熊野古道:紀伊路、中辺路(岩代-南部-出立王子-高山寺-秋津王子-下三栖)【和歌山県】
- GPS
- 06:20
- 距離
- 26.9km
- 登り
- 238m
- 下り
- 238m
コースタイム
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 6:20
〇和歌山 653 =<JR紀勢本線>= 岩代 825
〇歩行
岩代駅 829 ― 新しい道と梅林道の分岐 843 ― 山道入口 853 ― 山道から作業道へ 855 ― JR線路下をくぐる 901 ― 浜歩き 902 ― 千里王子 906/910 ― 千里観音 913 ― 山道ヘ 915 ― 山道から作業道へ 918 ― JR下り線をくぐる 921 ― 車道に合流 925 ― 南部峠の地蔵 930 ― JR線路下をくぐる 940 ― 国道下をくぐる 943 ― 梅干館 946 ― 南部川右岸 947 ― 南部川左岸 953 ― 国道424号南道交差点 956 ― 三鍋王子跡 959/1001 ― JR南部駅 1008/1013 ― 鹿島神社 1022 ― 廃線敷道路へ 1028 ― 白馬交差点で国道42号へ 1049 ― 大屋交差点で再び廃線敷道へ 1052 ― 井原隧道 1057 ― 芳養川の松井橋 1103 ― 芳養王子 1106/1118 ― 牛の鼻BS 1127 ― 明洋交差点で県道210号へ 1140 ― 天神崎方面分岐点 1144 ― 出立王子分岐点 1152 ― 出立王子 1153 ― 潮垢離場跡 1200 ― 会津橋右岸 1204 ― 高山寺下 1216/高山寺往復/1233 ― 秋津王子跡 1246/昼食/1300 ― 青木人道橋 1305 ― 秋津王子安井宮跡 1310 ― 左会津川左岸で堤防へ 1320 ― 須佐神社下 1327/須佐神社往復/1329 ― 左会津川左岸で再び堤防へ 1334 ― 熊野橋左岸で橋へ 1345 ― 麻呂王子跡 1354 ― 三栖廃寺入口 1403/三栖廃寺跡往復/1411 ― 下三栖交差点 1413/1414 ― 熊野橋 1424 ―紀南病院口 1433 ― 橋谷第二踏切 1445 ― 橋谷交差点で県道31号へ 1446 ― 橋谷BS 1450
〇橋谷 1457 =<明光バス>= 紀伊田辺駅 1502
〇紀伊田辺 1537 =<JR紀勢本線>= 和歌山 1648
● 行動時間 6:21
天候 | 曇り、雨、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(和歌山=<JR紀勢本線>=岩代) 岩代駅―南部―出立王子―高山寺―秋津王子―下三栖―橋谷BS (橋谷=<明光バス>=紀伊田辺駅、紀伊田辺=<JR紀勢本線>=和歌山) ●登山口へのアクセス ○岩代駅 ・JR紀勢本線の駅。普通列車のみ停車。御坊〜紀伊田辺間は、日中概ね1時間に一本の運転。 ・駅前広場を横切るように熊野古道が続いており、左手に進むとすぐに岩代王子、右手に進むと千里王子を経て南部、田辺へと続く ・ハイキング用の駐車スペースはないと思われる ○下三栖 ・明光バス長野線が運行しているが、本数や時間帯のこともあり使うのは容易ではない。前回のように、月水金運行の第1便であれば、かろうじて朝から行動できる。土日は「潮見号」として運転。紀伊田辺駅1020発下三栖1035着。復路便は下三栖1100発紀伊田辺駅1115着。うまく組めば使えないこともない ・紀南病院までは土日でも数便あるので、ここから歩いて行く手もある。紀南病院から熊野橋まで約10分、下三栖までだと20分強くらい ○橋谷BS ・熊野古道バスと田辺地区のバスとが停まるため、日中は30分に一本程度は便があるようだ ・橋谷〜紀伊田辺、大人150円 (いずれの記述も2022.6現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○岩代〜千里王子〜三鍋王子〜南部駅 ・梅林を縫うように設けられた作業道を行き、千里王子へと向かう部分では山道もある ・千里王子の西側は砂浜を歩く。