船形山トレッキング(柳沢小屋in/out)
- GPS
- 07:44
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,147m
- 下り
- 1,132m
コースタイム
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 7:44
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
観音寺コース登山口〜粟畑間に急傾斜の残雪があり、往復共に転倒・滑落注意。 楠峰を目指す方は、楠峰南(雪渓)からは道なき道をヤブ漕ぎ必至。ピンクテープは随所にあるものの、踏み跡は薄く、ルートファインディングするスキルが必要。 |
その他周辺情報 | 下山後、翌日の神室山登山口を目指す途上、尾花沢市の花笠温泉にて日帰り入浴。JAF割で50円引き。 |
写真
感想
区切りとなる二百名山50座目(+百名山100座で150座目)は山形へ!
月曜に山形出張が入り(私の職権で月曜にし)、土曜早朝から山形入り!山形は東日本大震災を挟んだ2010〜12年に単身赴任した地であり、第二の故郷。当時はほぼ山をやってなかったのが悔やまれますが、昨秋の蔵王連峰アタック以来となる山形入りにワクワクします。
山形駅に6時に着くも、レンタカー屋が8時まで開かないため、駅改札前の休憩室でのんびり。今日の船形山は午前は曇り、午後から晴れ予報のため、ドッシリ構えて待ちます(笑)。
レンタカー調達後、1時間ほどで登山口となる柳沢小屋へ。小屋も山頂もドコモは電波通らず、コンパスでの登山届を出し忘れたことが悔やまれます。が、地球上どこでも空が見えれば通信可能な衛星GPS(ガーミンGPSMAP 66i)で、ちゃんと家族には登山開始を通知してからスタートします。
この時期、観音寺コース登山口〜粟畑間には、急傾斜の残雪(雪渓)が4,5箇所あり、谷側に転倒・滑落しないよう細心の注意が必要。往路は踏み跡(蹴り込んだ跡)もあまりなく、つぼ足での単純直進は危険。高巻きや下巻きする等、安全な傾斜を見極めるスキルが必要かと思います。
粟畑まで標高200m上げる程度のゆる傾斜でしたが、粟畑を機に獲得標高のリリース開始(笑)。仙交小屋跡分岐辺りまで下り基調で、見事に200m下って、標高的には登山口とほぼ同じ状態へ逆戻りです(涙)。
計画では、往路に仙台カゴと楠峰に登って眺望を得る予定でしたが、曇ってて何も見えないため、晴れた後の復路に絶景を拝むこととし、往路はスキップしました。そうそう、途中からショウジョウバカマとツバメオモトがたくさん見えるようになり、曇天下における一服の清涼剤的な役割を担ってくれました♪。
仙交小屋跡分岐からガチ急登が始まります。が、ムラサキヤシオがチラホラあり、目を楽しませてくれます。午後から晴れ予報なのに一向にその気配がなく、不安になりますが、森林限界を超えた辺りで、青空とご対面!よっしゃー、と心のなかで叫ぶも、すぐに青空はドロン・・・。山頂部に出ると、ミヤマキンバイやミヤマシオガマが咲き乱れて嬉しいのですが、いかんせん眺望がない。
午後からの晴れ予報を信じ、山頂小屋で待機。山頂小屋にはガス缶で点火するストーブがあり、寒かったので借用しました。ガス缶を担ぎ上げてくださっている地元・加美町の役場の方に感謝です。1時間半の滞在中、入れ替わり立ち替わり登山者が来ますが、皆長居せずに下山していきます。何度か外に出てみるも、強風で寒く、長居できません。10秒レベルで青空が見える時はあれど、全く長続きしません。山頂碑の文字盤は前も後ろも書いてあるのですが、船形山とは、全く視認できません。山頂小屋でお話した地元の方曰く、山頂からの360度ビューはとっても絶景のようで、今の季節は残雪と緑のゼブラ模様が見えるはずなだけに、読めない山頂碑とあわせて、ダブルで残念至極です。
が、記念すべき二百名山の半分(50+百名山100)を、ここ船形山で迎えることができて、感無量です。2019年9月に立山で百名山完登後、特に完登を目指すわけでもなく始めた二百名山アタック。北海道のカムエク(二百名山)は、三百名山301座で最強(最難関)と思いますが、2020年夏、晴天下で踏破済みで、何気につけ優先的に二百名山をセレクトして登り続けた結果、本日ついに区切りの50座に達しました。ここまで来ると完登欲が出てきますね。(三百名山は未だ26/101)
