ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4410750
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
朝日・出羽三山

朝日連峰(二ツ石尾根・障子ヶ岳)

2022年06月17日(金) ~ 2022年06月19日(日)
 - 拍手
おっくん その他1人
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
17:22
距離
37.1km
登り
3,156m
下り
3,147m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:18
休憩
0:21
合計
4:39
7:19
147
9:46
10:05
95
11:40
11:42
16
11:58
2日目
山行
6:50
休憩
0:42
合計
7:32
5:13
5
5:18
5:18
29
5:47
5:47
30
6:17
6:17
22
6:39
6:39
92
8:11
8:12
23
8:35
9:14
26
9:40
9:40
94
11:14
11:14
18
11:32
11:33
33
12:06
12:06
34
12:40
12:41
4
12:45
3日目
山行
4:36
休憩
0:20
合計
4:56
4:48
23
5:11
5:12
61
6:13
6:20
73
7:33
7:36
31
8:07
8:10
64
9:14
9:20
12
9:43
9:43
1
9:44
ゴール地点
二ツ石コースは噂に違わずタフなコースでした。もう少し時期が早くて高松峰とその1つ前のピークの急登に残雪が残っていれば、アイゼン・ピッケル無しでは踏破できなかったと思います。今回は幸いにも無しで踏破できました。
なお二ツ石コースでは往復とも誰とも会いませんでした。

