芦別岳夫婦岩
- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 1,150m
- 下り
- 1,150m
コースタイム
- 山行
- 3:23
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 3:26
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 11:32
天候 | 6/11 曇り→雨 6/12 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
旧道と夫婦岩の分岐付近から雪渓あり。 |
写真
装備
備考 | ローカットアプローチシューズでは浸水する。 |
---|
感想
6月の目標に掲げた芦別岳夫婦岩に夫婦で初めて挑んだ。目標ルートは初日「南西カンテ」、2日目「洞穴スラブ」。1週間前から日々天気図や予報を見ていたが、当初良かった予報はどんどん悪くなる。正直厳しいかなと思いつつ、芦別へと向かった・・。
【6/11】
雲行きはかなり怪しいが雨は降っていないので、旧道登山口を出発。5月中にあったという林道の倒木は撤去されていた。当初夫婦岩基部でテン泊を考えていたが、9時すぎ、Co800あたりで雨が降ってきた。15時頃から崩れると思っていたが、思ったより早い。レインウェアを着込むが一気に雨脚が強くなってきたので、どうするか逡巡。ユーフレ小屋まで戻ることを選択した。結果的にその後土砂降りとなったので、よかった。薪ストーブもあって、とても快適な小屋だ。小屋で一泊するか、このまま下山するか、薪を割りながら考える。薪を割っているだけでどんどん時間が過ぎていくので面白い。そして、山で聞くラジオは最高だ・・。このまま小屋に泊まろうと決めた。雨脚はどんどん強くなって天井をたたくが、中は快適だ。ふと見上げると、巨大な蛇が2匹も天井付近の梁を這っている。気味が悪いので棒で突いて外にお帰りいただいた。後日調べたらアオダイショウだった。人家のそばに棲みつき、おだやかな性格で毒も無く、めったに人を襲わないらしい。抜け殻もあったし、もともとここに棲んでいたようだ。僕たちこそ侵入者だった?後日知って、なんか悪いことしたかな、と思った。夕食はmがジンギスカンと野菜を持ってきてくれた!薪ストーブで暖まりながらBBQ・・・天井を打つ雨の音と近くを流れる沢の音。絶妙な音質のラジオ。すべてが最高だった・・。翌日どうするかは、起床してから判断することにした。
【6/12】
2時に起床し、薪ストーブをつける。雨はやんでいた。いけそうだなと思った。パンをストーブで焼いて食べる。4時過ぎ、小屋から大きな岩壁がくっきりと見えた!あれが夫婦岩か?うだうだせずに行かなければ、ということで4時半に出発。しかし、標高を200メートルも上げるとガスってしまった。雪渓を抜けると迫力のある岩がガスの中から現れた。夫婦岩だ。残念だが、岩はびしょ濡れ。でも南西カンテ(3級)なら行けそうだ。mは今回体調が万全ではなく申し訳ない気持ちもあったが、なんとかトライすることにした。岩とのフリクションを確かめ、アプローチシューズの方が滑りにくかったので、クライミングシューズはザックにしまう。
《南西カンテ》
・1p
取り付きに2本の残置ハーケン。出だしクラック沿いに登り、カンテを40メートル。ちょっと右に行きすぎたようだ。灌木でビレイ。ビレイデバイスに通すロープを逆に入れてしまい、ロープがスタック。普段なら絶対しないようなミス。ルートは簡単だが、経験の少ないアルパインルートリードで、濡れていたし結構緊張していたので、こんなミスも起きるのか・・・。
・2p
1pを右に行きすぎたようなので、20mトラバースして岩があるところに戻る。
・3p
本来の2ピッチ目の途中とみられる場所からスタート。大きな岩を左から回り込んで灌木でビレイ。出だしが岩登りっぽくて面白かった。
・アンザイレンし北峰へ
灌木伝いに藪漕ぎで北峰に抜ける。明瞭な踏み跡は見つけられず、ずぶ濡れになる。どこもかしこもネギ畑で、斜度の強い所はネギをホールドにして登る。30分で北峰へ。頂に来たら達成感がこみ上げてきた。やっぱり山頂というのは大事だと思った。視界ゼロ。次は雄大な芦別の景色を楽しみに来たい。
南峰との間のコルに稜線伝いに降りる。自分はルートを間違いかけたが、慣れているmのおかげですぐに修正できた。中央ルンゼは険悪に見えた。落石の誘発は避けられない。セカンドが降りる時のトップは要注意。雨でドロドロになっていて、ロープや装備が泥だらけになってしまった。懸垂4ピッチで取り付きに戻った。
あとは下るだけ。ユーフレ小屋で泊まり装備を回収し、旧道を引き返す。途中で疲れが溜まったのかイライラが募ってしまった。反省。16時半下山。
天気やコンディションは悪かったが、自分たちの力でアルパインルートに挑戦するという目標を1つ達成できて良かった。とても強いパートナーである奥さん、ありがとう。次回は天気が良い時にもう一度来たい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する