2014尾瀬-3 残雪の尾瀬ヶ原とアヤメ平を歩きました~
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 581m
- 下り
- 567m
コースタイム
-13:59アヤメ平14:17-16:05鳩待峠
(注)鳩待峠から山ノ鼻、及びアヤメ平から鳩待峠以外は標準ルートを外れている個所があるので参考になりません。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◎この日の朝は気温が低く、鳩待峠から山ノ鼻間の残雪もカチンカチンでアイゼン必須と感じました。夏道と残雪期の道と混在しています。川上川の雪の橋もほぼ落ちたようです。テンマ沢湿原のあたりはまだ残っていますが、木道が見え始めてきたのでこちらの利用をお奨めします。 ◎尾瀬ヶ原の木道も見え始めてきました、踏み抜きに注意が必要です。 ◎アイゼンやスノーシューを着けたままでの歩行は、木道の劣化を早めます。面倒ですが、木道上はアイゼンやスノーシューを外して注意しながら歩きたいものです。なお、鳩待峠〜山ノ鼻間は傾斜がキツイところがあり、ここでのアイゼン等の着脱は危険が伴う場合があります。危険防止のためにやむを得ず着けたままということもあると思います。なお、残雪期以外でのストックの使用ですが、尾瀬では木道を傷つけるので石突きにキャップをつけていただくようにお願いしています。 ◎この時期の尾瀬は冬に逆戻りという日もあります。この日は風もあり、とても寒い朝でした。手袋・帽子などを持たない方、アイゼンなどの滑り止めを持っていない方などをお見受けしました。怪我の無いように装備には気をつけたいものです。事前に現地の情報を確認することが大事だと思います。 ※尾瀬保護財団http://www.oze-fnd.or.jp/ |
写真
感想
連休なので混雑は覚悟して、尾瀬ヶ原〜アヤメ平を歩いてきました。
今回は、残雪期だけ歩くことが許される湿原の奥の様子見と、竜宮から長沢新道を上がってアヤメ平〜鳩待峠に戻るコースを予定しました。
鳩待峠への帰着が遅れてタクシー最終に間に合わなくなる恐れがある場合は、富士見下〜戸倉駐車場まで歩くことも考えました。幸いにアヤメ平に14時頃着けたので、鳩待峠に降りた次第です。
尾瀬ヶ原では上ノ大堀川の流れの確認、特に蛇行している状況などが良く分かりました。
以前、上ノ大堀川の向こうにツキノワグマの成獣がいて、上ノ大堀川の手前にいた子熊が慌てて成獣がいる方向に逃げて行ったのを目撃したことがあります。今回の確認では川幅もかなりあり陸続きのところは無いようなので、泳いで渡ったんでしょうかね~ 或いは融雪期ではなかったので水量が少なかったのかも知れません。
引き続き牛首の東側に入った林縁部にて、鹿や熊の踏み跡があるか見て回りました。熊のものか...と見えるものがありましたが、新しいものではなく特定できませんでした。
今回は長沢の右岸の尾根も歩きましたが、カモシカ又はニホンジカの踏み跡は見られましたが熊の足跡は確認できませんでした。
この後、下ノ大堀川の蛇行状況などを見ました。この近くで、雪が赤茶色に染まる尾瀬特有のアカシボが発生し始めているのを確認しました。アカシボは今月中・下旬にかけて、山ノ鼻などで見られると思います。
尾瀬ヶ原では尾瀬保護財団によるツキノワグマの確認調査が行われていました。
尾瀬ヶ原の周囲の山は落葉している所が多く、白い雪の山肌に黒い熊が動くのを望遠鏡等で目視する方法です。3日には景鶴山のケイズル沢あたりに、子グマ2頭を連れた母グマと単独の熊1頭の合計4頭を確認したそうです。このような調査で、尾瀬ヶ原から見渡せる範囲のツキノワグマの生息数を推定するようです。
