旧羅漢山 友と花々の季に
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- GPS
- 04:12
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 699m
- 下り
- 703m
コースタイム
- 山行
- 3:13
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 4:12
天候 | ⛅ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
恐羅漢山 牛小屋🅿より |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されています |
写真
感想
yamanekoさんが広島に出張に来られて♪ご一緒できました。
戸河内のバスセンターにてご夫婦をお迎えすることとなりましたが
市中心部から戸河内へ1時間!公共交通音痴の私は(田舎ほど車社会😅)
高速バスの早さに驚きました。
山猫さんのハイペースを活かすべき、砥石郷山へはお一人でタッチしていただいて
3人は砥石郷の肩までで恐羅漢へ向かっています。
早手峠手前で程なく追いつかれ、まさしく颯の山猫さんでした。
砥石郷へは小紫陽花が溢れ、笹百合揺れる道になっていました。
梅雨空の下ながら北の空にも晴れ間があり
花暦も予想を裏切らず幸せハイクとなりました。
ありがとうございました。
広島滞在の最終日、hobbitさんにご都合をお伺いしたところ恐羅漢山をご案内して下さることになった。前回の広島への山行の際、十方山か恐羅漢山か・・・と迷った挙句、十方山にしたところであり、恐羅漢山を訪れたいと思っていたところだった。
広島バスセンターからバスに乗り、戸河内ICのバスセンターまでhobbitさんご夫妻が迎えにいらして下さる。バスセンターの裏側では小さな屋台風の店が立ち並び、おふくろ弁当の店でhobbitさんご夫妻と同じ天むすの弁当を入手する。
恐羅漢山の登山口となる牛小屋のキャンプ場が近づくと道路脇にも随所でササユリが咲いている。駐車場には既に多くの車が停められていた。hobbitさんご夫妻とご一緒させて頂く山はいつも滅多に人と出遭うことのない静かな山ばかりなのだが、さすがに今回は人気の山のようだ。
まずは黄色い花が咲くゲレンデを左手に見ながら、夏焼峠に向かって歩き始める。空には雲ひとつない青空が広がっている。登山道の先ではカープの帽子をかぶった単独行の男性が歩いておられる。
ブナの高木混じる自然林の疎林の中ではそよ風が心地よい涼しさを運んできてくれる。林床では笹が広がっているが、登山道脇では早速にもササユリが出迎えてくれる。なだらかに登山道を歩くうちに夏焼峠に到着する。
まずは砥石郷山の肩に向かう。砥石郷山には向かう人はほとんどいないようだが、登山道には次々とササユリが現れる。極めつけは砥石郷山の肩と呼ばれるp1166のピークだ。小さなピークの広場の周囲には数多くのササユリが咲いている。以前はもっと多くのササユリが咲いていたそうだが、登山道を整備するために笹が刈られると同時にササユリの数が少なくなったらしい。花が咲いていなければササユリを笹と区別するのは至難であろう。
ピークからは南西の方向に恐羅漢山の展望が広がり、正面には十方山から内黒峠へと続く稜線が見えている。登り始めた時に広がっていた青空は消え、空には雲が一面に広がっている。ここで私は一人で砥石郷山のピークを往復させて頂くことにする。この山は前回、十方山に向かった時、内黒峠から眺めると雲の中から現れたこの山の存在感が印象的であった。砥石郷山ははいえ肩のピークからは登りはほとんどなく、平坦で広々とした樹林の尾根が山頂まで続いている。
山頂の手前には明らかに池が干上がって跡と思われる小さな湿地がある。下山後に広島の山のガイドブックを紐解くと、ここはかつては魔の池と呼ばれ、モリアオガエルが産卵のために訪れるところだったらしい。池が湿地化してしまったのは冬の積雪が少なくなったからだろうか。
山頂に到着すると三人組の男性のパーティーがおられた。山頂は樹林に囲まれた平坦なところであり、山名標がなければ山頂と気がつかずに通り過ぎてしまっていたことだろう。山頂で引き返すが、わずかに東に向かったところに展望地があったことを後でガイドブックで知る。
引き返して夏焼峠に戻ると、恐羅漢山に向かう。早手峠の手前でhobbitさん達に追いつく。樹林の中にはブナの大樹が次々と現れるが、ご夫妻によると恐羅漢山の北側にはさらに素晴らしいブナの大樹の樹林が広がっているとのこと。
恐羅漢山の山頂では数名のパーティーが休憩されておられる。山頂からは砥石郷山の右手に見えているのが深入山であることをhobbitさんが教えて下さる。霞んだ空気のせいで山のシルエットが朧げで、遠く感じられる。
山名標の近くの岩の上で戸河内ICのバスセンターで入手してきたおにぎりの弁当を広げ、ランチにする。hobbitさんお手製のズッキーニのお漬物を頂くが、初めての味だったがこれが実に美味しい。hobbitさんのお庭で今朝収穫したばかりの枇杷も実にジューシーかつ甘酸っぱくて美味しかった。
山頂で休憩している間にも旧羅漢山の方から続々と人が山頂に到着される。山頂を後に旧羅漢山に向かうと、登山道には既に散ったサラサドウダンの花を見かけるが、樹を見上げると名残のサラサドウダンが咲いている。まもなく南に十方山を望む好展望地に到着する。
やがてブナや杉の大樹が目立つ広々とした尾根の樹林を過ぎて、わずかばかりの急登を登ると上の方から人の話し声が聞こえる。旧羅漢山に到着したらしい。登山口で出遭ったカープの帽子をかぶった男性とお会いする。