千里王子から千里観音を経てJR線路際までは舗装道だが、そこから東へ通れると2〜300mは山道を行く。再び作業道に出ると、JRの線路をくぐってJRの上下線が分かれる間を上っていく。そののちは車道を繋いで進む ・南部川には古道の橋は撤去されたようで、国道の橋を迂回することになる。そののちは、整備された南部の街中を進んでいく ・みなべ町内は白地に黒文字の道標が曲がり角ごとに確実にあるため、まず道迷いの心配はないと思う ○南部駅〜芳養王子〜出立王子 ・南部駅からも街中の舗装路を進み、さらに国道42号と並行する旧JRの線路敷きを利用した道路を行く。この道で国道42号「大屋」交差点を越え、芳養川手前まで行く ・芳養川手前で海側の道に移り、「芳養松原」交差点で国道424号を渡ると芳養王子。街中の細い旧道を進み国道424号に復する。そのまま進み、「明洋」交差点から県道210号へ。道なりに進むと出立王子入口を通って会津川に至るのだが、海側にある潮垢離場跡を経由する ・出立王子の先、会津川右岸沿いに遡上すると高山寺へと至る ・南部駅を過ぎると案内標示はなくなる。田辺市内に入ると田辺市標準タイプの熊野古道案内標示が角ごとにある。しかし、潮垢離場跡の付近や高山寺に向けての道筋などには標示がないので地図を確認しながら進むとよい ○出立王子〜高山寺〜秋津王子〜万呂王子〜下三栖 ・田辺の街中を進む。高山寺からは熊野古道としての案内が要所に建てられている。秋津王子はコースを外れているので今回のように寄り道するのがいいかと思われる。道沿いにあるのは秋津王子安井宮跡と呼ばれる江戸期に遷座したものとのこと ・その後も古道コースは街中を右往左往するのだが、角には標示があるのでよく見ながら進むとよい ・万呂王子は知らないと発見できないと思われる。梅林の片隅に文化財を示す標柱だけが立っている。地図にある所在よりも北側の細い舗装路に進み「白い標柱」を右手に目で追いながら進むと、標柱へと進入するあぜ道がわかる ○(参考)下三栖〜熊野橋〜紀南病院口〜橋谷 ・クルマ通りの多い県道216号を行くが、熊野橋から上万呂の間を除いて歩道があるので歩きやすい (いずれの記述も2022.6現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ・区間途中にはコンビニやレストランもあるため、十分に下調べをしていくと、有効に使えるかもしれない ●日帰り温泉 ・南部町内には国民宿舎「紀州路みなべ」が日帰り温泉提供をしている。田辺市内は不詳。温泉地白浜には日帰り温泉もあるものと思われる (2022.6現在) |
写真
感想
土曜日に予定した山の会の山行きが天候不順で中止となった。明けて26日も天候が芳しくはない上に、朝起きると天気予報の様相が様変わりしていた。結局今週は諦めかとも思ったが、少々出を遅らせたら行けそうに思い、再検討。雨上がりの中でもあるので、山と言うよりは古道歩きであれば無理ないと考え、紀伊路の田辺側を目指すこととした。
電車で岩代駅に降り立つと、予報の読み取り通り、雨が上がっていた。
このコースはもっと朝早くに行くような計画を立てていたので、3時間遅れになると、帰りのバスがない。バス道まで3km近くも余計に歩く必要があるのだが、出たとこ勝負とした。
岩代駅から東へと進む。遙か30年以上も前に来たことがあるのだが、その頃の記憶は殆どない。梅林だけではなく梅加工場もある中を穏やかに進む。加工場のためか、梅の酸っぱい匂いが時折漂ってくる。
上がり下がりが続いてやっと千里王子に向かうところで山道が現れる。しかしそれもわずかしか続かず、また舗装路へ。未舗装の作業路になり、JRの線路をくぐる。電車からでは気づきもしなかったアンダーパスを抜けると、いや抜けようとするとすでにそこは砂浜であった。天気が今ひとつなので海水浴気分ではないが、山歩きにはなじまない砂浜を踏みしめて歩く。小川を渡り、千里王子に到着。この王子は珍しく廃止後も安政期の建物が残されたとのこと。ひとしきり歴史に浸る。
