャケット
車
ズボン
グローブ
ハット
靴
カメラ
コンロ
コッヘル
ナイフ
10本爪アイゼン
|
---|---|
備考 | ピッケルはあったほうが良い。使い方わからんけど。 |
感想
百名山で昔知り合いと登ったことのある雨飾山に。
出端の湿原歩きから水芭蕉がお迎えしてくれる。早々と残雪もありまさに初春。今日は登山口まで林道が開通していて団体パーティーも含めて多数先にトレースがありそうなので道迷いはなさそうとホッとする。
しばらく雪に埋もれた木道も含めて湿原を歩くとやがて斜面に取り付き登りに。樹林帯の登りはちょっと急だが、ロープ等が必要な箇所もなく快適だった。
標高1400mを超えるとトラバース気味となり、残雪を歩く箇所が出てくる。残雪が残るブナの林の中をベンガラのマーキングをたどっていく。最初のうちはわかりやすかったが荒菅沢手前の雪渓ではマーキングがわかりにくい箇所があり少し迷う。やや斜度のある雪渓上の登りでこの日初めてアイゼン装着。ただ、ずっと登ると思っていた雪渓は早々と反対斜面に夏道となっていてすぐ外すことに。
尾根を一つ超えると荒菅沢は雪渓歩きとなる。最初はトラバース気味に歩き始め、出合まで下って登り返す。雪渓上には人の背丈以上の雪の塊が落ちてきていた。鉄腕ダッシュの雪だるま企画を思い出して、崩れずにこんなのが雪渓に転がっているスケールのでかさにほれぼれする。
と目の端からすごい勢いで雪渓を下ってくる物体が。何事!と見やるとニホンカモシカが10mほど先を駆け下って行った。あんなスピードで斜面を駆け下って足がもつれないなんて四足獣ってすごいわ。誇張もあるかもしれないが時速50kmぐらい出ていたのでは?
荒菅沢を渡ってからもいくつか残雪はあったが、しばらくすると樹林帯を抜け、稜線沿いの岩混じりの斜面となる。たくさんシラネアオイが咲いていた。周囲を見ると積雲が多いが気持ちよく晴れていてたまに出てくるロープや梯子も登り甲斐があって楽しめた。
一度斜面を登りつめて笹原に出ると笹平。頂上がすぐそこに見える。平坦な登山道の周りはカタクリ、シラネアオイ、ハクサンイチゲとたくさんの花が咲き誇っていた。急登を登りつめての花畑は天国。一度雪原にでて斜面にとりつくと頂上までの標高差80mほどの最後の急登となる。
北峰は20年前に登った時、周囲全体ガスの中で石仏前でおにぎりをぱくついていたことしか覚えていないが、今回は雲が多いものの、雲上の晴天で日本海の青が鮮やかだった。南峰はほんの数十メートル先で山頂標と山神と彫られた石碑がある。西側は上がってくるガスで隠れ気味だったが、ガスが切れると綺麗に後立山連峰が拝めた。反対側の東側の登ってきた登山道の線形が人の横顔に見えることから雨飾の乙女と呼ばれるという話を山頂にいた方から教えてもらう。確かに人の横顔に見えるのだが、女性の横顔を想起して乙女と名付けるセンスってどうなんだろ?
山頂ではしばらく登ってきた方と山行の話をしながらおにぎりを食べ、たまに顔を出す後立山連峰を撮影してゆっくりした。雲は多いが山頂が陰ることなく暖かく快適だった。
下りは雪がやや緩んで足が沈んだり、登山道が融雪で沢のようになっていたりもしたが、登山靴スキーも楽しめたり、登りではルート探しに必死で目に入らなかったブナ林の新緑がとても綺麗で残雪期登山の面白さを存分に楽しめた。朝のうちは日陰だった湿原も下山時はちょうど日が当たり、水芭蕉の白や新緑、雪解け水の清冽な流れがとても綺麗だった。とても良い日に登れたと思う。
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