山頂には大きな岩があり、木の梯子が架けられている。hobbitさんによると以前は壊れかけていたらしいが修繕されたようだ。早速にも岩の上に登ってみる。西側には重畳たる山並みが続いているが、ここは中国地方の中でもとりわけ山深いところだろう。
山頂から右手に続く踏み跡を辿って別の岩に登ってみると、岩の上からそのすぐ近くに大山蓮華の花にご対面することが出来る。すぐ近くで咲いていた花は花期が終わりかけのようだったが蕾もいくつか散見する。
岩から降りると今度は岩の下で咲いている大山蓮華の花にhobbitさんがご案内して下さる。こちらでは岩からせりだすように樹が生えているので、その白く清楚な花を間近にみることが出来る。折しも雲の間から淡く光が差して木漏れ陽が樹林の中に差し込むと、照明を灯しように花が明るく輝く様がなんとも幻想的だ。
大山蓮華を堪能するときた道を引き返して恐羅漢山に戻る。復路は出遭う人もなく、恐羅漢山の山頂も静寂が支配していた。山頂に立つ大きな樹のかなり高いところに広島大学の山名標が架けられていることにご主人が気がつかれる。積雪の多い時に架けられたものなのだろう。
恐羅漢山から牛小屋キャンプ場を目指して下降する。しばしの間、急下降が続くが登山道は良好に整備されており歩きやすい。まもなくゲレンデにたどり着くと、ゲレンデ脇にもササユリがちらほらと咲いている。ゲレンデに一面に咲く黄色い花はコウゾリナとhobbitさんが教えて下さる。
4日間に亘る広島の旅となったが、最終日は芸北の奥深い山の魅力を堪能することが出来て、ますます広島の山々に魅了されることになった。これもひとえにご案内いただいたhobbitさんご夫妻のお陰なのだが。
コメント
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山猫さん、hobbitさんとお知り合いだったんですか?
近年、京都より西エリアが気になり「中国エリア」のレコをよく見ておりまして、hobbitさんのレコも拝見しております。かわいいプロフィール画像も印象に残っておりますもので。
恐羅漢山と言えば、中国地方の有名処ですね。旧羅漢山との双耳峰と言うのは恥ずかしながら初めて知りました。絶滅危惧種のオオヤマレンゲが咲いているんですね。
中国地方には笹原などの中に登山道が一本続いているという稜線を思い浮かべるお山が多いように感じましたが、岩場もありブナやトチなどの原生林に覆われたお山なんですね。
チャリデポスタイルで「蒜山三座縦走」「後山・ダルガ峰縦走」から始めようかな。
hobbitさんちのビワは売ってあるような秀品レベルなんですね。お手入れもされているものかと。うちのは摘果と袋かけはしていますが、品質はまだまだでして。
かれこれ4年くらい前、山猫さんが出張で山口に来られ
寂地山でお会いしてからのご縁です。
のろのろ夫婦がご一緒しても足手纏いなのに、こちらに来られるたびに
お誘いしていただいています。
今回は恐羅漢山稜線の広島県側(スキー場)ですが
山猫さんなら島根県側へ続く裏側もご案内したいところでした。
(クマはさておき・・・ブナの巨木は圧巻です)
あまりに私がのろいのでタイムアウトです。
no2さんもビワやら色々作られているんですね。
私も摘果と袋掛けだけです。
完熟まであと少しだから明日採ろうと思う
夜明け前にカラスに盗られることしばしばです😅
袋で色は見えないのに熟れ時が分かるのが不思議です。
笹原が広がる山・・・後山も蒜山もそうですね。恐羅漢山の近くの十方山もそうでした。ブナの樹林やhobbitさんがご案内して下さる花も魅力的で、ご一緒させて頂く度に山の表情の豊かさに家内共々感銘を受けることになります。
hobbitさんの枇杷は売られているものよりも美味しいと思いました。ズッキーニも!
昨日、帰宅したら、早速にもhobbit流のズッキーニの漬物が我が家の食卓にも並んでおりました。😁
出張の山のご案内、梅雨時期に晴れで嬉しいですね!
山のお花達。目でも楽しく香りでも楽しい!嬉しい時期ですね。
ササユリは関東には咲かないお花。葉っぱ🍂も笹に似てるのですね!
お花が咲くと藪でも嬉しいのに残念です。
幸せハイク楽しそう!お疲れ様でした!
ユリの花は鹿さんの好物ですね。
セキュリティクマさんのおかげでしょうか。
美しい花や香りは自分ひとりでも五感に収めて幸せなものですが
一緒に愛でる人がいるとさらに幸せですね。
こういう時、自分の森でもないのに
山自慢花自慢する私が可笑しくもありますが😚
hobbitさんご夫妻とご一緒させて頂くとお花がなくても十分に楽しいのですが、前回の裏折滝といい今回といいなんとも贅沢な山行になりました。
楽しそうですね
暑くなかったですか
ビワは無事に収穫できたのでしょうか
あいつが悪さをしていたらと気にかかりました💦
それまでの広島の島山は海沿いの山はいずれも暑く、特に前日から湿度も高く似島は蒸し風呂のようだったのですが、さすがは中国山地の最奥部、登り始めから標高がかなり高くて、涼しかったです。砥石郷山の往復は私は走りましたので、その時ばかりは汗をかきましたが💦
下界はまとわりつくようなムシムシでしたね。
標高上げれば木陰の道なので爽やかでした。
あいつに先を越されないように
完熟1日前に収穫しました👍
私よりも頭が良くて早起きですからね。
袋の中ですから、完熟の識別は色ではないような気がします。
もしかしたら、私が木の周りでソワソワするのを観ているのかもしれません。
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