また、二ツ石山ー高松峰間、障子ヶ岳周回コースとも、標高が低い尾根の東側のコースで、風が弱く日差しを遮る樹木もないため、夏場の登高は注意が必要です。

水場は以下
猟師の水場:可
天狗小屋:可
狐穴小屋:小屋前はまだだが、すぐ脇の沢で可
出合吹沢水場:未確認だがとれそう
天候 6/17曇 6/18晴 6/19曇時々晴
過去天気図(気象庁) 2022年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
しばらくの間、寒河江ICまたは西川ICから先の高速道路が平日20時~朝6時(土曜含む)で工事通行止めになっています。詳しくはNEXCO東日本のホームページ参照。
コース状況/
危険箇所等
南俣沢出合ー粟畑、天狗角力取山−二ツ石山、障子ヶ岳ー上クビレ沢出合と残雪が数か所ありますが、残雪による危険箇所はありませんでした。
全コースとも登山道はよく整備されていますが、二ツ石コースは何か所か危険な箇所があります。
その他周辺情報 大井沢湯ったり館まで登山口から車で10分ほど。
湯ったり館に登山届を提出。
湯ったり館に登山届を提出。
ここからスタート。
ここからスタート。
ミズナラでしょうか。
ミズナラでしょうか。
根元には怪しげなキノコ。マスタケかな。
根元には怪しげなキノコ。マスタケかな。
雪渓付近は水芭蕉が盛り。
雪渓付近は水芭蕉が盛り。
いくつか雪渓をこえます。
いくつか雪渓をこえます。
まだまだ春の花が最盛期。
まだまだ春の花が最盛期。
障子ヶ岳が見えてきました。このコース、途中あまり障子ヶ岳のビュースポットがありません。
1
障子ヶ岳が見えてきました。このコース、途中あまり障子ヶ岳のビュースポットがありません。
雨量観測所と粟畑の残雪。
雨量観測所と粟畑の残雪。
雨量観測所近くでヒメサユリ発見。このあと各所で見つけることができました。
雨量観測所近くでヒメサユリ発見。このあと各所で見つけることができました。
石畳の途中から雪渓になります。キワを登りつめると夏道に戻れました。
石畳の途中から雪渓になります。キワを登りつめると夏道に戻れました。
障子ヶ岳。初日登れば良かった。。。
1
障子ヶ岳。初日登れば良かった。。。
粟畑から以東岳方面。
粟畑から以東岳方面。
天狗小屋。この日は我々2人のみ。
天狗小屋。この日は我々2人のみ。
お世話になります。20年以上ぶりの天狗小屋泊。
1
お世話になります。20年以上ぶりの天狗小屋泊。
はじけそうなウインナー。
はじけそうなウインナー。
小屋の水場。キンキンに冷えてます。
1
小屋の水場。キンキンに冷えてます。
初日は定番の山形風芋煮。
2
初日は定番の山形風芋煮。
夕日を狙いましたが、この日は終日雲多し。
夕日を狙いましたが、この日は終日雲多し。
夜中ずっと強風でしたが、2日目は天気は良さそう。
1
夜中ずっと強風でしたが、2日目は天気は良さそう。
以東岳山頂はまだ雲の中ですが、天気はまずまずで風も昨日より弱め。
1
以東岳山頂はまだ雲の中ですが、天気はまずまずで風も昨日より弱め。
いよいよ二ツ石尾根にチャレンジ。中央奥の三方境をめざします。
2
いよいよ二ツ石尾根にチャレンジ。中央奥の三方境をめざします。
ウツノシマ峰まできました。ここまでは稜線の西側の樹林帯内のコースが多く、特に復路で助かりました。
1
ウツノシマ峰まできました。ここまでは稜線の西側の樹林帯内のコースが多く、特に復路で助かりました。
ウツノシマ峰から先、稜線東側のコースが多くなり、ザレ場が多くなります。
ウツノシマ峰から先、稜線東側のコースが多くなり、ザレ場が多くなります。
湯沢峰の三角点。
湯沢峰の三角点。
このあたり、矮小化したブナ林がきれい。
1
このあたり、矮小化したブナ林がきれい。
コブコブのブナ。
コブコブのブナ。
ヒメサユリの見頃はもう少し先かな。
なお、障子ヶ岳周回コースはそろそろ見頃です。
1
ヒメサユリの見頃はもう少し先かな。
なお、障子ヶ岳周回コースはそろそろ見頃です。
エズラ峰と以東岳が正面に見えてきました。
2
エズラ峰と以東岳が正面に見えてきました。
いよいよ岩稜帯。
2
いよいよ岩稜帯。
コバラメキ
幅もあり、見た目ほど危険ではないです。
1
幅もあり、見た目ほど危険ではないです。
こちらがオバラメキかな。