望外の曇天で眺望が得られず、失意の中下山すると、船形山と逆方向に当たる進行方向(山形側)は徐々に晴れていきます。意を決して、往路でスキップした楠峰を目指すことにします。ヤマレコMapにみんなの足跡は結構あるし、Yamapだと計画ルートも引ける道なんですが、完全なヤブ漕ぎ道で、篤志家向け。初心者帯同はやめたほうがいいと素直に感じるレベルの難易度です。登りはヤブで自分の身体を引き上げるレベルです。
で、待望の楠峰山頂からのビューは・・・。西〜南にかけては展望があり、眼前の仙台カゴや、蔵王連峰は見えました。熊野岳は見えませんでしたが、冠雪した宮城最高峰の屏風岳は見えました。東に当たる船形山は、間近なはずなのに依然真っ白な雲の中。心が折れたので、仙台カゴ登頂は断念して、まっすぐ帰還することを決断します。
更にメンタルに追い打ちをかけたのが、カメラの一時紛失事件!。仙台カゴ分岐の水場で撮影し、快調なペースで粟畑まで戻ると、右ポケットにカメラがないことに気づきます。最後に撮影したのが水場と思い出し、水場まで足元を見ながらゆっくり戻るもカメラは見当たらず。再度粟畑まで引き返す際に、更に入念に足元を見るも見当たらず。粟畑手前500m辺りの場所で、一度軽くコケたことを思い出し、その辺の崖下を重点捜索すると・・・、ついに愛機を発見!特に故障もなく、2mほど下の急斜面に転がっていました。見つけられたミラクルに感謝し、再び粟畑(一面真っ白な雪渓)へ。
気が動転していたのか、粟畑は直進すればいいのに、最初は誤って左(白髪山)方面へ。すぐに「往路来た道じゃない」と気付き再び雪渓へ。そして今度は最上カゴ方面へ誤進入し、これまたちょっと登った所で気づき再び雪渓へ。慎重にルートファインディングをし、正しい道へ入りました。その間5,6分でしたが、長ーく感じましたね・・・。
観音寺コース登山口や柳沢小屋到着時、山形側はもはや「晴れ」でした。登山あるあるですねー。
翌日は二百名山・神室山へ登るため、下山後は北上し、最上エリアへ。道中、昨秋の栗駒山下山後、月山の登山口(八合目弥陀ヶ原)まで抜ける途上でお世話になった、最上町の居酒屋蛍さんへ再訪しました!昨秋は、最上町・赤倉温泉へ浸かった後、21時過ぎに飲食店を求めて辿り着きましたが、店じまい直前で最初は断られました。が、山から下り、空腹な私を不憫に感じて受け入れて頂き、地の物で”おまかせ”料理を作って頂き、本当に助かりました。
【参考】2021年10月、栗駒山から下山後、居酒屋蛍さんで頂いたお食事模様
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3595465.html
コロナ禍で人がほとんどいなかった昨秋と異なり、本日は満員御礼!女将さんは私のことを覚えていてくれて、着席できない私に、「コンビニでご飯買って一緒に食べな!」とおっしゃり、ただで地の物をたくさんくれました。私も「言い値で払うから」と食い下がるも、お金は受け取ってくれません。私も2年、山形に住んでましたが、山形県人は(都民と違い)、ガツガツした人は少なく、真面目な県民性で、本当にハートフルな人が多いんです。それはわかっていましたが、今回改めて山形県人の優しさに触れ、ジーンと来ました。山形県最上町の居酒屋蛍。必ずや周辺の登山と組み合わせ、女将に恩返しするため、再訪します!(翌日の神室山も眺望が得られず、必ず再訪する理由もできましたw)
翌日の神室山へ続く)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4368181.html
コメント
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仙台カゴと仙交小屋跡の間であったものです。ラジオつけて歩いてましたよね?せっかくの船形山でしたがガスで残念でした。宮城側は山頂直前まで晴天だったので、すぐ晴れるだろうと牛歩戦術で進んだのですが、まさかのガスでした。
それにしても、山を歩きまっくてますねー。すごいです。
ちなみに、音楽はラジオでなく、実は手元の腕時計(ファーウェイWatch
Runner GT)からです。クマ対策になるし、手元ですぐに音量調整きくし、重宝してます♪。お互い健脚なようなので、今後も安全第一でたくさん山へ行きましょう!
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