常念岳BC(一の沢〜常念山頂〜北東斜面滑走)
- GPS
- 07:49
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,687m
- 下り
- 1,688m
コースタイム
4:30駐車場 - 4:55一の沢登山口 - 5:05山ノ神 - 5:50王滝ベンチ - 6:15エボシ沢 - 6:55笠原(スキーハイク) - 7:40胸突八丁(つぼ足登行) - 8:20常念乗越 - 9:50常念岳山頂
(行動時間:5時間20分)
■復路
10:20常念岳山頂 - <スキー滑走> - 10:35笠原 - 11:05エボシ沢 - 11:25王滝ベンチ - 11:55山ノ神 - 12:00一の沢登山口 - 12:15駐車場
(行動時間:1時間55分)
【総行動時間:7時間45分】
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
一の沢登山口(ヒエ平)の手前1kmのところに登山者用駐車場(40台)がある。 平日や早い時間であれば路肩の駐車場も利用可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 ・登山口〜笠原の雪渓までは夏道を行く。 ・笠原〜胸突八丁までは雪道でスキーハイク可能。(竹ざおがあるのでルートはわかりやすい) ・胸突八丁〜常念乗越まではつぼ足で登ったほうが早い。 ・常念乗越〜常念岳までのルートは、中腹まではノーアイゼンでいけるが、朝は途中から凍結箇所が出てくるのでアイゼン必須。 ・山頂から滑る場合一旦北西斜面にドロップし、北東斜面にトラバースする。 ・北東斜面は上部硬め、中腹ザラメ、下部ストップ雪&デブリで雪質の変化が大きい。 ■ドコモ電波状況 ・常念乗越〜常念山頂までは電波あり。 |
写真
感想
最近は緊張のBCが続いていたが、5月ならではのマッタリBCを求めて常念岳へ。
常念岳は自分の中で5本の指に入るお気に入りの山であると同時に、登山とスキーを結びつけるきっかけとなった山でもある。
2年前のGW・・・まだ山スキー知らなかった頃、テン泊でこの山を訪れた際にその北西斜面を見てスキーで滑りたいと思った。
更に下山時にはエボシ沢で二人のBCスキーヤーと遭遇することになる。
別に会話をしたわけでも滑りを見たわけでもなかったが、山をスキーで滑ることができるという事実に衝撃を受けた。
自分の中で登山とスキーが融合した瞬間だった。
「自然の山の中に滑りたい斜面がある」=「スキーで登って滑ればいい」
こんな簡単な構図にそれまで思いつくことができなかった。
そして今回、その常念岳を滑る。
前日のうちに一の沢林道の駐車場に入り車中泊。
朝4時半に出発して笠原まで新緑を感じながら夏道を歩く。
そこからは雪渓になるのでスキーを着けてハイクアップを楽しむ。
登山者は数人のみ・・・GWの反動からかやけに人が少ない。
胸突八丁からは斜度が増すのと幅が狭いので板を担いでつぼ足登行に切り替える。
春を感じさせる新緑の樹林帯から森林限界に近づくにつれて空の青、雪の白の冬の世界に戻っていく。
最後の急登をクリアしてまずは常念乗越に到着!
2年前、ここから仰ぎ見る槍の姿に感動して涙が出そうになったっけ。
その時ほどの衝撃はないにせよ、ここから眺める槍穂の雄姿は何度見てもすばらしい!
しばらくその景色を眺めてから常念山頂を目指す。
山頂を目指しながらも北東斜面、北西斜面を物色する。
あわよくば北西斜面も滑りたいと思っていたが、今回はまだ硬そうだったのでパス。
後ろを振り返ると横通から落ちる一の俣谷にシュプールが見える。
ここも滑ったら楽しそうな斜面だな・・・と心のメモ帳に書き止める。
常念山頂に到着。
居合わせた登山者は一人だけ。
快晴無風でアウターなしの2枚だけでも全然寒くない。
今回はマッタリBCなので余裕をもって360度の絶景を楽しむことができた。
ここから見ると大キレットの向こう側に白山が見えるのか・・・恥ずかしながらこの時まで知らなかった。
しばらくのんびりしてからパンをかじって滑走の準備をする。
よし、行こう!
一旦北西斜面にドロップし、三股分岐経由で北東斜面にトラバース。
槍に別れを告げて北東斜面にドロップ!
誰も滑っていないザラメの斜面にシュプールを刻むのは最高の贅沢だ。
時々景色を撮りながら貸切斜面をガンガン下る。
下部ではデブリとストップスノーが多くなるので慎重にこなして一の沢に戻る。
笠原沢の手前まで滑って滑走タイム終了。
今日もサンキュー、相棒。
久しぶりに気持ち良く滑りを楽しむことができたよ。
・・・駐車場に戻ると峰桜が咲いていた。
峰桜越しに常念岳を眺めながら、滑走の余韻を楽しんだ。
えっ?BC始めたの2年前なの?
もう、びっくりです。。
もっと歴が長いのかと思ってました。
でもSanchanさんのBCは、スパン的(決める数)にも、スタミナ的にも上級クラスで
熱い情熱は、人並み外れてるんじゃないかなと思わされます。
BCで、どこ行ったらいいかな?なんて迷ったら、
Sanchanさんのレコを頼りに(こんなとこも歩ける&滑れるんだー)出来そうで。
私の場合、スキルがついていきませんが。。
開拓者ですね。
今回は、常念、行きましたかー。
こういうルートどりで、たどりつけるんですね。
参考になりましたー^^
naminoriさん、いつもコメントありがとうございます。
そうなんです、実はBC始めてからそれほど経っていないんですよ。
クロスカントリースキーやアルペンスキーならスキー歴も回数もそれなりにあるんですが。
今こうやって楽しめているのも、過去に道具やスキー場に落とした数百万円の投資の賜物だと思います。(笑)
これから元を取らなければ!
冗談はさておき、何事も長くやれば良いというものではなく、情熱を燃やして打ち込むことが一番上達の近道だという信念を持ってます。
naminoriさんの情熱にも並々ならぬものを感じますが、これからもお互い大好きな山に情熱を注いでいけたらいいですね!
Sanchanさん♪
すっばらしい景色ですね^^ この季節の常念もいいなぁ〜
登りは大変そうだけど、下りはスキーだとあっというまですね
私も山スキーに興味アリアリだけど・・・・
これ以上広げたら、家族からクレームきそうなのでガマンガマン
いまは細々とクライミングもはじめてみようかと、たくらんでます
kazumiさん、クライミングの日記、拝見しましたよ。
色々なことに打ち込めるというのは、豊かな人生を送るという意味でとても素晴らしいことですね。
kazumiさんにとってのスキーが、僕にとってのクライミングみたいな感じかな?
ストッパーかけてるみたいな(笑)
興味深々なんですけどね…
この時期の常念は人も少ない上に天気も良くて雪化粧したアルプスが一望できるので本当にオススメです。
できれば泊まりで朝晩の景色を楽しんで欲しいなーと思います!
Sanchan33さん、こんばんは
GWの奥穂から一週間で今度は常念ですか この流れで行くと次は「針ノ木」辺りに行ってしまいそうな感じですね
今日もサンキュー、相棒。>カッコ良過ぎますよ!!!
オイラも夏になったらトレランシューズに同じ事言おうかな...(笑)
kaikaireiさん、こんばんは。
勢いですが、kaikaireiさんに負けてますよ(笑)
この時期は僕の中ではBCハイシーズンなので、何に代えても山に行くライフスタイルになっています。
針ノ木は最高なんですが、去年滑ってるのと、今年は他にも行きたいところがあるので、我慢ですかね…
相棒の件。
冬山は特にそうですが、全ての登山道具がそれぞれの役割を果たしながら、自分の命を守ってくれてるんだなぁって思う時があります。
ウェアしかり、アイゼンしかり、ピッケルしかり。
スキーもそのひとつで、到底下ることができないような斜面の滑走や、ひどいラッセルのハイクアップの時など、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれます。
登山道具に限らないかもしれませんが、道具って本当に愛着がわきますね。
残念ながらスキーは消耗品なので一生使い続けるわけにはいきませんが、大切にしたいと思っています。
トレランシューズも是非大切にしてあげてください!
もしかして1番素晴らしいかも、これまで自分が登ってきた山の中で。
そう思わせてくる今回のレコでした。
この週末は娘が発熱。土曜日は会社のゴルフコンペでしたが、日曜日は外出せず1日かけてまったり鉢植えたちの植え替えをして過ごしました(^^)
BCスキーには付き合えんし、今週末はまた近くの山でも行こうかと。
今月は3回もゴルフがあるので嫁さんが許してくれたら、ですけどね(^_^;)
yamachan、こんばんは。
娘さん、大変でしたね。
自分も土曜日は畑でキュウリ植えたり、オクラの種まいたり、夏に向けての仕込みをしてました。
文武両道じゃないですが、畑と登山の両立はなかなか難しい(笑)
常念からの景色はバランスが取れてて素晴らしいですよね。
槍穂高はもちろん、安曇野や富士山とかも一望できる。
ピラミッドなので全方向下の方まで見下ろすことができるし。
BCシーズン終わったらそこそこデカい山に行きましょう!
同じ日に同じルートにいました、時間は違いますが・・
ふらふらしながら胸突八丁を下ると右手のデブリの上方に
すっごーく綺麗なシュプールが見えました。
14:00くらいで逆光に輝いて見えてました。
正確なターンなので相当な腕前ですね、ちょっと感動しました。
またどこかでシュプールを見せて下さい。
tsk-jinさん、コメントいただきありがとうございます。
同じところで車中泊してたみたいですね。
寝過ごされたとのことなので、もっとやかましく支度すれば良かったかな?(笑)
tsk-jinさんもスキーされる風なコメントがありましたが、常念からの滑走は最高でした。
もし機会があるならば、ぜひご自分のシュプールを刻んでみるのはいかがでしょうか!
山スキー、最高です!
Sanchanさん!常念BCにいらしていたとは驚きました。
この日も、素晴らしいお天気でしたよね。
常念乗越のテン場でテントの片付けをしている時にスキーを担いだ人が登ってきているのを見かけ、どこを滑走するのか?興味津々な思いでいましたが、それがSanchanさんだったのかな?驚きました。
Sanchanさんが滑走されている姿を拝見したかったなあ。
とても、残念です。
急登の先の素晴らしい大展望の感激は一生忘れられない常念ですね。(私は鳳凰山地蔵岳から甲斐駒ヶ岳を眺めた時でしたが…。)
常念岳はBCと登山が結びついたお山との事、滑走できて満足、最高の一日だったでしょうね。
お疲れ様でした。
mipoさん、こんにちは。
まさか、常念でテン泊されてたとは…知ってたらテントでコーヒーでもご馳走になってたのに(笑)
大天井岳まで行ってしまうとは、相変わらず素晴らしいパフォーマンスですね!
当日はテントも少な目に見えたので静かな夜を過ごせたのかな?と思いきや、殺伐とした雰囲気だったようでご愁傷様でした(笑)
でも、朝晩とも素晴らしい景色に出会えて良かったですね。
今度テン泊行く時は予め行き先を教えといてください(笑)
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