屋久島縦走 花山歩道〜永田岳・宮之浦岳〜楠川歩道(ゼロtoゼロ)
- GPS
- 23:10
- 距離
- 54.3km
- 登り
- 4,778m
- 下り
- 4,813m
コースタイム
- 山行
- 6:33
- 休憩
- 2:34
- 合計
- 9:07
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 6:14
5/4 5:17花山広場-7:20鹿野沢小屋-8:40永田岳-9:42焼野三叉路-10:00宮之浦岳-10:15焼野三叉路10:48-11:15平石展望台-12:15新高塚小屋-13:00高塚小屋
5/5 5:50高塚小屋-5:58縄文杉-7:00ウィルソン株-7:20大株歩道-8:13-楠川分れ-8:56辻峠-9:20白谷小屋-10:08楠川歩道-12:07楠川の海岸
天候 | 5/3 晴れ 5/4 晴れのち曇り、夜中から雨 5/5 雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
飛行機
屋久島空港からはタクシーで大川の滝まで(途中、尾之間のAコープに立ち寄りながら約1時間、12,000円で到着)タクシーは事前に予約を入れておきました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大川林道ー所々アスファルトやコンクリートで舗装してあり、勾配も緩やかで歩きやすい。 花山歩道ー道はほとんど整備されていないが踏み跡も有り、テープがかなり細かいピッチで付いているため道迷いの心配は無い。 楠川歩道ー雨の日はとにかく石が滑る。道はテープも有り分かりやすいが、あまり整備がされていないことと、伐採した木が歩道に横たわっていたりして歩きやすいとは言えない。林道に出てからは特に危険箇所等は無し。 楠川旧歩道(楠川歩道から分岐)ーブル道のような道とほぼ平行して歩く歩道があるが、このブル道と頻繁に交差したり、伐採木が歩道上に倒れていたりして歩きにくい。道標無し、テープは比較的わかりやすい。 |
写真
感想
2年前に何もわからずに登った宮之浦岳。
その時に頂上から見た永田岳や縄文杉方面に向かう縦走路に心惹かれて、本格的に登山を始めるようになった思い出の山。
今回はその永田岳登頂をメインにしつつ、現地のガイドさんが好きなルートナンバーワンらしい花山歩道を通るコースを選んでみた。
ついでにヤマレコやブログなどでたまに見かける海抜0mから登り、海抜0mまで降りるゼロtoゼロをやってみたいと思い、下山後の移動が楽な楠川歩道を使うルートで計画しました。
1日目
羽田空港6:40発の飛行機に乗り鹿児島空港へ
鹿児島空港でボンバルディアのQ400に乗り換えて9:40屋久島空港に到着。
空港の売店でガスカートリッジを購入し、予約してあったタクシーに乗り込みます。
運転手さんに花山から登ると告げると、花山歩道は下山で使う人が大半らしく登りで使う人は殆ど居ないとのこと。
途中で尾之間のAコープに立ち寄ってもらい、食材とビールそして屋久島ではお決まりの三岳を買い込みました。
大川の滝までタクシーで送ってもらい、せっかくなので大川の滝を見物してから海岸に行き、海抜ゼロ地点からスタートします。
大川林道から花山歩道入口まで基本的には道路ですが、タクシーはなかなか入ってくれないそうです。
今回は大川林道も歩く予定だったので問題無いのですが、実際歩いてみると落石や段差、穴や太めの枝などが落ちていて自分の車では走りたくないと思いました。
展望は全くと言っていいほど無く、ただひたすら歩くだけです。
やっとの思いで花山歩道登山口に辿り着き、すぐ横の水場で水を汲みます。
事前情報では花山歩道にはヤマビルがいるとの事だったので、
パンツの裾を靴下にINしてさらにスパッツを装着。
仕上げにヒル除けの昼下がりのジョニーを靴とスパッツに吹き付けました。
・・・結論から言えばヒル居ませんでしたが…
晴れて地面が乾いていたのでヒルの好む湿気がなかったのが良かったのかもしれません。
ルートは屋久島のメインルートと違ってほとんど整備されていません。
マーキングはいたる所に付いていて、マーキングのところまで歩くと次とその次のマーキングが見えるくらい細かくありました。
ハシゴや鎖、段差に石積み等もありませんので自力でよじ登ります。
これが意外にキツくて徐々にバテ始めます。
今年初のテント装備で体力不足だったためか、花山歩道がキツイのかわかりませんが、焼峰に着く頃にはバテバテで、予定のコースタイムをかなりオーバーしていました。
やっとの思いで花山広場に着き、水も無くなりかけていたので水場で給水することに。
この水場がとてもきれいでしばらく見とれてしまいました。
この時点で夕方5時を過ぎてしまい、日没までに鹿之沢小屋まで行くのは無理と判断。
仕方なく花山広場で一泊することにしました。
2日目
日の出前にテントを撤収し、登山開始。
ハリギリの大木近くで鹿之沢小屋から下山してきた人と出会う。
昨日の大川の滝以来の人間に出会いました。
鹿之沢小屋から少し登ると高木が無くなり、展望が開けてきます。
目指す永田岳やローソク岩が見え、後ろを振り返れば永田の集落が見えたりもします。
途中でこの先行き止まりの看板があるが、その先に行くと障子岳の見事な展望が見られます。
岩にステップが切ってあったり、ロープを使って登ったりとちょっとハードですが、永田岳の頂上への期待が辛さを忘れさせてくれます。
そして頂上下にザックをデポしていざ頂上へ!