この時期、尾瀬ではすでにツキノワグマが活動を始めています。
活動を始めた熊は、雪が融けて見つけた前年の木の実や鹿などの死体なども食べます。沢筋など通常の登山道以外へは入らない様にしたいものです。また、長沢新道・八木沢道などの樹林帯を歩く場合にも注意が必要です。熊鈴、ガンガン鳴らしましょう。用心するに越したことはありません。
竜宮付近ではミズバショウが咲き始めていました。いよいよこれから尾瀬の花のシーズンですね。
この時期の尾瀬はまだまだ冬に戻るような日もあります。身支度・装備に怠りなく、楽しい尾瀬歩きができますように。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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私も4日は尾瀬に居ました。
時間的に私のほうが少し早い歩き始めで
途中ルートが違ってしまったのでお会いすることができなかったのですね。
すごく残念ですが同じ景色を堪能できたのかと思うと嬉しかったりします。
また尾瀬は素敵なところですので足を運びます。
これからもozesaiさんの尾瀬レコ楽しみにしていますね
あれ~...でした。どちらを歩かれたのでしょう。
今度は本当にニアミス、タイム差(競馬なら鼻差?)ですね。
お会いできずに残念でした。
朝は風と低い気温で寒かったですね~ 鳩待から山ノ鼻への歩きも、雪がカチンカチンで危険でした。
アイゼンの無い人や、帽子の無い人なども見られました。素手の女性がいたので尋ねると、「持ってません、雪があるとは...こんなに寒いとは思いませんでした」とのことでした。
今度来られる時は、現地の山小屋などに事前確認された方がいいですよ...とお話させていただきました。
この時期の尾瀬は冬に逆戻りもあるので油断できません。
これから融雪がはじまり、木道が完全に現れるまでは歩きにくい尾瀬になります。
今月は残雪期にしか行けない所をもう少し見たいので、週一ぐらいで尾瀬行きの予定です。
金色のザックを担いだ年寄がいたら声をかけてくださいね
残雪期の尾瀬レコ、感動ものでした。
昨年の夏、2回目の尾瀬で鳩待、アヤメ、長沢、牛首、山ノ鼻と
歩いたので、このルートは身近なものに感じました。
けれど残雪期の風景、その空間の素晴らしさは、やはり歩いてみるべきものですね
見事な雪原と雪解けの風景、燧に至仏にミズバショウ ...
また、行ってみたくなりました
思い出の両神山も登られたことですし、今年のゴールデンウイークも十分楽しまれたことと思います。
尾瀬にもそれぞれの時期に楽しみがありますが、残雪期のこの時期には湿原のあちこちを歩ける楽しみがあります。
シーズン中に木道を歩いていて、あそこはどうなっているんだろう?などと思っていた場所に行ける楽しみ、何よりのものを感じています。
静かな時期の尾瀬をのんびり過ごす、これもまた一興です。
今夏に、こんなのご一緒にどうでしょうか。
是非お出かけください
こんにちは、ozesaiさん(^^)v
s4redsさんと同様ですが、残雪期の尾瀬はやはり素晴らしいですね
残雪の至仏山が唯一楽しめるこの時期に、毎年訪れようと思っているのですが、
いつも足がそちらへ向かわずでして(^-^;
尾瀬は一年を通じてステキな場所ですけど、
雪原と湿原が入り交じるこの時期は神々しい感じがします
やはり雪の付いた至仏山のアクセントが強烈ですね !
アカシボ現象、NHKの番組を見て聞いたことがありました。
完全に原因が解明されていない現象なんでしたっけ
白い雪を紅く染める様子も興味深いですね
今年もお邪魔するのが楽しみです(^^)v
残雪期というのはどこの山も同じかも知れませんが、強く春を感じますね。
そろそろ木道が見え始めて、踏み抜きなどの恐れがある歩きにくい尾瀬になります。
鳩待峠から山ノ鼻の区間も含めて、注意しながら歩きたいものです。
尾瀬ヶ原からですと、残雪の燧ケ岳の変化はあまり感じられないのですが、至仏山は日々変化を感じます。森林限界の差なんでしょうか。
アカシボですが、今月中旬頃には山ノ鼻から原の川上橋を渡る手前のところによく見られると思います。
今度は残雪の至仏山を見に、是非来てくださいね
一日で歩くのがもったいないようなコースですね
昨年同様「今年こそは尾瀬へ!」とキヨブーと目論んでおりますが
相変わらず3連休を取得するのが難しいです・・・
(行くからには尾瀬に二日間は滞在したいんで)
木道の件はうんうんと頷きながら読ませて頂きました。
一年でも、いや一日でも長く利用できるようにハイカーみんなで
協力してほしいもんですね
M-kichi さん、こんばんわ
尾瀬は忙しく歩くよりも、やはりのんびりと花などを楽しんでいただきたいものですね。
今月下旬〜6月上旬のミズバショウ、7月中旬のニッコウキスゲ、9月下旬〜10旬の紅葉...の時期は尾瀬が一番込み合う時期になり、休むベンチなども満杯の状況になります。この時期に魅力があり多くの人に訪れていただいていますが、これを外すと、ゆっくりした尾瀬を楽しむことができます。
尾瀬ヶ原や大江湿原の散策、花を見つけながらの燧ケ岳や至仏山の登山、美しいアヤメ平、迫力抜群の三条の滝や尾瀬沼の周回など...魅力の多い尾瀬ですが、いづれも足早に歩くのには勿体ないですね。
ゆったりとした時間で、のんびりとした尾瀬を楽しみに来てください。
お待ちしていますよ~
(追記)
オオヤマレンゲ、お寺さんに移植されたようですね。多くの方に末長く、綺麗な花を見ていただけるといいですね。
生活環境が少し変わられるようですが、気持ちで応援させていただきます。
ぜっかくすれ違っていたのにご挨拶できず、残念無念のkamehibaです。
写真UPありがとうございました!自然な感じで雄大な尾瀬を歩いているところがすごく素敵です
なかなか二人とも写っている写真がないのでうれしいです。
牛首辺りはあと少しという気の緩みと暑さでヘロヘロの時でした
アカシボ、面白いですねぇ。まだ水中で頑張って咲く準備をしている水芭蕉とか、
我々のようにドタバタと雪道を歩いている間も自然は静かに変化しているんですね〜
我々も女性が望遠鏡でなにか作業をされているのを見ましたがツキノワグマの確認調査だったのですね。
前回もozesaiさんに教えていただいたので山中とくに暗いうちは熊鈴をじゃんじゃん鳴らして歩きました。
こちらがクマさんのテリトリーにお邪魔させていただいているのだから不用な接触は避けたいですね。
他の方のレコを拝見すると同じところを歩いたのに違った目線で勉強になります。
ありがとうございました!
お二人とも真剣な感じで歩いていたように記憶しています。
「気の緩みと暑さでヘロヘロの時」....でしたか、いやいや颯爽とお見受けしました
去年の4月下旬に岳ヶ倉山周辺を歩いた時に、沢沿いでツキノワグマの足跡を複数確認しました。
ツキノワグマは尾瀬ヶ原を囲む稜線上までに、10頭を超えるぐらい生息しているのではないかと思います。
熊を見たい、でも会いたくない...ですね
今度来られるようでしたら、お知らせいただけるとありがたいです。
今の季節の尾瀬はいいですねー!
ニッコウキスゲが咲き誇る頃もいいですが、雪が解けて春が訪れる時期が個人的には好きです。
みなさんのコメを読んでみると、redsさんやkamaさんも同じようんば感想ですね
さわやかな日差しの下に聳える至仏山、ミズバショウも咲き始めていて・・・
わくわくするものを感じます
この時期は一週間も経つと、あっと言う間に雪融け個所が広がります。
nabekaさんが言われるように、雪融けが始まり湿原が顔を出しミズバショウが咲き始め、さらに黄色のリュウキンカとピンクのショウジョウカマが咲いてきます
良い時季ですよね~
今年は尾瀬でご一緒したいものですね~
のんびりと湿原散歩など、如何でしょうか。
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