1
こちらがオバラメキかな。
この岩稜のピークは迂回。
この岩稜のピークは迂回。
こちらの岩稜も迂回、と思ったらこのあとてっぺんに登りました。
1
こちらの岩稜も迂回、と思ったらこのあとてっぺんに登りました。
岩稜のピークがつづきます。
岩稜のピークがつづきます。
高松峰手前の急登。ここが最難関でした。
3
高松峰手前の急登。ここが最難関でした。
高松峰を過ぎると高山帯にかわります。
1
高松峰を過ぎると高山帯にかわります。
狐穴小屋と以東岳。風が強く小屋に向うことに。
2
狐穴小屋と以東岳。風が強く小屋に向うことに。
木道を覆う残雪。
2
木道を覆う残雪。
小屋手前、まだ2mほどの残雪が残っています。
1
小屋手前、まだ2mほどの残雪が残っています。
休憩後、ようやく山頂の雲がとれてきました。
1
休憩後、ようやく山頂の雲がとれてきました。
天狗に戻ります。
1
天狗に戻ります。
巨大テントウムシ。
巨大テントウムシ。
二ツ石尾根からの寒江山、迫力があります。が、以東岳側が圧巻で、主稜線側の山々は影が薄くなってしまいました。
3
二ツ石尾根からの寒江山、迫力があります。が、以東岳側が圧巻で、主稜線側の山々は影が薄くなってしまいました。
高松峰まで戻ってきました。穏やかなのはここまで。
1
高松峰まで戻ってきました。穏やかなのはここまで。
高松峰から岩稜コースを俯瞰。中央左奥の天狗角力取山まで戻ります。
1
高松峰から岩稜コースを俯瞰。中央左奥の天狗角力取山まで戻ります。
高松峰手前のロープ場。斜度50度くらい。
2
高松峰手前のロープ場。斜度50度くらい。
下は雪渓がつづき、落ちるとたぶん死にます。
1
下は雪渓がつづき、落ちるとたぶん死にます。
中央上部を降りてきました。
1
中央上部を降りてきました。
エズラ峰アップ。
1
エズラ峰アップ。
先ほどよりは楽かな。
1
先ほどよりは楽かな。
エズラ峰を従えた以東岳(圧巻!)。19mm広角でようやく収まりました。
2
エズラ峰を従えた以東岳(圧巻!)。19mm広角でようやく収まりました。
遠く大朝日岳が見えてきました。
1
遠く大朝日岳が見えてきました。
二ツ石山までは気が抜けない岩稜コースがつづきます。
1
二ツ石山までは気が抜けない岩稜コースがつづきます。
ゴールが近づいてきましたが、最後に天狗角力取山の登り返しがまっています。
2
ゴールが近づいてきましたが、最後に天狗角力取山の登り返しがまっています。
天狗角力取山に戻ってきました。最後の登りきつかったぁ。
1
天狗角力取山に戻ってきました。最後の登りきつかったぁ。
ようやく夕日ゲット。天狗小屋は小屋で飲んだくれていると夕日をおがめません。のんべえには最高の小屋かも。
1
ようやく夕日ゲット。天狗小屋は小屋で飲んだくれていると夕日をおがめません。のんべえには最高の小屋かも。
残照の粟畑。
3日目の朝。天気はまずまず。
1
3日目の朝。天気はまずまず。
粟畑から主稜線。1500mから上は雲の中。
1
粟畑から主稜線。1500mから上は雲の中。
目指す障子ヶ岳山頂も雲の中。
1
目指す障子ヶ岳山頂も雲の中。
障子ヶ岳山頂。ガスで何もみえず。
2
障子ヶ岳山頂。ガスで何もみえず。
障子ヶ岳山頂は結局雲はとれませんでした。
2
障子ヶ岳山頂は結局雲はとれませんでした。
紫ナデ到着。
急登のロープ場の脇に涼しげに咲くヒメサユリ。
1
急登のロープ場の脇に涼しげに咲くヒメサユリ。
水場の標札がありました。粟畑−天狗小屋が少し距離があるので、日帰り周回では貴重な水場。
2
水場の標札がありました。粟畑−天狗小屋が少し距離があるので、日帰り周回では貴重な水場。
日光浴中のアオダイショウ。近づいても逃げません。
1
日光浴中のアオダイショウ。近づいても逃げません。
上クビレ沢に到着。いやあ、長かった。
1
上クビレ沢に到着。いやあ、長かった。
偶然倒れたとは思えないピンポイントでの配置。途中までなのも絶妙。雨天時は渡渉不可とのこと。
2
偶然倒れたとは思えないピンポイントでの配置。途中までなのも絶妙。雨天時は渡渉不可とのこと。
林道まで最後のひと登りが。
1
林道まで最後のひと登りが。
林道到着。ここから南俣沢出合駐車場まで15分ほど。
1
林道到着。ここから南俣沢出合駐車場まで15分ほど。