体がものすごく軽く感じる瞬間です。
頂上に着くと他に誰もおらず、貸切り状態。
栗生・宮之浦・永田岳にはそれぞれ祠があるらしいので探すことに。
なかなか見つからなかったが、巨石と巨石の隙間を入って行くと祠を発見!
栗生の祠は前回発見したのでこれで2つ目。
いつまでも永田岳に居たい気持ちだったけど、今日は高塚小屋で幕営予定なので、あまり遅くなって場所がなくなるのも困ると思い宮之浦岳に向けて歩き出す。
焼野三叉路方面からは永田岳に向かって歩く人が結構います。
でも、皆さん大きな荷物は背負っていないので宮之浦岳からのピストンか、縄文杉方面ー花之江河方面の縦走途中で永田岳のピークを踏む人がほとんどなのでしょう。
鹿之沢小屋方面に降りていく人は見ている限り、1人しか確認できませんでした。
焼野三叉路まで下り荷物をデポして宮之浦岳を目指します。
こちら方面から登って行くと頂上直下の巨石が目の前に現れる場所があります。
その巨石を右側に歩いて行くと岩の切れ目に宮之浦岳の祠があります。
これで前回見た栗生岳の祠と合わせて三岳の祠制覇です。
頂上についたのは10時前だったので、日帰りの人や縦走の人がたくさんいました。
落ち着かないので、写真を何枚か撮り早々に下山。
焼野三叉路まで降りて昼食を終えたら今日の目的地、高塚小屋へむけて出発します。
この辺りの道はさすが屋久島のメインルートだけあってよく整備されています。
高低差のある場所は階段があり、とても快適に歩くことができます。
新高塚小屋には12時すぎに着きましたが、今日の目的地はここではないのでスルー。
小屋の中もデッキもまだガラガラでした。
そのまま45分ほど歩くと高塚小屋に到着です。
こちらも13時頃ではテン場も小屋もまだ余裕がありました。
テントを張り、いざ縄文杉へ!
なんか雰囲気が前回と違うなーと思ったら、
前に来た時にあったデッキが無くなっていました。
デッキ上の枝が折れる危険があるため解体したそうです。
また新しく違う場所にデッキを作ると近くにいたガイドさんが教えてくれました。
3日目
夜中から雨が降り続いていたが、5時過ぎに一瞬やんだのでテントを撤収。
縄文杉に別れを告げて下山スタート。
まだ登りの登山者が来ないので順調に下る。
登り客が来る前に大株歩道入口まではなんとか着きたいと思い、ひたすら歩く。
翁杉あたりで登りの先頭に遭遇したが、その後は続いて来ませんでした。
なんとか大株歩道入口まで渋滞も無くたどり着きました。
トロッコ道に入ると登りの登山客が列を組んで歩いています。
そんなトロッコ道から分岐し、白谷雲水峡方面に進むとまた静かな森歩きが楽しめます。
辻峠あたりを過ぎてさらに下って行くと、だんだん一般の観光客が増えてきます。
さつき吊り橋まで来ると完全に観光地のような賑わいです。
その賑わいを横目に楠川歩道を目指します。
楠川歩道は人気が無い為か、終始誰とも会うことはありませんでした。
ここの歩道は石を敷いてある場所が多々あるのですが、この石が雨で濡れるととてもよく滑ります。
雨の日の楠川歩道はおすすめできませんね・・・
しばらく歩くと林道になり、その林道を少し下ると楠川旧歩道との分岐が出てきます。
せっかくなので楠川旧歩道を歩いてみることにします。
林道と平行して杉林の中を歩くルートで、途中でまた林道に戻る事ができます。
林道に戻って少し歩くとアスファルトで舗装された道路に変わります。
20分ほど畑や集落の中を歩くと県道の楠川歩道入口と書かれた石の道標前に出ました。
県道横断して少し歩くと海に降りられるので、ここで海にタッチして海抜0m達成です。
しばらく余韻に浸って、来た道を戻って楠川歩道入口にある休憩所で着替えを済ませて、
予約していたレンタカー屋さんに迎えに来てもらいました。
下山日は尾之間方面に宿をとっていたので、最後は尾之間温泉で汗を流しました。
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