そこからは石畳を上り千里観音を過ぎて再び線路沿いへ。線路に並行する山道をしばし進んで作業道へ。その途中にはカニがいた。海からはそこそこ離れているようにも思うのだが、ちょくちょくカニが現れる。これも山歩きには疎遠な光景で、ちょこちょこ動き回るその姿を目で追う。
作業道を上り車道へと移る。上り切ったところに地蔵。南部峠とのこと。低いがこれだけ昇降があれば、立派な峠越えのようにも思えてしまう。
作業道を下っていき、南部川の手前で国道に寄り添い、川越してからは山側に移って街中へ。すぐに三鍋王子が現れる。ここでようやく一息つく。それからしばらくも南部の街中を進み、南部駅へ。駅はコースからは100mくらい外れているのだが、見えているので立ち寄り。紀勢線標準タイプの木造駅舎をリノベしたもののようだが、大きさは他の小駅よりは一回り大きい。
そこからも舗装路を進むのだが、南部駅から先には案内がない。どうやら千里王子、三鍋王子を含む区間は古道のにおいも残るのだが、ここから芳養、田辺にかけては街中の車道歩きばかりだ。だからなのか、みなべ町も東西で対応が全く異なるのも驚きだ。
国道から旧紀勢線敷を利用したと思われる道を行く。40年も前のものなので、今や鉄道の痕跡は見つからない。ひょっとしたら何かあるのかもしれないが、ハイカーが気づくようなものはなさそうだ。
「白馬」交差点、「大屋」交差点と、できたばかりの国道42号を横切り、その先でまた廃線敷道を行く。井原隧道をくぐるが、これも道路用のもので、ここに鉄道トンネルがあったのかどうかもわからない。
「芳養松原」交差点で国道424号を渡って海側に出ると芳養王子。今は大神社という村社に合祀されているようだ。しばし休憩。
芳養の街中に続く旧道を進み、国道424号に復する。合流して程なく「牛の鼻」。しかし名前の由緒書きは特にない。
そこからも国道を進み、田辺市街へ。「明洋」交差点を右折し海縁へと続く県道210号へ。標示に従いいったん海側の道に出て、再び先ほどの道へと戻る。出立王子まで来てしまったが、潮垢離場跡が判らなかった。地図で見ると、先ほど前を通ったようである。口惜しいので戻って立ち寄った。
途中で大粒の雨。通り雨と信じ、軒先を借りて雨宿り。案の定。ほどなく降り止み。
道分石まで行こうか悩んだが、高山寺への直接ルートを取ることに。まっすぐ会津川右岸を遡る。高山寺では長い石段を登ってお詣りもした。さらに右岸を遡り、秋津王子に向けて川を渡り右岸へ。
秋津王子は今や石碑のみ。ただし、周囲が整備され、小さな小さな公園のようになっている。ここで昼食。テーブル脇に「マムシに注意」と書かれた注意書きがあるのが気になるが、テーブルと椅子があることが勝った。
食後、また車道歩き。秋津王子安井宮跡、須佐神社を経て万呂王子跡へ。ところが王子跡が見つからない。地図に書かれた位置にはGPSを頼ってもたどり着ける道が見当たらない。梅林の中でかがみ込みじっと見渡すと、畑の端に白い標柱が見える。梅の木をくぐって進むとそれが跡を示す唯一の痕跡だった。
そこからも変わらない車道歩きを続け、三栖廃寺跡。国の史跡だ。更に進んで下三栖へ。5月に来て以来だ。さて、ここからは稲葉根に行くか紀伊新庄付近に出るか、紀南病院に行くか。立ち止まってバスを調べる。時間的にはギリギリ紀伊新庄駅近くの橋谷バス停からの田辺駅行きに間に合いそうだ。
歩かないだけならば紀南病院でもよくて、のちの電車にも変わりはないのだが、ちょっとでも早く田辺駅に着き、どこか涼めるところに入りたい。
午後になって暑さを連れてきた太陽の下、橋谷まで淡々と歩く。芳養からの道すがらで飲み物を足したのだが、今更ながら、足してよかった。前回よりも余計に持ってはいたのだが、消費はそれを上回った。
紀伊路はあとひと区間となったが、この先の季節は歩きにくい。昨年200m程度の山々でも暑すぎたのだから、ましてやだ。
さて、次は7月。どこに行こうか。
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