北アルプスダイヤモンドコース(黒部五郎岳・雲ノ平・高天原温泉・薬師岳・越中沢岳・五色ヶ原・立山)

2009年08月11日(火) ~ 2009年08月16日(日)

• GPS: 46:35
• 距離: 60.9km
• 登り: 5,116m
• 下り: 4,079m

コースタイム

8月11日富山6:10発直通バス―折立7:50着　折立8:05-太郎平小屋12:05
8月12日太郎平小屋5:40―黒部五郎岳10:30―三俣山荘15:15
8月13日三俣山荘6:00―雲ノ平8:45〜11:00-高天原山荘13:40
　　　　(からまつの湯温泉入浴、龍昌池―16:30)　
8月14日高天原山荘5:40―薬師岳山荘14:40
8月15日薬師岳山荘5:25―薬師岳6:30―スゴ乗越山荘9:30〜10:00-五色ヶ原山荘15:00
8月16日五色ヶ原山荘5:35-室堂9:30着　みくりが池温泉入浴
　　　

天候

1日目:曇、夕方から晴れ
2日目:晴れ、10時半から曇
3日目:早朝大荒れの暴風雨、のち霧雨
4日目:一日快晴
5日目:晴れ、10時半より曇
6日目:晴れ、昼から曇

コース状況／危険箇所等

今回のコースの危険箇所…大東新道。道が崩れかけている所が何箇所かあり。奥ノ廊下沿いも浮石があったり滑りやすい石がある。何度かひやっとした。
薬師岳から北薬師岳の尾根は、やせていて注意が必要。悪天候の場合は困難。
スゴの頭から越中沢岳はかなり険しい道。急坂が限りなく続く。段差がかなりあるため背の低い人、足の短い人(汗)大変。おまけに山小屋がスゴ乗越にしかなく、水分補給もそこでしかできないのもプレッシャー。

写真

8/12 4:58

太郎平から望む朝焼けの薬師岳

8/13 8:24

雲ノ平で会った雷鳥の親子

8/13 15:57

高天原温泉

8/14 13:59

薬師岳に近づく
まるでハイジの世界

8/14 18:29

薬師岳山荘前より雲海と夕日

8/15 6:26

薬師岳頂上より望む槍穂高連峰

8/15 7:01

ヨツバシオガマと薬師岳

撮影機器：

EX-S10 CASIO COMPUTER CO.,LTD.

感想

minkist

　　実は今回大きな失敗をした。予定を変更して雲ノ平山荘に泊まるつもりで荷物を軽くし、高天原温泉往復しようと出発したが1時間ほど歩いたのちに方角を間違えていることを知らされ、あやうく薬師沢に下りてしまうところだった。Ｕターンし、雲ノ平山荘で荷物を取り、結局初めの予定通り高天原山荘に泊まった。まちがいの要因は雲ノ平山荘で入り口と出口が違ったことで方向感覚を失ってしまっていたこと、この道でいいだろうと思いこんで磁石で確認しなかったこと、天候が悪く霧のため視界が悪く山の様子も分からなかったこと…。地図と道の様子が違ったのでおかしいということには気づいていたのに確認をどうしてしなかったらのか悔やむ。しかしそのおかげで雲ノ平も全体歩くことができた、また雲ノ平から高天原の急坂をまた登り返すという無謀なことをしなくてすんだ。結果的には良かった。

　　高天原温泉は素晴らしくいい温泉。乳白色でやわらかい泉質、野趣あふれる開放的な温泉。山荘からかなり下らないといけないがそれがまた秘湯っぽくて良い。高天原山荘は傾いた掘立小屋のようでありながら食事が豪華。小屋のご主人も頼りがいのありそうな貫禄のある初老の男性。そういえば雲ノ平山荘で働いておられたのが素敵な若いきれいな女性で、愛想も良く親切でとても惹かれた。来年には山荘もリニューアルするそうなので是非次回利用したい。

　　大東新道、沢沿いの苦手な道と思って敬遠していたが実際行ってみると黒部川の素晴らしい景観でＡ沢からＥ沢まで高山植物が咲き乱れ、本当に見ごたえのある、歩きごたえのある道だった。薬師岳の裏からの姿もずっと見えてとても素晴らしかった。吊り橋のそばの薬師沢小屋も素敵だった。
　　　
　　薬師岳山荘は、槍穂高連峰、白山、富山市街、能登半島、富山湾、みどころいっぱいのいいロケーション。泊まった日は雲海が素晴らしく雲海に沈む夕日はきれいだった。屋根から袋が無数にぶら下がっており、これは何かと尋ねると「雨漏りがする」という。晴れた日で助かった。この山荘も来年には立て直してきれいになっているらしい。親子3代でとても家族的なあったかい山小屋だった。お母さんやさしくて本当にお母さんみたいな素敵な方だった。

　　そういえば１日目太郎平では満点の星に感動した。月もなく、闇夜に横たわる天の川は今まで見たなかでも最高の部類に入るほどだった。流星も数多く見れた。

　　薬師から五色までの歩きがかなりハードでまるで修行のようだったけど岩とお花畑と変化に富む、縦走好きにはたまらない面白いコースだった。今回のコースでは高天原と五色ヶ原と２回も途中でお風呂に入ることができてありがたかった。下山後のみくりが池温泉も硫黄のいい温泉で、休憩所が食堂しかないのが残念だったが最後に汗を流せて疲れも癒せて助かった。

　　山小屋に到着したのち、山の絶景を眺めながらのビールは最高においしい。毎日楽しんでしまった。山小屋で会う人々との出会いも楽しかった。
　　

コメント

kengamine

minkistさん
2年前のレポにコメントするのも変な感じですが…

今度の土曜から4日間で、室堂から南下しようと思ってるんです。

やっぱり五色ヶ原から薬師がキツイんですね

ここをどう乗り切るかがポイントだな…

私も青空の下、薬師のカールを見てみたいです〜♪

大東新道もいつか歩きたい！

尽きることないアルプス縦走への想い

minkist

kenさんへ
そうなんですね、室堂からですか！！
薬師岳はおっきくて雄大で歩きがいのあるいい山ですよ〜 　
ただ、下ったり上り返したり、あぁ、本当にきつかったなぁ

この頃はまだ小屋泊だったから荷物少なかったのに、それでもきつかったことは覚えてます。
今のようにテント装備だとどうなることか…

kenさんならきっと大丈夫でしょ、頑張って、そして楽しんできてくださ〜い