感想

恒例の大鳥池釣行登山が吊り橋損傷で大鳥池までのアプローチ不可となってしまい、代わりに朝日連峰未踏コースの二ツ石尾根を歩いてきました。

1日目、コースタイム次第で天狗小屋から先に進むかどうか決めて登山開始。ペースがあがらず天狗小屋着が自己リミットぎりぎりだったため、二ツ石尾根の重荷での通過を断念して天狗小屋泊に変更。この日は主稜線のガスもとれず、一晩中強風が吹き荒れており早々に就寝。

2日目、日の出も見え、気圧も安定していて初日より雲量も少ないため軽装で日帰りピストンを決行することに。
天狗角力取山からの主稜線ははるか遠く、祝瓶山から大朝日までと同じような距離感(7~8kmくらい)。二ツ石山まではアップダウンを繰り返しながらも下り基調で、危険個所もなく、そこそこのペースで到着。二ツ石山から先、エズラ峰を従えた以東岳が迫力ある姿を見せてくれますが、岩稜コースとなり緊張感のある登降がつづきます。特に高松峰の最後の登りのロープ場は、急斜面かつ高度差数十m以上の雪渓で落ちれば多分死ぬようなルートでした。高松峰でようやく一息つき、相変わらずの強風のため狐穴小屋に入り早めの昼食。帰る頃には雲もとれ最高の景色を見ながら無事に天狗角力取山まで戻ることができました。
この日は3団体、計15名で楽しい夕食を過ごすことができました。

3日目、日の出は拝めたものの、高所は雲がかかっているなか、晴れ間を期待して早め目に出発。山頂は結局ガスがとれず、紫ナデ手前で遅めの朝食をとり、最後ヘロヘロになって下山。この日は気温が高く、下界は晴れのため、大クビトからの最後の劇下りはハードでした。ようやく沢までおり、倒木の橋を渡って林道にでると最後の歩きで駐車場到着。また1つ目標を達成することができました。
(3日間、累積標高3000mをこえ、これまでの自分の最高記録更新でした)

こんなマイナーコースを整備していただいている地元山岳会の方に本当に感謝です。おかげさまで安全に楽しく登山することができました。
また、2日目、同泊された方々、楽しい時間をありがとうございました。山で揚げたての天ぷらをいただけるとは思っていませんでした。
最後に、こんな親父に付き合ってくれた息子にも感謝。ラスボスの三面の時もよろしく!

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:460人

コメント

二ツ石尾根、踏破おめでとうございます。そーですよね、ここめっちゃ怖いルートですよね。自分もかつて一度通りましたがとてもピストンで戻る気にならず「死ぬよりは良い」と日暮沢まで周回しました。1日40km、23時着。悪夢の思い出です。
ラスボス三面、がんばって!
2022/6/22 20:43
コメントありがとうございます。30分早く小屋についていたら重荷で足を踏み入れ、自分も日暮沢に降りたと思います(笑)
今年の目標を早々とクリアしてしまったので、次、三面にするか、この夏に刈払いが完了予定の天狗−明光山−オツボ峰に行くか、朝日はまだまだ奥が深いですね。
2022/6/22 22:30
こんにちは。
興味深く拝読しました。
天狗小屋・寒江山間の二ツ石尾根ですが、登山地図には危険表記もなく、
標高差も400m程度と油断しそうですが、実際はアップダウンで体力を食われ、
落ちたら終了な危険地帯があるのですね。
ピストンを嫌って日暮沢に下るのも、壮大な距離となり、現地では判断が難しいなと思いました。
レポが詳しく表現が豊かなので、情景が目に浮かび、とても参考にさせてもらいました。
ありがとうございます〜
2023/4/5 23:25
yamakikoさん、こちらにもコメントありがとうございます。
ここ数年、朝日の未踏ルートチャレンジが毎年の目標になっています。例年6月は同じく朝日連峰の大鳥池への釣行登山(ヒメマス&イワナ)が恒例なのですが、昨年は吊り橋崩壊のため思いがけず踏破することができました。
二ツ石尾根は思ったよりハードでした。他の方の記録では高松峰の残雪次第で6月でもアイゼン&ピッケルが必要なようです。また、盛夏は標高が低く暑いためあまりオススメできません。

朝日連峰の個人的宿題としては、新潟からの唯一のコースである三面、昨年秋に復活した(感謝)天狗−明光山−オツボ峰ルート、長井葉山〜御影森ですかね。
三面は昨年の新潟豪雨からの回復具合が心配、天狗−オツボは出合川の渡渉があり夏以降かな、長井葉山〜御影森は二ツ石同様、盛夏は厳しそう。
昨秋の以東山行でオツボルートを整備されている方と直接お話する機会があったので、今年は天狗ーオツボの踏破を狙っています。
2023/4/6 22:00
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら