66番鉄塔巡視路(バリエーションルート)【小仏城山】
- GPS
- 05:29
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 573m
- 下り
- 604m
コースタイム
天候 | 曇り時々小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:底沢バス停→(タクシー)→JR相模湖駅 ※迎車料金含めて1200円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※熱中症対策及び息切れのため、数分に1回程度の多く休憩を取っている。通常の人なら、このコースタイムの3割減で済むだろう。 【道の状況】 1 日影林道は、単調な登り道。概ね舗装路。 2 66番鉄塔巡視路は、踏み跡不明瞭で鉄塔から先はルート判別が困難。 3 66番鉄塔巡視路の鉄塔の先しばらく下ると、重機で造られた道が出現。2022年現在の地図・地形図には反映されていない。 【その他】 1 日影林道起点に登山ポストあり。 2 66番鉄塔巡視路は、尾根を間違えやすく、かつ、急斜面。 3 66番鉄塔巡視路は、携帯電話の電波が届く。 |
その他周辺情報 | 1 小仏城山山頂の城山茶屋は、かき氷(季節限定)、なめこ汁などがあり。 2 相模湖駅前に、かどや食堂あり。 3 高尾駅前に、たまの里及び高尾食堂(営業時間要確認)あり。 |
写真
感想
今回は、久し振りに、刺激のあるルートを歩きたいと思い、大学生の登山初心者を伴い、小仏城山に行ってきた。登山初心者を伴っていたが、バイタリティーあふれ運動神経も良いので、少しくらいはマイナーなルートでも良いだろうという思いであった。もちろん、入念かつ柔軟な計画を立てて。
時期的な要因か天候かわからないが、高尾駅周辺は空いていた。バスも増発があったが、1台でも混みあうことはなかった。
小仏城山までの登りは、極めて一般的な日影林道である。ここは、穏やかな舗装路でありながら、登山者が少なく(トレランは多い。)、穴場的スポットである。春の野草シーズンは、様々な野草が咲いており、見るものを飽きさせない。元々、日影林道か北東尾根かで迷ったが、熱中症の危険が高いため、比較的穏やかな林道歩きとしたのである。
日影林道の花は、ドクダミばかりであり、この時期は鑑賞に向いていない。しかし、郵便道や荻原作業路などの分岐を見ながら地形の確認をしていて、飽きることはなかった。また、途中、水場があり、この暑い時期には癒しとなった。休憩をこまめに入れながら、一丁平などが見える見晴らしを進む。春の時期は、山桜が見どころでもある。暑く、また息が切れるが、気分が良い。そうして小仏城山に到着。
小仏城山の城山茶屋は、2022年現在、9年利用している。茶屋の人に挨拶をして、何よりも名物のかき氷を頼んだ。ここのかき氷は、普通サイズと城山盛りとあるが、普通サイズでもかなり大きい。この暑さにおいて、何よりもの癒しとなった。また、なめこ汁も堪能した。ここで、同伴者に地形図の読み方(尾根を間違えないこと)などを教えて、今回の本丸である66番鉄塔巡視路のコースを確認した。
なお、66番鉄塔巡視路は、ヤマレコを含めてネット上での記録が少ない。情報の少なさもさることながら、限られた情報においても、踏み跡不明瞭だったり崖があるなどの情報もあり、不安要素が多かった。ここでは、体験談として、できる限り詳細に記載したいと思う。
小仏城山からは、まずは、西尾根を下る。20分くらい下った所(向かって右側)に白色の標柱のような物が立っている。そこには、手書きで、「美女谷 ふみあと」と書かれている。序盤は、踏み跡が明瞭な道を歩く。しかし、それまで歩いてきた一般道とは異なり、草が生い茂っていてバリエーションルートの風格がある。その後、尾根は進路を北西に変えるのであるが、実際歩いてみると、踏み跡らしき道が北側に続いており、赤テープもあることから、つい、それに従って歩行を進めた。ザレ道を強引に下降したが尾根らしきものはない。案の定谷方向に下降していたのである。尾根を間違えないようにと教えた私が尾根を間違えてしまった。凡ミスである。軽微なロスのうちに気が付いたのが不幸中の幸い。しばらく暑さを和らげるために休憩し、降りた道を登り返す。その後、左方向(南西)に向けて獣道をトラバースする。藪があり、藪漕ぎ状態であった。すぐに尾根に復帰。軌道修正が完了。顕著な目印である鉄塔を目指す。鉄塔までの間は、台風の影響か、倒木が目立つ。そして、鉄塔に到着。小雨がぱらつく。ここからが一番不明瞭なルートである。GPSと地形図を見ても進路が分かりにくい。当然踏み跡も付いていない。それらしき方向に下降するが、結構急である。赤テープは付いている。方向は間違えていないので、赤テープを信じつつ下降を進める。そうすると、眼下に重機により造られた道が見えてきた。しかし、ここからが難題で、およそ通常の方法では下降することができない土質の崖となっており、下降に苦慮した。しかし、ここまで来た以上引き返すわけにもいかない。意を決して木などにしがみつきながら下降を開始。最後は、シリセードで強引に着地。このルートは、一部のガイド地図には掲載されているが、客観的危険性が高く、上級者向けとはいえ、お勧めできない。
その後、重機の道を歩くのであるが、二手に分けれており、向かって右側(北側)を選択した。結果的には正解である。30分くらい歩き、一般道に合流。ところで、巡視路を歩いたのであるから、巡視路特有の階段があるはずであった。それが今回見られなかったのであるから、やはり正規のコースを逸脱したのだろう。それでもなお、鉄塔から先のルートファインディングは困難を極めることから、このルートは、あまり歩かない方が良いだろう。何よりも、歩くメリットがあまりない。ガイド地図の全ルート踏破を目的とする人の満足用だろう。
一般道を更に30分くらい歩き(途中知り合いに出会う。)底沢バス停に到着。何とバスは発車したばかりであり、次のバスは、1時間以上先である。私の休憩の多さがバスを逃した原因であったので、タクシーを呼び、相模湖駅に向かった。
今回は、バリエーションルートを歩いたが、同伴者もこれはこれで楽しんでくれたようであり、充実した山行となった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する